伝わってるよ?

2017年10月 8日(日曜日) 筆者 ともちゃん

 

どうも皆さん、こんにちは。飼育日記はサボり気味なともちゃんです。

 

さぁ、今日は久しぶりの飼育日記。特に内容も決まってないんですが…。

とりあえずセイウチたちは元気です。

今日から3連休でセイウチショーも盛り上がってます!

お客さんが多いとたくさん笑ってくれるし僕たちも楽しくなるんですが、心の隅っこで「どれぐらいセイウチのこと伝わったかなー。」と考えることがあります。

色んなお客様がいるので、色んな意見や色んな考えが出てくるのは当たり前ですよね。

そういうときは、皆さんから頂いたアンケートを読んでいるんです。

 

8月のアンケートを見ていたら…

こんな一枚が…!!!

 

いやぁ、嬉しかった。ビックリした。

この後に何という言葉が続くんかなー。デカイ?くさい?可愛い?面白い?

何通りもの可能性があるけれど、「セイウチ」という事を知ってくれた、覚えててくれただけで僕は満足です。担当している生き物を知ってもらえた時って、この仕事にとてもやりがいを感じる瞬間です。

「お兄さんが面白かった~!」とか「思ってたより臭くなかった。」という意見ももちろん嬉しいけど、心から出たこの4文字には何か特別な意味がありますよね、きっと。

会いたいなー、これを書いてくれた人に。

 

刺激ある意見をありがとうございました!ちゃんと伝わってるよ!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

青い!

2017年10月 8日(日曜日) 筆者 せこ

「青っ」「見て見て青い」この水槽の近くで作業をしていると、よく聞こえてくる言葉のほとんどがこの言葉です。

たしかに(青い)それ以外の表現のしようがないキレイな青さです。

鳥羽水族館で展示している生物で1番の青さです。

マロン(ブルーマロン)という、でっかいザリガニ 1度は見ておく価値あり!!

【飼育研究部 せこ】

オウムガイのウオジラミ(オス)が見つかりました

2017年10月 8日(日曜日) 筆者 もりたき

寄生虫(パラサイト)を書く前に本体のオウムガイ(ホスト)について書けよ、って話ですが、どちらも好きなのでご容赦下さい(笑)

さて。

先日紹介したパラオオウムガイに寄生する珍しいウオジラミの仲間Anchicaligus nautili アンキカリグス・ナウティリの話題です。

これはメスで、後ろに伸びた2本の尾のようなモノは卵嚢です(腹側から撮影)体長4.5mm

(顕微鏡の視野に収まりきらないので画像合成しています)

メスはオウムガイの軟体部(筋肉)あたりで見つかりますが(矢印)、オウムガイに対してひどい悪さはしないようで、おそらく体表の粘液を少しお裾分けしてもらっている程度のようです。

私はこれまではメスしか見たことがありませんでしたが、あらためて探してみて、今回初めてオスを見つけることができました。

オス(腹側から撮影)体長2.0mm

軟体部にいるメスに対し、オスはオウムガイの殻の表面を這い回っていました。

メスよりもかなり活動的です。

これまでフィリピン産のオウムガイでオスのAnchicaligus が見つからなかったのは、メスよりも活動的なために水族館に到着するまでにオウムガイから離れていったからかもしれません。

フラフラしているのは男の方、これはどの生きものの世界でも同じのようで…(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

パラオオウムガイ 繁殖の第一歩

2017年10月 7日(土曜日) 筆者 もりたき

オウムガイ類の繁殖行動は「交接」で、向かい合わせになったオスが交接腕を使ってメスに精包を手渡します。

交接(画像はオオベソオウムガイ)

精包の中には30cm近くある長い精莢(せいきょう)が入っていて、その中に精子がつまっています。

メスの口の下側には精包を受け取るポケット(ヴァランシエンヌ器官)があり、ここを見ればオスから精子を受け取ったかわかる場合があります。

さて。

鳥羽水族館ではこれまでにオウムガイで162匹、オオベソオウムガイで62匹の孵化に成功していますが、パラオオウムガイの繁殖例はないので、次はパラオオウムガイの繁殖を目指しています。

先日、入館したパラオオウムガイ(現在展示はオス2匹とメス4匹)はどれも性成熟に達していましたが、水槽に搬入してから、交接行動はまだ確認していません。

そこで、昨日、メス4匹のヴァランシエンヌ器官を確認してみました。すると…

おぉ!1匹のメス(№86)に精莢が確認できました!(矢印)

知らないうちに、オスと交接していたようです。

他のメスには精莢が見つからなかったので、これからのようです。オスには頑張ってもらわなければいけませんね。

産卵の期待が高まります。

さっそく産卵床を取り付けました。

【飼育研究部 森滝丈也】

実は最近、、、

2017年10月 7日(土曜日) 筆者 なつい

みなさん、はじめまして!

自己紹介が遅れましたが、今年9月で飼育員3年目に突入したなついです。

 

今回は私が担当しているゴマフアザラシのおじいちゃん、ホクト(17歳)を紹介します。

ホクトはLコーナー「水の回廊」という所で、はる(19歳 ♂)と同居しています。

ホクトは、はるよりも全身黒っぽい色をしています。プールで浮いている時に口元をよーく見ると前歯が見えているんです(笑)

「私の手にタッチして」と手を伸ばすと、なぜかあごを乗せてきました(笑)おじいちゃんと言っていますが、おちゃめでまだまだ元気いっぱい!!

実は最近、ずっと教えていた「口開け」と言う種目が出来るようになりました。閉じていた口を開けることは思っていたより早く伝わりました。口をあけたままキープすることが難しく時間がかかりましたが、今ではすっかり得意げに大きく口を開けてくれます!

ぜひ元気いっぱいなホクトに会いに鳥羽水族館に来てください!!

最後はいつも癒されている、ご飯の時のホクトの顔でさよ~なら~!!

【飼育研究部 なつい】

 

 

かくれんぼ名人

2017年10月 7日(土曜日) 筆者 いとう

皆さんはじめまして!

このたび飼育日記デビューしました、「いとう」です!どうぞよろしくお願いします!

 

さて、今回皆さんに紹介するのはこちらの水槽です。

 

奇跡の森にある一際目立つ(?)この水槽でどんな動物が飼育されているかご存知でしょうか?

正解は、、、こちら!

 

カメレオンです。名前をエボシカメレオンといい、頭の上のとんがり帽子が烏帽子を被っているように見えることから、このような名前がつきました。

そしてこのカメレオン、とてもかくれんぼが上手な生き物でもあるんです。葉っぱの中に紛れこんだり、体を細くして木の枝の陰に隠れたり、、、。

だから毎朝姿を探すのに一苦労なんですよね、、、。

飼育係が探すのに苦労しているんだから、きっと遊びに来られたお客様の中にも、カメレオンを発見できずに帰られてしまう方も多いのでは、、、。

そんな思いから、こんなものを設置してあります。

 

 

カメレオン探しのヒントになれば、とよくいる場所の近くに小さな看板をぶら下げてあります。(あくまで「・・・かも?」なので、ここにいないことも多々ありますのであしからず。。)

 

ぜひ奇跡の森に来られた際は、カメレオンを探してみて下さいね!

【飼育研究部 いとう】

パラオオウムガイが入館しました

2017年10月 6日(金曜日) 筆者 もりたき

10月2日、パラオ共和国で捕獲されたパラオオウムガイ10個体が入館しました。パラオオウムガイの入館は実に26年ぶりになります。

現在、6個体(オス2、メス4)を一般公開していますが、国内の水族館でパラオオウムガイが見ることができるのは鳥羽水族館だけです。必見!

これがパラオオウムガイ。

ちなみに、オウムガイの仲間は研究者によって意見が分かれますが、①ヒロベソオウムガイ、②オウムガイ、③オオベソオウムガイ、④コベソオウムガイ、⑤パラオオウムガイの5種がいるとされています。

中でもパラオオウムガイは何と言ってもその大きなサイズが特徴で、オスでは殻径(長径)が20-21cmほどに達します。

今回、入館した中にもかなり大きな個体(№84)がいます。

上の画像の個体がそれですが、これで殻径22.2cm

かなり迫力ありますよ(ちなみに過去に記録された最大個体は22.6cmだそう…惜しい!)

このパラオオウムガイが新たに仲間入りしたことで、鳥羽水族館はオウムガイとオオベソオウムガイと合わせてオウムガイ類3種展示となりました。

オウムガイ(未成熟個体)

オオベソオウムガイ

合せて水族館で孵化したオウムガイ(P162)も見ることができます(2015年4月25日孵化)

見比べてください。

もう、個人的には「オウムガイ愛が止まらない」って感じです、ハイ(笑)

コブシメの展示

2017年10月 5日(木曜日) 筆者 つぼんぬ

今年もDコーナーにコブシメを展示しています。コブシメは全長50cmになる大型のコウイカの仲間で、普段はじっとしていますが、状況に応じて体色を変えるところが魅力的です。

攻撃的になると・・

お腹が減っていると・・

コブシメは冬に繁殖期を迎え、春頃に卵が孵化します。鳥羽水族館では、予備槽である程度成長した後、夏頃に展示水槽に引っ越ししています。

毎年コブシメが無事に引っ越しするとひと安心なのですが、ここから実はヤキモキすることが・・。それはコブシメのオスとメスが分からないこと。

 

コブシメはオスとメスで体の模様が違いますが、それは成熟してからです。コブシメを移動する夏頃は、まだまだ未成熟の段階でオスとメスの区別がつきません。

また、その模様の違いはオスのヒレや腕の先端だけに特徴的な縞模様が出てくるだけ。なので、縞模様が出てくればオス、出てこなければ未成熟のオスもしくはメスになるんですが、何ともはっきりしない感じなのです。

というわけで、展示水槽に出すとき、本当はオスとメスの比率を調整したいけど、選んだときの運に任せるのみ・・。

 

今年7月に引っ越した4個体もずいぶん大きくなり、最近実は3個体に縞模様が出てきました。

3/4がオスであることがほぼ確定し、残りはあと1個体・・。まさかのオスだらけではないことを願いつつ、まだまだヤキモキしながら繁殖期を迎えたいと思います。

 

【飼育研究部 つぼんぬ】

 

中秋の名月の頃に産卵

2017年10月 5日(木曜日) 筆者 もりたき

先日10月2日(月)は宿直でした。

夜10時頃にへんな生きもの研究所を見回り中、ウミサボテン水槽に何かが舞っていることに気がつきました。

卵です!

産卵は小規模だったらしく、この時は10個ほどしか回収できませんでしたが、翌日の夜にも産卵が確認できたそうです(私は宿直明けで帰宅していました)

そして、産卵のタイミングに関して面白い事に気がつきました。

産卵のあったこの日は満月の4日前の中潮。

実は去年も同じ時期にウミサボテンの産卵があったのです。

去年は9月15日、満月の2日前の中潮でした(その後、別の日にも2回ほど産卵を確認しています)

ちょうどダイオウグソクムシ13号が脱皮寸前で、夜、様子を見に来て産卵に遭遇したのです。

去年も今年も同じタイミング。

どうやらウミサボテンは9月10月の中潮に(中秋の名月の頃ですね)産卵するようです。

【飼育研究部 森滝丈也】

オウムガイのウオジラミを比較してみた

2017年10月 4日(水曜日) 筆者 もりたき

今から120年ほど前の1896年、Arthur Willey がニューブリテン島のオウムガイの体表に寄生するウオジラミ類を初めて報告しました(のちに本種はAnchicaligus nautiliと学名が付けられました)。しかし、これは詳細な情報に欠けた報告だったようで、その後、1980年にJu-Shey Hoがパラオ産オウムガイに寄生するウオジラミ類を詳しく調べてAnchicaligus nautili として再記載しました。

でも、そんな遠く離れたオウムガイに寄生するウオジラミが果たして同種なのかなぁ?と疑問に思っていました。

というのも、過去に私が観察したフィリピン産のオウムガイに寄生したAnchicaligus は、Hoさんの論文で見たパラオの個体とは姿が少し異なっているように見えたからです。

いつか実物を比較できれば、と考えていましたが…昨日、水族館にパラオオウムガイが26年ぶりに入館し、その1個体にAnchicaligus を2匹見つけました!これは絶好の機会。

さっそくフィリピン産と比較…すると、やはりこれは明らかに形態が違うよ。

パラオオウムガイ寄生種

フィリピン産オウムガイ寄生種

こうなると、世界各地のオウムガイのAnchicaligus nautili が果たして同じ種類なのか気になってきます。

…え、ならないって?(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】