キンチャクガニの立ち姿

2018年7月 9日(月曜日) 筆者 もりたき

ちょっとした依頼があり、今、キンチャクガニの魅力について考えています。

キンチャクガニはハサミ脚に持ったイソギンチャクを振り上げる姿が有名で、この姿がチャームポイントだと個人的にも思っていますが、よく見るとただハサミ脚を上に振り上げるのではなく、上体を起こした格好になっていますね。

どうも脚の向き(出し方)が他のカニと少し違うようで、前方に第1、第2歩脚を、後方に第3、第4歩脚を伸ばして上体を起こします。

この格好はキンチャクガニ独特のもののようで、見れば見るほどカニらしからぬ立ち姿…のような。

個人的にはこの姿が大きな萌えポイントだと感じています(笑)

あと、腹(いわゆるカニのふんどし)の模様もおじさんの顔みたいでカワイイですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

ミズダコ 産卵と別れ

2018年7月 8日(日曜日) 筆者 もりたき

今年の4月に福井県の越前松島水族館さんからやってきたミズダコは伊勢志摩の海・日本の海ゾーンでご覧頂けます。

先日まで同じ水槽でオスとメスを飼育していましたが(左手前がオス、右奥がメス)

5月頃から交接行動が観察されるようになり、7月に入ってすぐの頃にメスの産卵が確認できました。

現在、メスは水槽の隅で卵の世話をしています。

観覧側からは少々見えにくい格好になっています。

(水面から撮影)

さて。

ミズダコの寿命は一般に3、4年程度と言われていますが、産卵したメスは卵を保護し続け、子供の誕生を見届けるタイミングで寿命を全うします。

一方のオスはもう少し早く、メスと交接して間もなく、その寿命を迎えます。

展示中のオスも役目を終え、先日寿命を全うしました。これはその数日前(7/3)の勇姿です。

全長218cm、体重34.6kgの大きなオスでした。最後はかなりボロボロの姿でしたが佇まいは格好良かったです。

そして、大きなオスが居なくなって寂しくなった水槽に、本日、予備水槽から新しいメスを引っ越しさせました。

この個体は入館時の体重は7.7kgでしたが、今はおそらく10kg以上はあるのではないでしょうか。

ミズダコはしばらくはこの2匹のメスの展示となります。

【飼育研究部 森滝丈也】

さわってさわって

2018年7月 8日(日曜日) 筆者 はせがわ

7月20日から、夏のイベント「まるっと、ぐるっと ヒレアシ祭り」が始まります。同じ日に「海獣の王国」がリニューアルされて「ヒレアシ王国」が完成するのに合わせて、この夏はヒレアシ類(漢字で鰭脚類と書き、アシカ。アザラシ・セイウチの仲間を指します)で盛り上がろう、と企画されたものです。

その一環として資料展示を中心とした「まるっとヒレアシコーナー」が開設されます。そこではカリフォルニアアシカなどの声を聞くことができ、オタリア(南米にいるアシカの仲間です)の骨やミナミアフリカオットセイの毛皮にさわれます。

私のおすすめはオタリアの頭の骨のざらざら感とオットセイの毛皮のふさふさ感です。頭の骨がざらざらしているのは、強く咬む力を生み出すために筋肉がしっかり骨につくためだと飼育スタッフに教えてもらいました。同じようなつくりはライオンでも見られ、こちらはざらざらしているのではなく頭のてっぺんがとがって筋肉がつくために大きな面になっています。またオットセイの毛皮のふさふさ感は、水中で生活する動物とは思えないほどです。これはオットセイの体温の保持に役立っています。ぜひこれらをさわってみてください。待ってます。

【飼育研究部 はせがわ】

貝の赤ちゃん成長中

2018年7月 7日(土曜日) 筆者 もりたき

先月末の沖合底引き網採集で、熊野灘の水深300mから「謎の黄色い球」も採集したとお伝えしましたが、現在、へんな生きもの研究所で順調に成長しています。

採集直後の様子。

現在はこんな感じ。

前回もお伝えしましたが、どうやらこれは貝の卵嚢のようです。

最近は触角もはっきりわかるようになってきました。

どうやらガクフボラ科の貝類の卵嚢のようです。ガクフボラ類のメスは卵嚢に入った卵を産卵し、この卵嚢の中で成長した幼貝が這い出てきます。

今もよく見ると卵嚢内で動き回る5匹の幼貝たちの姿を見ることができます。

この卵嚢を採集した海域で見つかるガクフボラ類はニクイロヒタチオビなので、おそらくこの貝の卵嚢だと思われます。

孵化が楽しみです。

【飼育研究部 森滝丈也】

ペリカンの意外なお食事タイム?!

2018年7月 7日(土曜日) 筆者 しんたに

梅雨があけるかとおもいきや雨降りがつづきますね。。

今日は前回にひきつづきペリカンたちのごはんの様子をご紹介しましょう。

ペリカンたちは普段アジを食べています。
さて、どのようにあげているのでしょうか。
もちろん1羽1羽にやさしく手渡し・・・するのではありません!!少しでも早く食べたいペリカンたちはアジと飼育員の手を一緒にクチバシではさみにかかります。ペリカンたちのクチバシは見ての通りとても大きいです。さらによーく見てみるとギザギザしています。このギザギザが野生では魚を獲るときに役立つと思われますが、少しでも手にあたるとケガをしてしまいます。

そこで・・・バケツを高く掲げ、バケツから手を出す瞬間にぽーいとペリカンの口に向かってアジを投げます。

(網越しなのでわかりづらい・・・)

ペリカンたちは大きなクチバシで器用にアジをキャッチして飲み込んでいきます。

次は奥にいるコシベニペリカンたちの番ですが、我先にという勢いで迫るペリカンたちをなんとかバケツで押しとどめながら移動します。

無事にコシベニたちのところへたどりつき、アジをあげることができました。

おなかがふくれるとペリカンたちも落ち着いてくれます。まるで別人ならぬ別ペリカン。↓

なかなかスリリングなペリカンの給餌。ぜひ飼育員たちの奮闘をみにきてくださいね。

【飼育研究部 しんたに】

オオグソクムシの後半部が白くなってきた

2018年7月 6日(金曜日) 筆者 もりたき

先月19日に後ろ半分を脱皮したオオグソクムシのその後です。

以前にもお伝えしましたが、オオグソクムシなど「二相性脱皮」をする等脚類はまずはじめに後半部から脱皮します。

その際、なぜか後ろ側ではなく前半部が白く変色します。

これは脱皮によるロスを防ぐ為に、脱ぎ捨てる殻からカルシウム分などを前半部に移動させておくためだと推測していますが、この体色変化は意外と目につくので脱皮時期のサイン(兆候)になると考えています。
さて、そんな体色変化のようすです。

脱皮3日前

脱皮当日(6/19)

3日後

そして1週間後

2週間後(7/3)

ようやく後半部が白く変色しはじめました。これは前半部の脱皮の準備かもしれません。

【飼育研究部 森滝丈也】

エボシカメレオンとちらりズム

2018年7月 5日(木曜日) 筆者 ゆぅ

現在、「奇跡の森」ゾーンのバックヤードには数個体のエボシカメレオンがストックされています。以前にご紹介したあのちっこい方々です。体がまだ小さいうちから世話をしているためか、すごく人懐っこくなってくれました。ゲージをチラッとでも覗くと…あ、目があってしまった。

いかんいかん。こうなるともうやめられないとまらない。てちてちと寄ってき始めましたね。

あーあー…エサは持っていないんですけどね。くれると思って全力で駆け寄ってきました。

ちらりズム。物欲しそうな顔で見つめてくるこの子は女の子のエボシカメレオン。とくに名前はついておりません。「チラリ」もしくは「リズム」なんていかがでしょうか?

まあせっかく寄って来てきれたのでとりあえず指に乗せてみました。心なしか少し不機嫌。ちょっと、だれもエサをあげるなんて言ってないじゃない!

そしてそんな二人のやりとりをこっそりと見つめる男の子エボシ。恐らく女の子が一人抜け駆けしてエサをもらえているとでも勘違いしたのでしょう。心配しなさんな。愛情はきっちり二人分よ。

 

飼育研究部 ゆぅ

おいでよ!水の回廊。

2018年7月 5日(木曜日) 筆者 ともちゃん

こんにちは、ともちゃんです。

いきなりなんですが、僕は担当動物がセイウチなので、水族館にいる時間の80%ぐらいを「水の回廊」(Lコーナー)で過ごしています。

水の回廊ではセイウチの他にも「へんな生きもの研究所」やカワウソ、ペンギン、ビーバーとたくさんの生き物が生活をしています。

セイウチといる時間が長いので写真もよく撮っています(^o^)

 

カワウソ可愛いですよね!(写真が下手くそ。カワウソの写真はりゅーさんに任せましょう)

 

アザラシ会議。

 

でも今日は今が旬のあの子…。

今年生まれのペンギンの雛ちゃん!!(演歌歌手のモノマネをする人に似ているような)

右の翼の付け根に【ピンク】と【黒】の輪っかを付けていますので、僕は勝手に「ももクロちゃん」と呼んでます。笑

名前の応募は終了してしまったのですが(^^;)

どんな名前になるのか今から楽しみですね~!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

 

いけいけ!フウセンウオ!

2018年7月 4日(水曜日) 筆者 いそぴー

最近、一気に暑くなり毎日顔がテッカテカのいそぴーです!

今日も「フウセンウオ」たちの話です。へんな生きもの研究所には、現在9匹のフウセンウオを飼育しています。

今までは、こちらのケースに入れ展示していたのですが…

すくすく成長して少し窮屈になってきた為、広い水槽に放つ事にしました!

フウセンウオたちは、冷たい海に生息しているので水温はなんと「5℃」設定なんです。

水槽に、素手で手を入れると20秒くらいで限界がくるため手袋をして作業をしています(笑)

ちなみにこの日は、力持ちのやまおか君にやってもらいました(笑)いよいよケース解体!みんな、いっけー!!!

って、あれ……逆さまにしても動じず。実は、フウセンウオたちは腹側に吸盤があり、くっつく力は意外に強いんです。

この後も、くっついていましたが何とか9匹無事に広いスペースに放たれました!

ふぅ…。それぞれ定位置につき無事終了です!お疲れ様でした!

 

ウミウシお食事中

2018年7月 3日(火曜日) 筆者 もりたき

今朝、水槽をのぞくと2種のウミウシが餌を食べていました。

ウミウシは種類によって好みの餌が様々なので餌の調達が一苦労ですが、ひとまずこの2種は与えた餌を問題なく食べているようで一安心。

摂餌を確認したのは、こちらのショウジョウウミウシ。

最初は赤いコケムシ(という動物の仲間)を食べるという前情報を得ていたので、赤いチゴケムシを与えていましたが、どうも食べず…

そこで先日、試しに別の房状コケムシを与えてみたところ、食べてくれました。

もう一方はシロウミウシ。食べていたのはこちらのカイメン(これも動物です)。数匹が集まって摂餌していました。

カイメンに食痕がついているのがわかるでしょうか。

給餌は飼育の基本。

どんな生きものでも食べる姿を見るとホッとしますね。

【飼育研究部 森滝丈也】