今季初!ユミヘリゴカクヒトデのシダムシ

2017年2月 11日(土曜日) 筆者 もりたき

展示生物の採集はもちろんですが、今年も研究者の方々と色々なミッションがあるので、月1ペースの頻度で熊野灘の沖合底引き網漁船に乗せていただいて生物採集に出かけています。

目的のひとつはシダムシ探し。

 

シダムシはヒトデに寄生する甲殻類で、日本で記載されているのは3種類だけ。

2015年に水深300mに生息するユミヘリゴカクヒトデとウデナガゴカクヒトデからシダムシを見つけましたが、今シーズンはまだ出会えていません。

昨シーズンはウデナガゴカクヒトデを270匹以上解剖して(死後に解剖)見つかったシダムシはたったの4匹…

寄生率が非常に低いようです。

それでも今シーズンは既にもう100匹以上のヒトデを調べているんですよ…でも未だに見つかっていません。

確率で言えば、2匹は見つかっても良さそうなものなのに…

 

一方、ユミヘリゴカクヒトデのシダムシは寄生率が30%を超えていたので、比較的簡単に見つかりそう。

期待ができます。

…んが、やはりこちらも。

今シーズンはまだ見つかっていません(確認したヒトデは3匹ですが)

 

最後に見たのは去年の5月だったなぁ…

そろそろ見つけたい…とずっと思っていました。

だから今朝、死亡したユミヘリゴカクヒトデを裏返しにしたとき、小躍りしましたよ(笑)

見てください!シダムシの体の一部がのぞいています!

赤い部分がシダムシ。

ヒトデから取り出しました。

成熟しているようで、枝分かれした外套の中に卵がたくさんあります。

今シーズン初、7ヶ月ぶりのユミヘリゴカクヒトデのシダムシです。

…というわけで、しつこいようですが、シダムシ日記(備忘録)は今年も続きます…

【飼育研究部 森滝丈也】

セレナのイベント!

2017年2月 8日(水曜日) 筆者 りゅー

先日、鳥羽水族館ホームページに

「アラサーになった人魚姫」の情報が出ました!

イベント期間は3月18日から4月16日です。

期間中は毎日先着100名様にクリアファイルのプレゼント!@@

4月14,15,16日は、30歳限定プレゼント(先着30名様)があったり、

15日にはアラサー女性限定セレナとのお泊り会(6名様)などがあります!

詳しくは鳥羽水族館のホームページをご覧ください^^

 

 

報告せねばと思ってから数日過ぎてしまい、すみません。

イベントの主役はゆったりマイペースに過ごしております。笑

潜水に入る前には寄ってきてくれました!

かまって~という感じで

僕の足に顔をすりよせてきます。

                                               

                                                 僕の足

 

しかし、潜水してみると・・・

ちょっとお腹が空いていたからご機嫌はイマイチ;;

かわいらしい表情は撮れませんでしたが、

でーん。

正面からのアップ。

なかなかこんな正面向いてくれないからラッキーなんですが・・・

目の近くのシマハギが邪魔・・・;;

 

プハァー!

息継ぎの時、呼吸に勢いがあると水飛ばすんですよね~

これを朝の餌準備中にかけられると、ややテンションが下がります。笑

この日はお腹空いていたからか

「ピィ~」

と鳴いていました。

運がよければセレナの声が聞こえるときがありますよ^^

 

 

なかなかかわいらしい澄まし顔も見せてくれました!

 

さてさて気づけば1ヶ月とちょっとでイベントが始まります。

ジュゴンやセレナのことをもっと知ってもらうためにも

がんばってイベント準備します!

アラサーのみなさんも、そうじゃない方も是非

イベントにきてくださいね^^

アカトラ(仮)入館しました

2017年2月 8日(水曜日) 筆者 もりたき

先月末、いつもお世話になっている地元の業者さんから熊野灘の深海性タコがやってきました。

店の水槽で既に1ヶ月以上飼育していたそうです。

深海性のタコにしては安定した飼育状況だったので、あのタコか?と思っていたら…やはりこのタコでした(笑)

まだまだ小さなサイズですが(このカゴの穴の幅は9mm)私がアカトラ(仮)と呼んでいる種類不明のタコです。

鳥羽では2013年の入館が初記録。

2013年から2015年の3年間はきっちり1個体/年の割合で入館していましたが、去年-今年にかけては1年間で既に3個体です(底引き網漁によく出掛けたからだと思います)

それほど珍しい種類というわけでもなさそうです。

現在、予備水槽では去年の3月に採集した大きなアカトラ3号も飼育中です。これは私が熊野灘の水深300mで採集したもの。

入館時はこの3号も5号と同じように小さくて幼い顔つきしていたんですけどね(下画像)最近はかなり激しい性格に…(笑)

オスだからか?

攻撃的ではあるけれど、頭が良い印象もあります。

個人的にとても好きな種類のタコなので、今は2匹同時飼育できることにワクワクです(笑)

今後の成長が楽しみです。

 

このアカトラ(仮)は、赤褐色の体色に白い縦じま、ネコ耳のような眼上突起、腕の間の傘膜が広いことなどが特徴ですが、調べた限り(少なくとも日本では)正式な報告がない種類のタコようです。底引き網漁ではツノモチダコと一緒に採集されて、区別されず食用になっているようです。

こちら(下画像)の№4もツノモチダコに混獲されたものでした。

全長65cmと結構大きなサイズのメスでしたが、解剖してみるとまだ性成熟には達していませんでした。

もっと大きくなるようです。

また、解剖した大学の先生の話では南方系のタコの特徴がある…との話でした。

さて、このタコの正体がわかるのはいつになるのか…

今後も解明するためにデータを集めていきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

ポウちゃんのお兄ちゃん

2017年2月 7日(火曜日) 筆者 ともちゃん

 

どうも皆さんお元気ですか!?

 

今日の鳥羽は風がビュンビュン

吹いて寒い1日でした。

今日の風を「春一番」と信じて

暖かくなることを祈ってます

ともちゃんです。

 

 

今日の日記のタイトル。

気になりませんかぁ~!?!?

 

えっ、ポウちゃんに

お兄ちゃんおったっけ??って

なる方も多いと思います。

 

 

先日のこと。←と言っても去年のこと。

 

お昼のショーが終わり

夕方のトレーニングまで時間があるので

明日の分の餌出しをしたり

違う仕事をしたりするんですが

館内を歩いていた時に

「あ、ポウちゃんのお兄さんや!」

と、カップルの男性の方から

声をかけてもらいました。

「ありがとうございました、明日も来て下さい!」

と、冗談交じりでお礼をしました。

 

そして、ふと思ったんです。

「ポウちゃんに兄弟おるんかな」って。

 

その男性はもちろん

「ポウちゃんのショーをやっていたお兄さん」

という感じで声をかけてくれたんだと思います。

でも僕には違う感じに聞こえました。

まさに言葉のマジック!笑

 

 

ということで、描いてもらいました。

題して、「ポウちゃんのお兄ちゃんはだ~れだ!」

※あくまで想像です。

 

ともちゃん作。

特徴は、ほっぺたが長くて目が大きいこと。

ヒゲは短めでほんわかした顔。

とても優しく弟思いのお兄ちゃんぽく描きました!

 

左キバは、となりの島のボスから

ポウを守ろうとして戦った証。

なんて素敵なお兄ちゃん!笑

 

 

 

まえちゃん作。

なんかジ◯リの映画に出てきそう。笑

ヒゲも長くてなんかちょい悪なイメージ。

キバも長くて怖いし

いざとなった時に頼れなさそう。

 

 

 

いまちゃん作。

いやぁあぁああぁ!!

小さい子供達ごめんね~

セイウチはもっと可愛いからね。笑

 

いまさんのセンスには

何か不思議なものを感じます。

まぁでも、一番お兄ちゃんっぽいかな。笑

頭に「アニキ」って書いてますしね(-_-;)

 

 

 

というわけで、結果こうなりました。

 

ポウちゃんは一人っ子!

3頭ともお兄ちゃんには向いてなさそう。

 

でもほんとのことは分かりません。

もしかしたら弟がいてポウちゃんが

お兄ちゃんというパターンかも!

 

いつかポウちゃんのお兄ちゃん的存在に

なれるように頑張りたいなと思いました!

 

 

 

ではでは皆さん

また会う日まで~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.s今日のツララ寝。

思わずハグしたくなります。笑

 

 

悲しいお知らせ。

2017年2月 6日(月曜日) 筆者 りゅー

担当しているコツメカワウソのナスビが死亡しました。16歳でした。

ナスビは海遊館さんからお借りしていた子です。海遊館では繁殖経験もあり、

鳥羽でも繁殖できればという希望で飼育しておりました。

16歳という高齢ではありましたが、調子を崩す前はたくさん餌を食べ、

元気に暮らしていました。

 

1月17日から後肢の動きに異変があって、翌日には摂餌量が減ったこともあり、

獣医さんとともに毎日治療しましたが、残念ながら2月3日に死亡しました。

現在、国内の水族館・動物園で生きてるカワウソの中で3番目の高齢でした。

 

治療中・・・

高齢個体には、特に麻酔が体への負担となるため

麻酔なしでレントゲンや採血をしていました。

ナスビも必死に生きようとしていたので、抵抗します。

その時初めてナスビに噛まれました。

この時まで僕が、鳥羽水族館で唯一噛まれたことのないカワウソがナスビでした。

とてもおっとりとしていて、優しいカワウソでした。

最後まで治療してくださった獣医さん、治療にあたってくれたみなさま、ありがとうございました。

 

僕が入社してすぐのナスビ

白目で寝てて飼育日記にも書いたね。

水族館のカレンダーにも載ったね。

いままでありがと。

ナスビの飼育に携わっていた方、お客様、ありがとうございました。

 

今回ナスビの死で得られたこともたくさんありました。今後のカワウソの治療や

健康管理に役立てます。

 

 

ヤマトトックリウミグモが孵化しています

2017年2月 6日(月曜日) 筆者 もりたき

今朝、熊野灘で採集されたヤマトトックリウミグモが届きました。

袋の中を見ると卵塊を抱えた大きなオス(ウミグモの仲間はオスが抱卵します)

よく見ると、水の中に小さなモノが漂っています。

どうやら既に孵化が始まっているようです。

顕微鏡で確認すると…確かに!

ウミグモの赤ちゃん、プロトニンフォン幼生です。

可愛い~!体の幅が0.2mmほど

親はまだ卵嚢を抱えています。

これから徐々に孵化していくはずです。

親のウミグモをよ~く見てみると、体に孵化したばかりのプロトニンフォン幼生がまとわりついていました(保育行動ではないと思いますが、どうでしょうか?)

可愛い!

親の脚の上で側転しているようです(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

 

ヤサナガニシの奇妙な行動

2017年2月 6日(月曜日) 筆者 もりたき

先日紹介したヤサナガニシに共生するヤドリスナギンチャク。

日本産のヤドリスナギンチャク類は5、6種程度しか確認されていないため、これも正体不明。

現在、標本を提供して研究者に調べてもらっています。

 

さて。

今回はこのヤドリスナギンチャクではなく、宿主であるヤサナガニシの話題です。

今朝、このヤサナガニシがいつもと違う奇妙な行動をしていることに気が付きました。

前端が二股に分かれた腹足を伸ばしています(矢印)

こんな姿、初めて見ました。

腹足の前端が二股になることも初めて知りました。スプリットタンみたい…体を大きくねじりつつ、二股になった腹足でスナギンチャクをしごいている…ように見えます。

ヤドリスナギンチャクをケしているのか?あるいは取り除こうとしている?

 

水槽の裏側に回ると、こういう格好。

しばらく見ているうちに奇妙な行動は終了し、いつもの姿に…

もう前端は二股になっていません。

腹足は伸縮するので、時によって二股になるものと思われます。

あぁ、筋肉がどう配置しているのか知りたい…

 

そして…おそらくこれはヤドリスナギンチャクをケアする行動ではないか?と思い至りました。

と言うのも、実は、以前からずっと不思議に思っていたのですが、ヤドリスナギンチャクはいつもヤサナガニシの貝殻の端の方(周囲)だけに共生しているのです。

理由はずっと分からなかったのですが、ヤサナガニシの腹足が届く場所を選択してヤドリスナギンチャクが付着すると考えたら、合点がいきます。

もしかしたら私たちが想像する以上にこの貝とヤドリスナギンチャクは密接な関係を築いているかもしれない…

そう考えるだけでワクワクしてきます(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

皆さんにもお裾分け♫

2017年2月 3日(金曜日) 筆者 ともちゃん

 

ポニ(鬼)はぁ~外!!

ふクウはぁ~内!!

 

どうも皆さんこんばんは。

恵方巻きを食べてる時は

思わず「美味っ!!」って

言ってしまうともちゃんです。笑

 

 

さてさて、今日は節分ですね!

今週の1枚にもUPしたんですが

ツララ鬼の様子を皆さんにもお裾分け!!

 

実は、事後報告になるんですが

2月の1日から今日までの3日間

お昼の時間にツララを外に出して

トレーニングしていました。

そのトレーニングの時間に

節分の鬼になってもらいました。

 

 

どうですか!?

少しでも皆さんと節分気分が

味わえればと思いやってみました!

ちょこっと写真をご紹介!

 

いまさんと見つめ合うツララ。

いつもとは違うセイウチの姿に

飼育員も興味津々です(*^_^*)

 

怖そうなのは顔だけで

ツララはとってもマイペース。

担当者の癒やしの存在でもあります!

 

ね?嬉しそうでしょ!笑

 

「鬼」って言うと

何だか怖いイメージがあるけど

見て下さいこの表情。笑

 

豆じゃないですよ!

ホッケを食べています。笑

 

毎日毎日僕たち飼育員は

セイウチ達と楽しく過ごせるように

色々と考えているんです!

動物たちと楽しく過ごすためには

まずは、僕たち担当者が楽しく

接することだと思っています!

 

このツララ鬼の様子は

伊勢新聞さんに取材して頂きました!

ありがとうございます!!!!

 

これからも鳥羽水族館のセイウチ達を

少しでも知ってもらうため

担当者みんなで頑張りますよ~!!

 

最後は疾走感のあるツララでお別れです。

それでは皆さん、よい節分を~(^^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.s3月はこれかな。笑

寒い冬だから

2017年2月 2日(木曜日) 筆者 ニッシー

ども!ニッシーです。

冷え込む季節になりましたね。

そろそろ、暖房が効いている奇跡の森でも、半袖で過ごすのが少し厳しくなってきました(笑)

さて、奇跡の森では暖かい地域に生息する生きものが多数展示されています。 その中でも寒さの影響を受けやすいのが...

 

 

 

 

もりもり餌を食べているリクガメ達です。

彼らは変温動物なので、気温が低くなると体温が下がってしまい、体調を崩したり、餌を食べなくなってしまったりと、良いことが一つもありません。

昼間は日光浴や、動き回って体温を調節する事も出来るんですが、リクガメ達が寝静まる夜になると体が冷えていまいます。(特にこんな寒い冬は)

 

そこで、リクガメ達が寝る前に少しでも寒さをしのいでもらうための対策を行っています。

 

まず、プラスチック製の段ボールを用意して…(みんなはプラ段と略しています。)

 

 

そして、木材を展示場の塀に橋渡しにし、先程のプラ段を敷き詰めていきます。 (写真に写っているのは私の長靴です。ちなみに足の大きさは28.0㎝)

そうこうしているうちに…

 

 

 

 

完成しました。

これで多少の寒さはしのげるはず…!

冬にこの作業をする度に達成感を感じています(笑)

 

というわけで、私も試しにこの中に入ってみるとしましょうか。(え?)

※読者の皆様に中の様子を伝えるためであって、決して筆者の好奇心に火が付いた訳ではありません。…多分

 

中はこんな感じです。

 

 

 

 

 

意外と落ち着きますね(笑)

中は暖かく、リクガメ達の寝息を聞いていると、こちらまで眠たくなってきます。

 

 

 

早く暖かい季節なってほしいものですね。

春の訪れを待ちわびております。

 

以上、ニッシーでした。

久しぶりに投稿させていただきました。

 

可愛い技

2017年2月 2日(木曜日) 筆者 ろん

ラッコ達、とっても可愛い技が出来るようになりました♡

わかりますか?中央部分に注目して下さい!

ロイズ君とメイちゃんが手を繋いでいるんですよ~!

練習中は二頭の前肢を持って

繋いで~!と。

しかし、こちらが手を放すと

あれっ・・・という感じで,ラッコ達には通じてないようでした。

ああ、もう一本手が欲しい、と思いましたが(笑)

最近はわかってきたようで手を繋いでくれる確率が、グンとあがりました!

上から見てみると、「ちょん」という感じで可愛いのですが

「繋いでいる」というにはちょっと物足りないかもしれませんね(^_^;)

でも!がっつりと繋ぐ事もあるんですよ~!!

その時は、私達スタッフも「可愛い♡」と大盛り上がりでした(*^_^*)

しっかり繋いだ状態を目標にしてますが、

ラッコ達の気分次第な部分も大きいので、暖かく見守って下さいね(^_^;)

このタイミングでしっかり握ってくれたら完璧なんだけどな~