捨てられたヒメヤドカリスナギンチャク

2021年3月 5日(金曜日) 筆者 もりたき

熊野灘の沖合底引き網で採集されるヒメヤドカリスナギンチャクは、2019年に新種記載されたヤドカリスナギンチャクEpizoanthus xenomorphoideusに比べると小型で、群体の幅は2-3㎝ほどしかありません(群体性なので根元はお互いにつながっています)。

ヒメヤドカリスナギンチャク Epizoanthus sp.

ヤドカリスナギンチャク Epizoanthus xenomorphoideus

 

ヒメヤドカリスナギンチャクはアカモントゲオキヤドカリと共生する場合が多いですね。ヤドカリスナギンチャクと同じく、ヤドカリが背負う巻貝の上に付着すると貝殻を覆いながら成長していくようです。

へんな生きもの研究所でも、つい先日までヒメヤドカリスナギンチャクを背負ったアカモントゲオキヤドカリを飼育していました。ところが、先日、このヤドカリはスナギンチャクを脱ぎ捨てて、別の貝殻に引っ越してしまったのです…。

以前も、捨てられたヒメヤドカリスナギンチャクを見かけたことがあるので、どうやらアカモントゲオキヤドカリが背負っているスナギンチャクを放棄することは珍しくなさそうです。両者の関係は絶対的なものではないようですね。

さて、この捨てられたヒメヤドカリスナギンチャクですが、誰かが再利用することはあるのか…?少し気になります。

【飼育研究部 森滝丈也】

おもちゃ探しの旅。

2021年3月 5日(金曜日) 筆者 ともちゃん

 

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先月、バイカルアザラシの「ニコくん」がめでたく1歳を迎え、その時に新しいおもちゃをもらっていましたね!

テンちゃんの水槽にも「バスケットボール」と「浮き」を入れています。

ですが、ポウちゃんクウちゃん同様飽きてきたのか、あまり興味を引かなくなっていましたので、テンちゃんにも新しいおもちゃをプレゼントしました!

黄色いコーンです!

ホームセンターに売っています。

 

最初は少し警戒していましたが、慣れるとずーっと抱きしめていました。笑

 

なるべく同じ行動(水槽内をグルグル回ったり等)をさせないようにしたり、活発に体を動かす目的や、トレーニングでの行動形成にも応用するためにおもちゃを入れています。

与える時は「飲み込まないか」「壊さないか」をしっかり吟味したうえで与えます。

子供とはいってもセイウチです、力はとても強いですからね。

 

僕らがいない時でも、テンちゃん自身が自発的に色々な行動ができるように、これからも彼ら好みのおもちゃ探しの旅は続きます。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

ハートは危険!?

2021年3月 4日(木曜日) 筆者 つぼんぬ

現在、コーラルリーフゾーンでコブシメを展示しています。コブシメは沖縄などの暖かい海に生息する大型のコウイカの仲間です。

先日、お客さんがコブシメを見て、「ハートのサインしてくれてるよー。」と手でハートを作って一緒に記念撮影をしていました。

イカの足は10本と言いますが、正確には4対8本の腕があり、それらは中心の背中側からお腹にかけて順番に第1~4腕と呼ばれています。さらに1対2本の触腕は普段隠れていて、エサを捕るときに伸ばします。

コブシメのハートサインは第1腕を上にあげて作ります。

これはあまり第1腕が上に上がってないので、まだハートになってない状態ですね。でも、写真を撮るためにどんどん近づいていくと、ハートが大きくなっていきます。

そう、実はこのサイン、コブシメにとっては威嚇の意味が込められているようなのです・・。

コブシメのハートサインを見かけたら、ちょっと離れてみてください。皆さんが遠ざかるとコブシメの腕が自然におりていく姿もおもしろいですよ。

【飼育研究部 つぼんぬ】

 

今年はちらし氷

2021年3月 4日(木曜日) 筆者 みなみ

 

3月3日はひな祭り(^o^)

女の子のメイちゃんに ちらし寿司ならぬ、“ちらし氷”をプレゼントしました!

 

メイちゃんが食べられるものを手当たり次第にちらしてみようとなったのですが、少し彩りに欠ける・・・。

そこで、今回はメイの嫌いなサケをほんのすこーしトッピングしてみることにしました。笑

 

 

ハートの形がサケです。綺麗なオレンジ色が映えていますよね!笑

 

メイがなぜ、サケが嫌いになったのかというと・・・。

メイのお母さんがサケが大嫌いで、サケを嫌う様子を見ていたメイも真似をしてサケを嫌うようになってしまいました(^_^;)

食べたらダメなものだと認識してしまったみたい、笑

 

嫌いだった頃を忘れていて、今回は食べてくれるんじゃないかなーと、淡い期待もサケに込めてみました。笑

 

 

いつも通りガツガツ食べ進め、サケをひとつ口に入れた瞬間がありましたが!

すぐに吐き出されてしまいました。笑

その後もサケ以外を食べ進め、サケの匂いがしてきたのか最後の方は少し嫌そうな顔も・・・笑

 

サケ以外の部分は、美味しそうに食べてくれたので良かったです(^・^)

 

 

これからも、メイちゃんが元気に過ごせますように(*^_^*)

 

 

【飼育研究部 みなみ】

 

 

オオグソクムシ摂餌中

2021年3月 4日(木曜日) 筆者 もりたき

今日はへんな生きもの研究所の給餌日でしたが、先日入館したばかりのメスのオオグソクムシはすぐに反応してキビナゴを食べ始めました。海からやってきたばかりの個体は比較的活発に餌を食べますね。

オオグソクムシの仲間(Bathynomus属)は世界中の深海から20種ほどが知られていますが、日本近海に分布するこのオオグソクムシBathynomus doederleini が一番美人さんに見えます。

大きな黒目とツンと尖った小さな鼻(正しくは額葉)がキュートですね。

こちらはメキシコ湾に生息するダイオウグソクムシBathynomus giganteus (24号・メス)。残念ながら今回は餌を食べませんでしたが、オオグソクムシと比較できるよう画像を載せておきます。

皆さんはどちらがお気に入りでしょうか?

【飼育研究部 森滝丈也】

カニの天ぷら

2021年3月 3日(水曜日) 筆者 もりたき

現在、へんな生きもの研究所でテンプライソギンチャクを飼育しています(本種を見ることができる水族館はおそらく鳥羽だけです)。

ご存知の方も多いかもしれませんが、テンプライソギンチャクはノリカイメンの一種に埋もれて共生する、珍しい生態が特徴で、触手を縮ませるとエビの天ぷらに似ていることからこの和名になりました(2018年の4月に新種記載された新顔です)。

テンプライソギンチャクは展示水槽で長期間飼育していると周囲のノリカイメンが徐々に痩せて縮んでくるので、予備水槽の個体群とローテーションしつつ、展示を継続しています。

痩せてくると、より「エビ天」感が増しますね(笑)

現在、飼育している個体群は去年の10月に水族館向かいの菅島で採集したものですが、付着していた岩と一緒にヨツハモガニも水族館にやって来ました(現在、予備水槽で飼育中)。

このヨツハモガニは自身の体に海藻などを付けて擬態をする習性がありますが、この個体はからだにノリカイメン(とテンプライソギンチャク)を付けています。いわば「カニの天ぷら」状態ですね(笑)。

なかなか上手く擬態しています。

折を見て、この個体も展示デビューできればと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

セイウチ検定2級。

2021年3月 3日(水曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

2月もあっという間に終わってしまいましたが、皆様いかがお過ごしですか?

さてさて「セイウチ検定」のお時間です!

早いもので今回は2級の問題になります。

 

毎度おなじみ「セイウチ検定」。もうルールはご存知ですよね(^^)?

念のためにルール説明を↓

・写真に写っている【ある部分】をヒントに【どの個体か】を当てて下さいね!

 

今回は「セイウチ検定2級」の問題です。

この飼育日記を見ている方なら参加資格がございます。

参加個体は

・ポウちゃん

・クウちゃん

・ツララ

 

今回のある部分は「おへそ」です。

それでは写真をご覧ください!

 

 

 

上から順番に【どの個体か】を考えて下さい。

答えは飼育日記の最後に発表します!

皆さん答えは決まりましたか~?

それでは、答えの発表です。

正解は~?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ツララ

・クウちゃん

・ポウちゃん

でした~!!

 

皆さん、正解出来ましたか(^^)?

この問題に正解した方は「セイウチ検定2級」に認定します。

正解できなかった方は、もっとセイウチを観察しましょう!

 

セイウチ検定も残すところ1級のみ。

最後は1番難しいですよ。←当たり前

すべて正解した方は現れるのでしょうか?

それでは皆さん1級も頑張ってくださいね!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

3羽の雛は元気です

2021年3月 2日(火曜日) 筆者 あまま

暖かくなったり寒くなったり、季節の変わり目です。皆様いかがお過ごしでしょうか?ペンギンの雛達は、3羽ともすくすく大きく育っております。バックヤードで飼育員の手から魚を食べる練習をしたり、お風呂に入ったりして元気に過ごしています。

(先日のお風呂動画は、腕輪が黄色のこの子です)

 

(それぞれ目印に黄・オレンジ・白の腕輪をつけました)

綿羽も抜けてきて、下から幼羽が見えてきました。スポット(お腹のほくろのような黒い点)も出てきました。この時期は、それほど攻撃性がなく甘えん坊ですが、親鳥の性格によく似るような気がします。親鳥が人に攻撃性が強ければ気の強い子になりますし、穏やかな親鳥だと甘えん坊の子になります。今年は3羽の雛がいますが、そのうちの1羽は気が強く既に飼育員をつつきに来る強者です。もうちょっとしたら、皆様にお披露目できると思います。その時は雛達を探してみて下さいね!

【飼育研究部 あまま】

 

 

これからの楽しみ3

2021年3月 2日(火曜日) 筆者 オカピ

みなさん、お久しぶりです。

暖かい日も増え、春が近づいてきましたね。

「これからの楽しみ」シリーズ、みなさん覚えていただいていますか??

最初に書いたのは10月でした。水族館前の海に野生のスナメリがもうすぐ現れる時期になり楽しみです!と。

次に書いたのは12月も終わりの頃。まだ、姿を見ていないと。

そして今回のご報告です。

年が明け1月21日の8時15分、私はついに今シーズン初めて、野生のスナメリ1頭を発見しました!!

(もしかすると、この日より前に発見しているスタッフがいたかも知れませんが)

この日は、スナメリの現れた場所が遠かったので写真を撮ることができなかったのです。

近くに現れたら写真を撮ろうと思い、その後も館内のメインストリートを通るたびに海を眺めますが、あまりスナメリを見つけることもできず、見れたとしても遠い・・。そして、写真も撮れないまま1か月が経過してしまいました。

他のスタッフからは「近くで見れた」とか「何頭もいたよ」などと聞くのですが私にはなかなか・・。。

しかし、まだ野生のスナメリが見られるシーズンは終わっていません。これからも、あきらめずに探そうと思います!!

※スナメリ写っていません。

【飼育研究部 オカピ】

モモイロペリカンの近況

2021年3月 1日(月曜日) 筆者 ピンキー

みなさん、こんにちは、

今日はモモイロペカンのカンタロウ君とヒバリちゃんです。今年は去年よりずいぶんと寒さが厳しかったのですが、カンタロウ君もヒバリちゃんも毎日元気に過ごしてくれています。

皆さん、ご存じかと思いますが、左の大きいのがカンタロウ君、右がヒバリちゃんです。

 

ここのところ、カンタロウ君もヒバリちゃんも羽の色が濃くなりきれいなモモ色になってきました。

 

よく見るとカンタロウ君は頭から首辺り、ヒバリちゃんは頭から背中辺りまでモモ色になっています。

これは、モモイロペリカンの恋の季節の印なんですね。羽のモモ色は濃くなりましたが、今のところ特に変わった様子はみられません。今後も見守っていきたいと思います。

 

 

【飼育研究部:ピンキー】