ユウコちゃん

2020年9月 19日(土曜日) 筆者 ろん

コツメカワウソのユウコちゃんが来館して五ヶ月程になります。

とても可愛い女の子。

同居しているマーボーともすっかり仲良しです。

右がマーボーですが、枕にしてます。

よくじゃれ合って遊んでいますが、それは若干マーボーが負けています・・・(笑)

来館した当初は、スタッフに対して距離があったのですが、かなり慣れてくれてきました。

握手や

ガラスタッチなども出来るようになってきましたよ。

可愛い写真が撮れるかな?と寝ている所に入ってみたら、この寝相・・・

「あんたか」みたいな感じです。

びっくりされないのは良いけど、思っていた「可愛い写真」はこれじゃない・・・

 

【飼育研究部 ろん】

「いつかの為」に今やれること。

2020年9月 18日(金曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ふと、昔の日誌を見ていました。

2015年9月9日、5年前の日誌です。

その日は、僕がクウちゃんと初めてショーに出た日でした。

上の写真は2015年11月の写真。

僕が初めて撮ったクウちゃんの写真です。携帯で撮ってますね。

 

クウちゃんとショーに出るために、動作や流れ、喋りなどの練習を40回ほど重ねていました。

クウちゃんは間違いなく、僕に「セイウチという生きもの」を教えてくれました。

もうあれから5年も経ったのかって、ふと黄昏ていました。

 

5年前と今とでは何か変わったかな?

僕自身はトレーニングの方法や接し方が変わった気がします。

クウちゃんはどうだろ?

この5年で3回も出産して、今は立派なお母さんになりました。

でも中身はどうかな?良くも悪くもあまり変わってないかもしれません。

 

こうして振り返ることができるのも、ポウちゃんとクウちゃんが鳥羽水族館にやってきてからずっと書いている「飼育日誌」があるから。

エサの量だけじゃなく、その日の天気や便の状態、どんな動きをしていたか、どんなトレーニングをしていたか…。

 

今日、僕が書いた日誌が、いつか誰か(人間もセイウチ両方)の役に立てばいいな\(^o^)/

今日もセイウチたちは元気です!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

 

深海生物好きの男の子

2020年9月 17日(木曜日) 筆者 もりたき

当館では週2回ある給餌の際、オウムガイをプラスチック製のザルに隔離します。これは餌の奪い合いの防止と個々の摂餌量を把握するためですが、この間は泳ぐオウムガイの姿をご覧いただくことができません。

先日、食べ終わった個体をそろそろ解放しようかと思っていた矢先、飼育スタッフから連絡が入りました。オウムガイを見たくて水槽前でずっと待っているお客様がいらっしゃる、とのこと。

電話を受けながら、あるお客様に思い当たりました。

実は、この日の朝、小さな男の子を抱いたお母さんをへんな生きもの研究所で見かけていたのです。

朝一番に来て「ここサイコー!」とか言って大喜び、生物についても相当詳しい男の子でした。

この時は話しかけなかったのですが「凄いなぁ、3、4歳ぐらいかな?」と思っていました…

オウムガイの水槽に向かうと、確かにその男の子とお母さんでした。

深海生物が大好きで、今はダイオウグソクムシもオウムガイも地元(大阪)の水族館では展示していないので、ここまで来たとのこと。せっかくなので特別にオウムガイを近くで見ていただきました。

その後、お母さんから届いたお礼のメールに息子さんが鳥羽水族館でオウムガイを見られて大喜びだった様子が書いてあり、私も嬉しくなりました。

そして、この男の子がわずか2歳だと知ったのです…。

2歳、さすがにこれには驚きました。

【飼育研究部 森滝丈也】

ピンクのカンムリヒトデスイクチムシ

2020年9月 16日(水曜日) 筆者 もりたき

先日紹介したカンムリヒトデスイクチムシの続きです。

胃の中から出てきた8匹の内、3匹は淡いピンク色で、どうやらこれは若い個体のようです。

ピンクの個体は赤褐色の個体に重なろうとします。

赤褐色個体の背面に乗ったピンク個体。かわいいですね。

ひっくり返して腹面からもどうぞ。赤褐色個体の肩越し(?)にこちらをのぞくピンク個体。かわいいですね。

こちらは別のペア。赤褐色個体がいぼ足(矢印)をモゾモゾさせてかわいいですね。

スイクチムシ類は雄性先熟の雌雄同体(先にオスになり、その後メスになる)なので、ピンク個体はおそらくオス役だと思われます。

赤褐色個体に精子(精包)を渡そうと頑張っているのかもしれません(生態はほとんど明らかになっていないので、こういった記録も大事なデータになります)。

そして、悲しい事実…

実は、カンムリヒトデスイクチムシはヒトデの胃から出てしまうと長くは生きられないようです…。ヒトデの胃の中に戻したいのですが、あいにく、今いるのは小さなヒトデが1匹だけ。

ひとまず、1番小さなピンク個体なら小さなカンムリヒトデの胃に入りそうだったので、この個体だけ戻してみました(矢印)。

小さなカンムリヒトデの胃の中で成長してくれたら良いのですが。

ちなみにヒトデは胃の中にスイクチムシがいても問題はないようです。

【飼育研究部 森滝丈也】

かなたとみらい

2020年9月 15日(火曜日) 筆者 もりたき

今回は私の担当で唯一の哺乳類、アフリカマナティーを紹介します。

このアフリカマナティー、実は国内では鳥羽水族館でしか見ることができない貴重な動物です(他の園館さんで飼育しているのは別種のアメリカマナティー・アマゾンマナティーです)。

現在、当館で飼育しているのはオスの「かなた」とメスの「みらい」(手前に写っているのがみらい)の2頭。

ちょうど餌のロメインレタスを食べにきたので、横から見た2頭を紹介します。

まずは、こちらがスマートな「かなた」。首を伸ばした瞬間だったので、首回りが普段よりほっそりとしているように見えます。

かなたは今から24年前の1996年6月13日、西アフリカのギニアビサウという小さな国からやってきました。当時、既に成獣だったので、現在の年齢は不明(24+α歳)です。

私がかなたと初めて出会ったのは現地の川(ゲバ川)でしたが、あれからもう24年…月日の過ぎるのは本当に早いですね。かなたは私達と一緒に飛行機に乗って日本に帰ってきました。

こちらは、ふくよかな「みらい」

みらいは今からちょうど10年前の2010年11月1日に入館しました。当時は推定2歳の幼獣で、想像よりもかなり小さく、初めて見た時は驚いた思い出があります(当時、全長200㎝、体重140kgでした)

今はこの通りですが…(笑)

現在推定12歳、元気に成長しています。

【飼育研究部 森滝丈也】

ニコの家族写真

2020年9月 14日(月曜日) 筆者 あまま

今回は、リクエストにお応えするコーナーです。以前、ニコとお父さん・ニコとお母さんのツーショットが見たいとの意見を拝見しました。撮れました~!自分で自分を褒めたあままです。

その写真がこちら。まずニコとお父さん(クチャ)

ニコのお父さんのクチャは、目を痛めてしまい最近は、閉じ気味の時が多いのでこのような写真になってしまいましたが・・・。何やら、ニコは目を細くして、お父さんのマネをしている気がします。

続いて、ニコとお母さん(うなりこ)

見つめ合う母子からの~

母子ツーショット、ちょっとピンぼけ(泣)。ニコは、お母さん似かな?

今日も元気にマイペース!いたずらして他の大人達に怒られてもへっちゃら!そんな、ニコを引き続き皆さん見守って下さいね。

【飼育研究部 あまま】

しとしとぴっちゃん

2020年9月 14日(月曜日) 筆者 もりたき

寄生虫の話ばかり飼育日記にあげていると、ヘンな人と思われてしまうので、今回は私の好きな海水魚のお話です(笑)

へんな生きもの研究所アパート水槽15号室の住人「オキゴンベ」さん、青い目がキュートですね。

このゴンべの仲間は浮袋を持たないので、通常の魚のように水中を泳ぎ回ることはありません。普段は岩の上などにじっとしていることが多く、泳いでもすぐに着地します。その動きはどこか小鳥のようにも見えます。

実際に英語圏ではゴンべの仲間をhawkfish(タカのような魚)と呼びますが、私はニワトリ程度の飛翔力(遊泳力)だと感じています(笑)

そんなゴンべですが、この一風変わった名前が何に由来するのか、みなさんはご存知でしょうか?

実は、ゴンべ(権兵衛)は江戸時代から大正時代の幼児の髪型の名前なのです。

若い方はご存じないかもしれませんが、ドラマ(映画)「子連れ狼」の大五郎の髪型だと言えばイメージしやすいでしょうか。

背びれの先が、大五郎のおちょんぼみたいに見えるので、こんな名前がついたそうです。

こういう所もキュートです。

【飼育研究部 森滝丈也】

オオベソオウムガイM63の近況

2020年9月 12日(土曜日) 筆者 もりたき

先月1日に孵化したオオベソオウムガイの赤ちゃんM63はようやく40日を経過。

今、順調に成長しています。

ほぼ10日毎に記録写真を撮っていますが、今回は孵化翌日と19日後、41日後の姿を同比率で並べて紹介します。

いかがでしょうか。

孵化の際に生じた黒いスジが目印になって殻の成長具合がよく分かると思います。

孵化から15.5㎜成長しました。

成長率を計算すると、8月2日から20日までは0.22㎜/日、8月20日から9月11日までは0.52㎜/日ですね。1日で0.5㎜ほどの成長スピードなので、日に日に成長しているのが実感できます。

今、オオベソオウムガイの故郷でもあるニューカレドニアのラグーン水族館の飼育スタッフとも情報共有しつつ、育てています。

餌は週2回(エビ)。元気に食べていますよ。

ご来館の際には是非、ご覧ください。

【飼育研究部 森滝丈也】

変わった?トノサマガエル

2020年9月 12日(土曜日) 筆者 たっけー

お久しぶりです!たっけーです!「変わったトノサマガエル達」をGコーナーにて展示しているので紹介します。

なぜ変わった色なのか説明します。皆さんがカエルを描くとほとんどの方は緑色に塗りますよね。なぜ緑色に見えるのでしょう?

例えばアマガエルの皮膚の造りを考えてみます。皮膚は3つの層に分かれていて一番上が黄色、二番目は青の光を反射するので青色、三番目は黒色ですが、これはバックスクリーンの役目をしています。絵の具でも黄色と青色を合わせると緑色ができますね。それと同じ事で黄色と青色が合わさって人の目にはカエルの体色が緑色に見えるわけです。詳しくは下の解説パネルを見て下さい。

 

この原理で考えてみましょう。「青色のトノサマガエル」は皮膚の細胞層に異常があり、一番上の層が黄色でなくなってしまったため、青色に見えてしまいます。こちらのカエルは松阪市の方より寄贈していただきました。

「白色のトノサマガエル」は三番目の層の黒色が何らかの原因で無くなってしまったため、二番目の青色も反射できず、黄色が際立った白っぽいカエルに見えます。こちらのカエルは滋賀県の方より寄贈していただきました。

少し難しい話でしたが、なかなか見ることが出来ない、レアな色のカエル達を是非見に来てあげてくださいね!ケロケロ~【飼育研究部 たっけー】

 

カンムリヒトデからシダムシ!

2020年9月 11日(金曜日) 筆者 もりたき

実は、前回のカンムリヒトデの話には続きがありまして…

自切したカンムリヒトデの腕の付け根を確認していたら、何やら目に留まるものがあったのです。

大きさは1㎝弱ぐらい。初めはヒトデの内臓の一部?かと思いましたが…

…こ、これは!すぐにピンと来ました。

しばらく放置して少し伸びた姿を確認すると…(ドキドキ)

やはりそうです!シダムシです。大きさは9.6㎜

これは初めて見る種類です!腹側

背側

うひょー!

このシダムシは実に魅力的な姿をしていて、萌えます。

カンムリヒトデの中で2年3ヶ月、隠れていたのでしょうか。

 

さて、そんな私を興奮させるシダムシとは…

もうご存じですよね(笑)。ヒトデに内部寄生する甲殻類です。

今年は研究者の方(チームシダムシ)との共同研究で、2月に3種(ユミヘリゴカクノシダムシ、ヤマトイシダタミノシダムシ、オトヒメゴカクノシダムシ)、7月に1種(アカヒトデシダムシ)を新種記載しています。

ここにきて、またまた未記載種(まだ知られていない種、新種候補)に出会えるとは!

いくつか採集できれば、この種も新種記載したいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】