タバネサンゴのポリプの増え方

2018年7月 17日(火曜日) 筆者 もりたき

前回の飼育日記で書き込んだタバネサンゴのポリプの成長について、少し解りにくかったかもしれないので補足です。

これは2016年と2018年にタバネサンゴを上から撮影した画像です。

改めて5つのポリプに印をつけて比較してみると、2年間でどのように分裂・成長したかよくわかると思います。c 以外のほとんどのポリプが2つに分裂していますね。

ただこれは全体が単純に倍増したわけではなく、印をつけていないポリプの中には1→4つに増えたものもあります。探してみてください。

これからどんなパターンで分裂していくのだろうか…な~んてポリプの成長過程を想像するのは楽しく、こっそり萌えています(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

タバネサンゴ 孵化から8年経過しました

2018年7月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

コーラルダイビングゾーンで飼育中のタバネサンゴが誕生から8年経過しました(和歌山県の串本海中公園センターさんで2010年7月10日に孵化)

タバネサンゴの卵はゴマ粒のようなプラヌラ幼生となり、しばらく海中を泳いだあとに適当な場所に着底してイソギンチャクのような姿をしたポリプになります。ポリプは次々と分裂して数を増やしていき、サンゴの群体は大きくなっていきます。

水槽内でサンゴがどのように成長するのかまだまだデータ不足なので、2015年から群体の中でよく目立つ綺麗な蛍光グリーンのポリプ4つ(a~d)をマークし、画像を比較して成長を観察しています。

2015年から2016年の間でbとdのポリプは消失してしまいました…

そして2017年

こうやって見比べると、蛍光緑ポリプよりも通常色ポリプの方が成長がはやく、群体の右側の成長が著しいことがよくわかります。

そして、今年のようす。

この1年間でcのポリプも消失してaだけになりましたが、2017年と比べてさらに成長しているのがわかりますね。

それぞれの画像を比較して、各ポリプがどのように分裂しているのか解析し、パターンを明らかにできれば…と考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

コブシメすくい

2018年7月 16日(月曜日) 筆者 いそぴー

今日はコブシメ(コウイカの仲間)たちの移動のお話です。

今回、移動したのは今年孵化した子どものコブシメたちです。神経質なコブシメたちの移動はかなり慎重に行わないといけません。

コブシメたちは怒ったり、驚いたりすると勢いよくスミを吐いてきます。その為、バレないように静かにコブシメをすくいます。

先輩のつぼんぬさんに見守られながら、初めての「コブシメすくい」に挑戦している私です(笑)

この写真すくったまでは良かったのですが、この後すぐに驚いたコブシメに大量の海水を頭からかけられる事件が起こりました。汗

つぼんぬさん「頭からかぶった事はないなぁ…笑」と一言。

そして、バケツに慎重にうつして…私の、がに股加減から必死さが伝わるかと…(笑)

ちなみにスミを吐いて真っ黒になったバケツがこちら↓

本当に真っ黒です…。

そんなこんなで、なんとか展示水槽まで揺らさないように運んでいき無事5匹のコブシメを移動させる事が出来ました!

全長20cmくらいなので写真で見ると、どこにいるのか分かりにくいですが…。赤の丸枠に注目です。

これからは、この水槽で母親たちのような大きく立派なコブシメに成長してほしいです。

 

【飼育研究部 磯原玖美】

 

ヨコヅナクマムシを展示しました

2018年7月 14日(土曜日) 筆者 もりたき

本日、7月14日からへんな生きもの研究所において夏イベント「これウソ・ホント!? もっとへんな生きもの夏スペシャル」が始まりました。

このイベントでクマムシ(ヨコヅナクマムシ)を2年ぶりに展示することになりました。

体長1mm以下のとても小さな生物ですが、極端な乾燥や放射線照射、高熱にも耐えることができる、地上最強の生物、極限生物としてその名が知られています。普段はコケの中などで休眠生活を送り、水に触れると活動開始します。スタッフお手製の解説ラベルが良い味を出しています。

クマムシは意外と身近な場所で簡単に採集・観察することができますが、実は、水族館や博物館の展示例は少ないようです。

この夏は動くクマムシの姿を見る絶好のチャンスです!ぜひ鳥羽水族館へお越し下さい。

冷凍庫で保管していた乾眠中のクマムシに水を加えると、もぞもぞと動き始めます。この姿がかわいい(笑)

とても小さいので顕微鏡で観察していただいております。

【飼育研究部 森滝丈也】

前半部を脱皮しました

2018年7月 13日(金曜日) 筆者 もりたき

6月19日に後ろ半分だけ脱皮したオオグソクムシのその後です。

以前にもお伝えしましたが、オオグソクムシは「二相性脱皮」をするので、まずはじめに後半部を脱皮します。その際、なぜか脱皮する方ではなく前半部が白く変色しますが、これはおそらく脱ぎ捨てる殻にカルシウム分などが残らないよう、前もって前半部に移動させておくためだと考えられます。

さて。

後半部の脱皮を済ませ、7月3日に今度は後ろ半分の一部が白く変色しはじめました。それで、前半分の脱皮が近いかと思っていましたが…その後その白変部は消えてしまいました。

ところが、今朝、水槽をのぞくと、しっかり前半分の脱皮が始まっているではないですか!

聞けば、昨日の夕方からのようです(私は休みでした)

その後、少しあたふたしていましたが…

無事に脱皮が終了しました。

良かった良かった。これで一安心。

後半の脱皮から中23日で前半分…ということになりますね。

【飼育研究部 森滝丈也】

お先に夏休みをいただきます。

2018年7月 13日(金曜日) 筆者 ニッシー

お久しぶりでございます。

もうすぐ「夏休み」が近づいてきましたねぇ~。

きっと世間の子どもたちは日々近づいてくる夏休みのイベントにワクワクしているのでしょう。

そんな中、もうすでに夏休み中の生きものがいます、、、

 

それは、こちらのアフリカハイギョです。

名前の通り、エラではなく肺で呼吸をする変わった生態の魚です。

・・・どの辺が夏休みに入ったのか?この写真では分かりにくいですよね。

実はこの写真は今年の4月に撮影された写真なんです。

最近の写真だと・・・(2018年6月30日に撮影)

思わず…え!?ってなってしまう様な写真ですが、

安心して下さい!生きてますよ。

アフリカハイギョは現在「乾眠」または「夏眠」という状態に入っています。

 

彼らの生息する地域では雨が全く降らず、川の水が干上がってしまう「乾季」という時期があります。

そんな時にハイギョは泥の中に潜り、粘液を出して、周りの泥で繭を作り、次の「雨期」がくるまで休眠します。

乾眠状態で長い時は7ヵ月~8ヶ月にも及ぶと言われています。

 

今回はアフリカハイギョの特殊な生態を再現してみました。

 

夏休み中(乾眠状態)のアフリカハイギョですが、7月14日から開催されるイベント

「これウソ・ホント!?もっとへんな生きもの夏スペシャル」

にて展示しますので、ハイギョが気になった方、夏休みの予定がまだ決まってない方は是非お越しになってください!

【飼育研究部 ニッシー】

好き嫌い

2018年7月 11日(水曜日) 筆者 なかだ

皆さんはごはんを食べる時、好きな物を最初に食べる派??最後まで取っておく派??私は断然、取っておく派です。取っておく派の人が多いのではないでしょうか。

 

動物たちはどうでしょう?私の担当するカワウソだと、、、

取っておく派!というより、嫌いな物から順番に食べさせられる派(笑)

実はカワウソたちにも好き嫌いがあり、嫌いな物を与えると食べないことがあります。しかし、食欲は健康管理をする上で重要なバロメーター。好き嫌いを許してしまうと、体調が悪くなった時に嫌いだから食べないのか、調子が悪いのか分かりません。そこで私たちはいろんな工夫をしながら餌を与えています。

なぜかアジだけ頭と胴に分かれていますね。飼育員の策略です。カワウソたちは骨が多いアジの頭が嫌いです。そのため丸ごとを与えると頭だけ残すことがあります。

しかし!!頭部分を一番始め(一番空腹時)に与えると、渋々食べてくれます。

「嫌いだけど、お腹が減ったから食べてやるか」という感じ?

頭を食べ終わると、ようやく好きな胴や他の魚をもらえます。

「やった~!胴はおいしいな!」という感じ?心なしか表情も嬉しそう。

私たちも苦手なものでも、空腹時に食べると克服できるかもしれません!?

 

飼育研究部 仲田

ただいま換羽中!

2018年7月 11日(水曜日) 筆者 ひらの

皆さん、こんにちは。今回はペンギンの換羽について紹介しましょう。

換羽とは一年に一度、全身の古い羽が抜け落ちて、新しい羽が生えてくることです。

 

こちらのペンギン、背中の羽が抜けていますが、年老いてはげているわけではありません。よく見ると新しい羽が生えてきているのが見えます。

 

 

さて、続いては昨年生まれたペンギンで、まだ換羽を経験していないため、大人のペンギンとは体の模様が違います

 

 

今年、生まれて初めての換羽を終えると大人のペンギンと同じような模様になるんです。

 

 

こちらはもう一羽の昨年生まれた子で、徐々に換羽が進んできています。

僕は、初めて換羽を迎える子を見たことがないので、新しい羽に生え変わるのがとっても楽しみです。

皆さんも、一年のうち今しか見られない換羽中のペンギン達に是非会いに来てください。

飼育研究部【ひらの】

ミズダコ メス同士の戦い

2018年7月 11日(水曜日) 筆者 もりたき

ミズダコは気性が荒く、複数で飼育すると争うことがよくあります。複数飼育する場合、当館ではほぼ同じサイズのオスとメスを同居させますが、この組み合わせだと上手くいくようです(オス同士だと相手がボロボロになるまでケンカをします)

さて。

先日お伝えしたように、抱卵中の母ダコだけとなったミズダコ水槽には、中サイズの若いメス個体を導入したわけですが(オスがいなかったので)

どうも母タコは急に現れた若いメスの存在が気になるらしく、卵から離れて若いメスに威嚇を繰り返していました。

相手をボロボロにするほどのケンカではないようですが、これでは卵のケアもままならない…

これは困った。

しかも、母ダコに追い回された若いメスは、置き去りになった卵(岩に産み付けています)に覆いかぶさり、この卵を食べているではないですか!(おそらく、パニックになって偶発的に口にしたのでしょうが)

このままだと全て食べられてしまうかも…(もしくは母タコが抱卵を放棄)

対応に少し迷いましたが、結局、彼女たちの平和的解決に期待して静観することにしました。

そして、ドキドキしながら迎えた翌日…。

見ると、諍いはすっかり解消していました!

どうやらお互いに自分のテリトリーを把握できたようです。

卵も大多数が無事でした。

今、母ダコは、それまで以上に熱心に卵の世話をしているように見えます。

一安心です。

【飼育研究部 森滝丈也】

なんでもないようなことが幸せだよね。

2018年7月 10日(火曜日) 筆者 ともちゃん

こんにちは、ともちゃんです。

近畿・東海地方は梅雨明けだそうで、これからが夏本番といったところでしょうか!?

 

ちょっと早いですが、暑中お見舞い申し上げときます。笑

 

 

お昼は人の腕でまったりするクウちゃん(^^;)

どんなに忙しくても、時間に追われても動物と接する時間をなるべく多く作るように努力しています。

 

暑い夏はセイウチたちにとって苦手な季節です。

体調を崩さないように気を付けて頑張ろうね!(^^)!

トレーナーもバテないように気を付けます!!!

 

【飼育研究部 ともちゃん】