メダマウオノシラミ

2019年3月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

先日の底引き網で採集した3匹のメダマウオノシラミ Rocinela oculata がへんな生きもの研究所のアパート水槽3号室に入室しました。

メダマウオノシラミは半寄生性で、魚の体表に取り付いて体液を吸い、満腹になれば魚体から離れて海底に落ちて消化を待つという習性を持ちます。

空腹状態ではこんな体ですが…

魚の体液を吸ったら、こんなにもお腹がパンパンに…。驚きです。

吸血後は魚から離れて自由生活者となり、消化するまでしばらく海底でじっとすごすようです。

ちなみにメダマウオノシラミがどのような魚に、どうやって取り付くのかといった観察・研究報告はないようです。選択性があるのか?ないのか?このあたりの行動については、まだ明らかになっていないようですね。

いつか水槽内で摂餌行動を見せてくれれば面白いのですが…

【飼育研究部 森滝丈也】

ウナギのうな太郎が2年ぶりに登場

2019年3月 19日(火曜日) 筆者 かみおか

3月16日から開催されている春イベントの「平成の快物」展にウナギのうな太郎が2年ぶりに登場しています。

このうな太郎、2年前の夏イベント「危険生物展」で入館しました。あまり知られていませんが、ウナギの生血には毒性があるので、いちおう危険生物なんですよね。

それから2年、日本の川ゾーンのバックヤードですくすくと成長し(途中、濾過槽に逃げ込んで数ヶ月くらい行方不明でしたが)、こんなに立派になりました。

鳥羽水族館にお越しの際は、ぜひ、成長したうな太郎を見てあげて下さい。

ちなみに、春イベントは4月30日までです。お見逃しなく!

(かみおか)

カンムリヒトデスイクチムシを寄生させてみた

2019年3月 18日(月曜日) 筆者 もりたき

昨日は沖合底引き網漁船に乗船して熊野灘の水深170-310mで生物採集をしてきました。

久しぶりにカンムリヒトデスイクチムシがまとまって採集できました。本種は2017年に新種発表されたスイクチムシで、カンムリヒトデの胃の中に寄生するゴカイの仲間ですが、ヒトデに対して特に悪さをするわけではないようです。

さっそく、ヒトデとスイクチムシの共生展示を実現させるべく、死亡したヒトデから取り出したスイクチムシを展示水槽のヒトデに寄生させてみました。同様の実験は9月、12月に続いて3回目です。前の2回は餌のオキアミと一緒に胃の中に取り込ませましたが、今回はスイクチムシ単独です。

カンムリヒトデにスイクチムシを近づけると、ヒトデはすぐに管足を動かしはじめてスイクチムシを口の中に取り込む動きを見せました。

徐々に口から胃(噴門胃)を広げはじめ、完全に摂餌モードです。

そして所要時間は25分でスイクチムシはしっかりヒトデの胃の中に収まりました。思惑通り(笑)

今回実験に用いたヒトデの胃の中には9月に実験したスイクチムシが生存中なので、これで2匹目となりました(2匹の寄生は普通です)

餌がなくても、ヒトデはスイクチムシを取り込むことがわかりました。エサとして勘違いしているのか?他のヒトデでもスイクチムシを取り込もうとするのか?興味は尽きません。

【飼育研究部 森滝丈也】

個性っていいですよね。特別感があって。

2019年3月 16日(土曜日) 筆者 いま

「みんな違ってみんないい」

個性は捉え方次第でコンプレックスにもなればチャームポイントにもなります。

できることならば前向きに捉えるのがベストですね!!

 

 

セイウチ達にも個性が多々あります。

以前私の日記で紹介した、クウちゃんの口腔内の歯式が

書籍に載っている数と違う事や、ともちゃんが紹介した

つむじが2つあることなどがありますが、

先月来館した泉ちゃんの個性もまた凄いです。

 

セイウチの乳頭は4つと言われています。

クウちゃんのお腹

ツララちゃんのお腹

しかし、、、

泉ちゃんのお腹

お分かり頂けましたか?

泉ちゃんの乳頭、5つあるんです。

 

完全に個性ですね。笑

どうして5つになったのかは分かりませんが、

全て独立した乳頭で、完全に機能を果たせるのであらば、

4つより5つのほうが効率的ですかね?!

「みんな違ってみんないい」

 

泉ちゃんがいつの日か、この5つの乳頭の力を発揮する日が来ること夢見ています(^o^)

 

飼育研究部 【いま】

オウムガイ№70の休みかた

2019年3月 15日(金曜日) 筆者 もりたき

昨日は珍しい休憩姿勢をとるオウムガイを見かけました。

ご覧ください。左の触手だけでぶら下がっています。朝から夕方までこの格好でした…

…この姿勢は、楽なのか?(笑)

この個体(№70)が、こんな風に触手を使ってぶら下がる姿は時々見かけますが、今回のように完全にブラブラ状態は初めてです。

オウムガイは66本(♂)~90本(♀)とたくさんの触手を持っていますが、こういう姿を見ると、それぞれ役割(手や足、利き手のような)があるようで興味深いです。

【飼育研究部 森滝丈也】

将軍様は毛深いの?

2019年3月 15日(金曜日) 筆者 たかむら

へんな生きもの研究所で飼育展示している【ショウグンエビ】のお話

体の色が赤いので、パッと見はアメリカザリガニに間違われたりもしますが、

ショウグンエビは、サンゴ礁の海にすんでいるエビです。

↑↑ ショウグンエビ

解説がおもしろい!と好評のタイトルは【意外と毛深い】笑

それというのも、ショウグンエビの体をよくよく観察すると、体表に毛がいっぱい生えているのがわかります。

【毛深い】とはいうものの、その毛が実にキレイなんです。

毛だらけ!

何と表現すればいいでしょうかねぇ。

私が思い浮かんだのは【線香花火】!

贔屓目かもしれませんが、線香花火のパチパチする光にも似た美しさがあるとは思いませんか?

写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、実際にご覧いただけば、その美しさが分かっていただけると思います。

これだけ推しておいて、いざ見てもらったら

「でも…やっぱり毛深い」って感想になったりするかも知れません…苦笑

【飼育研究部 たかむら】

ホワイトデーのプレゼントの参考にどうぞ

2019年3月 14日(木曜日) 筆者 あまま

今日は何の日~「ホワイトデー」ですよ!バレンタインデーのお返しは皆さん忘れてませんか?

今年は何と!メイちゃんに飼育員・Iさんから「手作りのおもちゃ入り特別氷甘エビ入り」プレゼントです。いつの間に準備したのか出来上がりも可愛らしく、愛情たっぷりです。

なんだか、手渡す飼育員・Iさんも嬉しそうです。

メイちゃんも大満足です!

溶けた氷からは、おもちゃのコンコンがでてきました。

今までのコンコンには見向きもせずです。メイちゃんがおもちゃにするコンコンはまな板を削って作ります。かなり前からこっそり準備していたのでしょう。本日も愛情めいっぱいでにこやかな飼育員・Iさんと元気なメイちゃんでした。

【飼育研究部 あまま】

はい!チーズ!

2019年3月 13日(水曜日) 筆者 ピンキー

皆さん、こんにちは。春も近づいてきましたね。

館内では、卒業遠足でお友達と手をつなぎながらワイワイと歩いている幼稚園、保育園の園児の皆さんや、卒業旅行なのでしょうか?若いお客様、家族旅行でお越しのお客様などで賑やかになってきました。今日はオススメの場所をご紹介したいと思います。

 

ここは、日本の川のコーナーから奇跡の森に向かう途中にあり、壁にはアフリカマナティー、クラゲ、オウムガイ、アシカ、ラッコ等の鳥羽水族館のスター達が壁一面に描かれています。記念写真、集合写真を撮影するのに最適な場所です。ここでの記念写真はいかがですか??インスタ映えするかと思います。私は、毎日ここを何往復もするのでお客様のカメラのシャッターを押させて頂くことが多く、今日も朝から2組のお客様のシャッターを押させてもらいました。その時に2~3回程シャッターを押させてもらうのですが、若いお客様は、色んなポーズをしてくれます。写真が苦手な私にはできませんが、見ていて楽しくなります。ここは海に近く、坂手島やミキモト真珠島が見えます。あとフェリーも近くで見ることが出来ます。船好きなかたにはピッタリかもしれません。是非、是非、集合写真に記念写真お撮りくださいね。

【飼育研究部 ピンキー】

深海のBathyceradocus属ヨコエビ

2019年3月 12日(火曜日) 筆者 もりたき

へんな生きもの研究所のアパート水槽7号室のヨコエビBathyceradocusの続きです。

とても珍しい種類である可能性が高く、現在、研究者に調べてもらっていますが、結果が出るまで、水族館としてできることはないかと水槽内の生態観察を思いつきました。まずは手始めに個体識別を…。よく見ると、飼育中の個体は触角の欠損部位が異なっていて、ここが見分けるポイントになりそうです(前回はここまで紹介)

ところが、ここ数日の間に、水槽の底で行き倒れた2匹を確認したのです。残念…。やはり深海の生物なので飼育自体が難しいのかもしれません。

貴重な標本として保存しました。

ただ、個体識別に取り組んでいたことが功を奏し、画像照合によって小型の方はこちらの個体だと判明しました(触角付け根の黒斑が決め手)。あぁ、この頃はこんなに元気だったのに…。

一方の大型個体は、画像と比較しても触角の欠損部が一致しません。

以前撮影した大型個体は左の第2触手の先端が欠損(矢印)していましたが、今回、回収した大型個体の触角は切れていません。と言うことは、これらは別個体、つまり、水槽の大型個体は1匹だけではなかった…ということになりそうです。

ともあれ、水槽の沈木の中にはまだ数個体が隠れていると思われますが、ほとんど姿を見ることができないので、どうにか個体識別できても生態観察はなかなか厳しそうです(諦めモード)

【飼育研究部 森滝丈也】

両手は添えるだけ。

2019年3月 12日(火曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは!

今がピークのスギ花粉、早くスギ去ってくれ~と願うともちゃんです。

 

最近のセイウチたちは繁殖シーズンでフワフワしています。

 

ポウちゃんは例年に比べて、そこまでオラオラ感は出さずにまったりした日が多いです。

 

クウちゃんはふら~っとどこかへ行こうと、チャンスを伺っている感じ。

 

毎日毎日同じ事の繰り返しでは動物も人間も刺激が少ないので、新しい種目を練習中のクウちゃん!

その新種目がこちら!!

今まで色んな球技をたしなんできましたが、今回は「バスケ」!

しかも、ダンクシュート!!!

これがなかなか難しくて、100回やって2回入るか入らないかという低確率。

コツとしましては、ボールの硬さ、持たせるボールの角度、バスケットゴールの位置と向き。(←すべて飼育員次第。)

これらが絶妙にマッチすると成功します。僕もゴールした瞬間には3回ほどしか巡り会えていません。

 

ふれあいタイムで披露できるように一生懸命練習をしております(^^)

皆さんに見せる時にはもっと確率を上げたいですね!見れた人はラッキーですよ☆

 

【飼育研究部 ともちゃん】