ヒョウモンダコの摂餌行動について

2017年1月 18日(水曜日) 筆者 もりたき

今、へんな生きもの研究所で鳥羽で採集されたヒョウモンダコを飼育しています。

全長6cmほど。

有毒種として有名ですが、最近このタコの摂餌行動に興味が出てきました。

先日食べたエビがこちら(食べカスです)

エビの殻をかじることなく、キレイに中身だけを食べています。

ヒョウモンダコは甲殻類を好むようでヤドカリやカニも食べますが、これまでに観察した限りどれも中身だけを上手に食べていました。

マダコやミズダコ、コブシメ、オウムガイなど他の頭足類(イカ・タコ類)は殻や骨ごとバリバリ食べる印象が強いのですが、どうもこのタコはそうではない感じ。

タコの仲間の口は、筋肉の発達した「口球」がくちばしのような「顎板(カラストンビ)」を取り囲む構造になっていますが、もしかしたらヒョウモンダコは餌の体の中にこの口球を差し込むようにして餌を食べているのかも…(要観察です)

で、ふと思ったのが、ヒョウモンダコの毒です。

毒は唾液腺から分泌されますが、他のタコのように餌をバリバリとかじらないヒョウモンダコは、唾液(消化液)が他のタコ以上に摂餌の助けになっているのではなかろうかと…。唾液の消化力の強さと毒性には何かしら関係があるのでは?と…(推測)

そういや、毒グモも同じように唾液腺が毒腺になっているし、餌を唾液で消化しながら食べるよなぁ…

ヒョウモンダコの餌の食べ方は興味深いので今後も観察を継続していきます。

 

ちなみに、ヒョウモンダコは魚はあまり好まないようです。食べようとはするのですが…

何故か放棄します。

今回放棄した餌には、顎板でかじったであろうと思われる小さな穴が開いていました。

【飼育研究部 森滝丈也】

急成長のアシカ男子!

2017年1月 17日(火曜日) 筆者 いそぴー

 

こんばんは!

今年も寒さに負けて足の指が霜焼けだらけのいそぴーです。

ほんと毎日寒いですね~

 

さてさて、本日の飼育日記はですね最初に言っておきますが、、長いです。笑

読んでいただける方お付き合い下さい。笑

 

ザックリ言うと、次世代の鳥羽水族館のアシカショーを目指す子についてです☆

 

1頭目は私の日記では、ちょいちょい登場してくるミナミアフリカオットセイの「いと」

現在4歳の男の子!あだ名は「いちょこ」「いとうくん」などなど。。

 

2年前は、水の回廊にてお客様の目の前でトレーニングをしていましたが

(この時は、ほんっとうにビビりで、、いつも隠れていました、、はぁ)

(入社1年目の私には強敵すぎるチビッコいとくん、、)

 

 

この度アシカショーを目指すためにパフォーマンススタジアムの裏へと引っ越していたのです。

ですが、この引っ越しから壮絶な戦いが待っていたのです。

 

 

水の回廊から全く違う環境、そして1頭だけの柵内に不安や怖い気持ちがあったのかもしれません。

性格は一気に代わり、トレーニングのたびに噛みつこうとしたり、、

柵内のもの噛みついて壊したり、、

(実際に何度か、私もがっつり噛まれたり...)

 

新人トレーナーとチビッコいとは、お互いに悪戦苦闘をしていて

いとのトレーニングに入るのが怖くなり手が震えた時も何度もありました。

そのたびに、悩んで悩んで考えて、、

 

でも、私と同じようにいとも不安で怖くてどうしようもなかったんだろうなと

今は気づくことができます。

 

そんな壮絶な1年が過ぎ、やっと2年目に入りました。

他のアシカと同居をしたり、私も先輩のアドバイスを受け教えてもらいながらトレーニング進めて

だんだん落ち着いてきました、、、。

 

そしてここ最近やっと息が合ってきたように思います。

 

そんな、いとがこの冬アシカショーステージに出られるようになりました!!!!!!

(1年前からしたら本当に信じられません。)

 

 

 

 

輪投げをしてみたり

 

 

 

ボール乗せる特訓したり

 

 

 

 

山に登ってみたり

 

 

(余裕に、あっかんべ~ww)

 

 

 

ああああああああああああ~

全て信じられないくらいに急成長をしていて

私も、いととトレーニングをするのが楽しくて嬉しい日々を送っています!

 

(たまに、ステージから帰らなくなることもしばしばありますが。笑)

 

これからも、いとと担当者みんなで力を合わせて

アシカショーデビューに向けて頑張りたいと思います!!!

 

 

 

随時、途中経過を書いていきます!たぶん。笑

 

 

 

 

 

コブシメのアプローチ?

2017年1月 17日(火曜日) 筆者 もりたき

現在、水族館の展示水槽ではコブシメを5匹展示しています。

一昨日、オス(左)が紅一点のメスにアプローチ?しているところに遭遇しました。

4匹の中で一番大きなサイズ。

どうやら大型のオスが優位のようです。

ホバリングしながらのアプローチ?

催眠術をかけるかのようにゆっくりと腕を動かしています…ていうか、ホバリングしているので、オスメス共にまるで位置が変わらないのがすごい!(笑)

動画でも撮影しましたが、ほとんどオスの腕がゆっくりと動くだけです。

興奮しているのかオスの体は白くなっていましたが、しばらくにらみ合いが続いたあと何事も無かったように褐色に戻ると、離ればなれになりました。

イカの動きは見飽きないですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

 

スイクチムシ

2017年1月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

もう、毎日のように死んだヒトデを解剖しています。

ヒトデが死ぬと中身をチェックするのがルーティン(笑)

 

昨日も熊野灘水深300mで採集したウデナガゴカクヒトデを解剖~

消化器官である幽門盲嚢の中に大きなスイクチムシを見つけたので、いつものように採集しました。

ヒトデに寄生するスイクチムシAsteriomyzostomum属は地中海とアメリカ西海岸からの2種が記載されているだけなので、これはまだ名前が付いていない種類です。

スイクチムシはゴカイと同じ環形動物(多毛類)だと考えられていますが、その体のつくりは、かなりユニーク。

全くゴカイには見えません。

最近は幽門盲嚢から大きな個体が見つかることが多いのですが、肛門近くにある直腸嚢の中からは少し小さな個体が見つかります。寄生場所でサイズが異なるのか?はたまた違う種類なのか?興味深いですね。

この画像の矢印で示した直腸嚢の中にも隠れています。慣れればすぐに気が付きますよ。

昨日の幽門盲嚢から採集した大きなスイクチムシはこんな姿していました(腹側から撮影)

これだと、インド料理で出る「ナン」に見えるかもしれませんが…(笑)

いぼ足や側器官(吸盤)が体の周囲にぐるりと並んでいます。

このいぼ足をモゾモゾと動かす姿を見ると、萌えます(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

シダムシの解剖

2017年1月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

ヒトデに寄生する甲殻類(嚢胸類)シダムシ。

先日の土曜日は、今進めているシダムシ研究の仲間(チームシダムシ)と一緒にシダムシ研究の第一人者グライガ―博士の指導を受けるために琵琶湖博物館まで行ってきました(水族館業務ではありませんが)

午前中はシダムシの話を色々とお聞きして、昼からは貴重な文献の複写作業。フランス語やらロシア語やらドイツ語やら、眩暈がします…(笑)

最後の1時間は館内案内もしていただきました。

でも、お話を聞いて、漠然としていたシダムシの体の構造がずいぶん理解できた気がしましたよ。

例えば、このモジャモジャしたものがアカヒトデのシダムシですが(ヒトデの種類によってシダムシの種類・姿が異なります)

これを見る限り、枝分かれした外套は柔らかく、外から体節構造は全くわからないので甲殻類には見えません。

ところが体の中に体節が残る部位があるのです。

それは中央に伸びるミドルピースの先端あたり。

ここに小さな口器と第1触角があるのです。

 

それを観察するため、グライガーさんに聞いたことを思い返しながら、昨日さっそくシダムシの解剖にトライ!

ミドルピースの腹側を下から口に向かって縦に切開していくと…

おぉ!ありました!

△の口器と第1触角が見つかりました。触角の長さは0.5mm程。

これまで何度かチャレンジしたことがありましたがうまく解剖できず、触角と口器の位置関係がよく分からなかったのですが、今回は何とか成功です(嬉)

やはりシダムシの体のつくりを自分なりにイメージできたからでしょう。

 

この第1触角はシダムシの種類を特定するために重要なポイントになるそうです。

よく見ると、シダムシのイモムシの脚のように並んだ、付属肢みたいなもの(矢印)もうっすらと確認出来ました(この画像では少しわかりにくいかも知れません)

確かに、グライガーさんからはこういったものも見つかることがあると教わりました。

こんな作業を繰り返すことで、シダムシをより深く理解できるようになっていくのでしょう。

頑張ります!

【飼育研究部 森滝丈也】

ダイオウグソクムシに会いに…

2017年1月 15日(日曜日) 筆者 もりたき

今週、嬉しい出会いがありました。

火曜日のことでした。

年間パスポートを購入してくれた小学生がダイオウグソクムシについて質問があるというので、営業事務所に向かうと…小学2年生の少年がちょこんと椅子に座っていました。前日に見たダイオウグソクムシの配置図をスケッチしたり、色々と熱心に質問してくれたりと、とても熱心。

話しの途中で、どこから来たの?とたずねると、何と、北海道の旭川からとの返事。すごいなぁ北海道からかぁ…(お母さんのご実家が三重だそうです)

そして、一通り質問を終えると、お供の御祖母さんを置いて少年はそそくさと館内へ走っていきました(笑)

 

なんでも月曜日にも見学に来ていて、明日も見に来る予定なのだとか。ダイオウグソクムシの観察を冬休みの宿題(北海道はまだ冬休み中)にするそうです。

それから3日後の金曜日…(私は水曜日と木曜日は休みをいただいていました)

出勤すると、職場の同僚から「昨日、小学生が森滝さんを探していたよ」と声をかけられました。

え?あの子、木曜日も来ていたの?4日連続だよ、すごいなぁ。…と思っていたら、何と今日も来館すると言っていたとのこと。

楽しみに待っていると、少年は昼過ぎにやってきました。

やっぱり今日もダイオウグソクムシの観察です。

 

ちょうどへんな生きもの研究所の給餌日だったので、彼の目の前でダイオウグソクムシにサンマとマアジを与えてみることにしました。

すると、ダイオウグソクムシ達も気をきかせてくれたのか(笑)すぐに反応し始めて、動きが活発に。

今回は27号とイケメン25号が摂餌しました。

 

滅多に見られない摂餌シーンに少年も大興奮!

27号

一緒に来ていたお母さんも興奮!記録用に動画撮影中。

結局、この少年は5日間連続で来館して、ダイオウグソクムシを熱心に観察してくれました。

冬休みの楽しい思い出(宿題)になったようで、こちらもとても嬉しくなりました。

 

へんな生きもの研究所の生きものや私に会いに、こんな少年のようなお客さまが(大人の方もいますが)訪ねてきてくれることが、最近よくあります。

そんな方々とお話していると、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。

【飼育研究部 森滝丈也】

ウミサボテン死亡のお知らせ

2017年1月 14日(土曜日) 筆者 つじ

ウミサボテンは5つ目のポリプが出現しました。

ここまでくるとウミサボテンっぽく見えるなあと思っていた矢先のことでした。

朝出勤し、いつもの日課になった、朝一のシャーレ確認をしにいくと。。。

唖然としました。

変色してほぼ溶けてしまったウミサボテンがそこにはありました。

一つでも生きていないかと思いましたが、全滅。

この場で感情論は書きたくありませんが、、、

悔しい以外の言葉がありませんでした。

原因はおそらく水が悪くなり、それに伴い1群体が溶け出して、それと連鎖して全てに広がったのでしょう。

実は死亡前日、私は休みでしたが、気になって夕方様子を見に来ていました。

何故異変に気が付けなかったのか・・・。

あれをすれば、これさえしていればと後悔の念が駆けめぐりました。

しかも、繁殖の申請要項を全て整えたばかりだったのです。

正直なところ、この育成、飼育に成功したところで、私に何か儲けがあることはありません。

これは一般的なサラリーマンと異なる大きなポイントです。

飼育員と動物に利害関係が無いのは皆さんも納得かも知れませんが、一般的な仕事と比べると不思議かもしれませんね。

ではなぜ育成にトライするのか。

それは飼育員の持つ根本的興味とちょっとしたロマンだと思っています。(あくまで個人的感想)

産卵の形態はどういうものなのか気になる。

繁殖の過程がわかっていないものが、少しずつ成長していく様子を見てみたい。

単純ににこういう気持ちだけで動いています。

水槽の中には皆さんが想像できないほどの変化があります。

個体の成長であったり、産卵であったり、状態の悪化であったり。

それらに気が付いて何かするのは飼育員しかいないので、

原動力となる、「興味とちょっとしたロマン」を持ちながら、またトライしようと思った次第です。

飼育研究部 辻 晴仁

スギノキミドリイシの多頭化

2017年1月 13日(金曜日) 筆者 もりたき

エントランスホールにあるサンゴ水槽で2003年からサンゴ(ミドリイシの仲間)を飼育しています。

中でもこのスギノキミドリイシは、飼育開始から10年以上経過しています(枝を折って株分けしていますが)

それが秋ぐらいから、少し変な姿になってきました。

お分かりでしょうか?枝の先端がブロッコリー状になっています。

潜水掃除のついでに撮影してみました。

ミドリイシの枝の先端にあるポリプは「頭頂体」と呼ばれ、サンゴの成長点にあたりますが、どうもこのスギノキミドリイシは何らかの原因で、本来は枝の先端に一つだけあるはずの頭頂体が「多頭化」してしまったようなのです。

 

年が明けた本日、再度撮影してみると、先月に比べて多頭化した部分は少し広がって(展開して)きたように見えます。

ここを起点にこれから四方八方に枝分かれしていくのかも知れません。

ちなみに水槽の全てのスギノキミドリイシが同じ姿になっています(他の種類は変化ありません)

今のところ原因は不明ですが、スギノキミドリイシだけに何かが作用したようです。

【飼育研究部 森滝丈也】

贈り物。

2017年1月 10日(火曜日) 筆者 おーむら

お久しぶりです。おーむらです!

今日はとても嬉しいことがありました!

 

先日、小学生の女の子から「アシカのトレーニングの方法を教えて下さい」と

副館長にFAXが届き、その返事を僕が書くことになりました。

 

その子はイルカのトレーナーを目指しているらしく、

学校の卒業発表をするのにとても熱心に副館長に質問をしていたようです。

 

まだまだ勉強中でペーペーの僕が.....と思いましたが、

自分の言葉でなるべく分かりやすく、簡単にまとめてお返事させてもらいました。

 

すると今日、お昼ご飯を食べ終わった後に事務所に戻ると、

先輩から「おーむら君!郵便来てるよ!」と連絡が!

 

え?郵便?なんか頼んだっけな~と思いながら封筒を開けると

その子から素敵なお手紙と、そのお母さんから手作りのキーホルダーを頂きました。

とっても素敵ですよね!!!

しかも僕が好きな黄色とみどり!!!驚きました(笑)

 

僕も小学生の頃から飼育員を目指していたので、なんだか懐かしくて温かい気持ちと

また明日からいいパフォーマンスが出来るように頑張ろうと思わせてくれました。

 

そして、お返事を書くのに初心に戻って勉強し直すことが出来たので、感謝しています。

「有り難うございます」

 

このキーホルダーとっても可愛くて、もったいなくてどこに付けたら良いか迷ってます...

何か良いアイディアある人教えて下さい...今は自分のロッカーに飾ってあります。

 

とっても素敵な贈り物でした!

 

それでは、明日のショーも頑張りましょ!

さよなら~~~~~~~!

 

飼育員がやるのとお客様がやるの、どっちがおもしろいの?

2017年1月 10日(火曜日) 筆者 ともちゃん

 

 

どうもみなさん

いかがお過ごしですか?

 

今日は暖かいですが

明日から猛烈に寒くなるとか…。

 

今はまだエ○リズムを着てます

ともちゃんです。笑

そろそろヒ○トテックの出番でしょうか(*^_^*)

 

 

 

さてさて、昨日で

お正月イベントも終わってしまいました。

 

昨日が?一昨日が?

成人式もありましたね。

今日からは子供達も学校が始まって

水族館も混雑せずゆったりモード。

 

 

 

さて、えらく長いタイトルです。

今日の日記はタイトルのまんま!

 

 

お正月イベントの福笑い。

けっこうたくさんの人が足を止め

実際に体験してくれてました。

 

中にはクスッと笑いを誘うような

ユニークなモノもたくさん!

 

 

ある日の閉館後です。

 

セイウチ担当の先輩、いまさんが

「やろっかなー!」と

おもむろにメガネをかけて準備を始めました。

気合い入ってます!!

 

まずは、肝心の口の部分から!

 

次は目ですね!

 

どこやろなぁ~!

 

こんなもんかな!笑

 

違うなぁ。

 

次はほっぺのマークや!

 

次はベロやん。

 

フェイントでなんかへんなヤツ

持たされてます。笑

 

最後は歯ブラシじゃー!

 

どーん!!完成です!

 

感想…

普通に出来てるやん。笑

 

やはり正確さでは

毎日接している担当者には敵いませんが

「笑い」となるとお客様の方が

何倍もおもしろいんです!!

 

 

 

 

まずはこちら。

一見、普通に見えるのですが

少し口元がずれています。

ちょっとおもしろい!

 

 

 

これはすごい!

見た瞬間に圧倒されました。

口のパーツなんて

ボードからはみ出てますからね。

次の人、やりにくいだろ~なぁ。笑

 

 

 

 

結果、めでたしめでたしというわけで

誰がやってもおもしろい福笑い。

今年はどんな「笑い」が

皆さんに訪れるのでしょうか?

 

毎日のショーも皆さんの「笑い」によって

成り立っているんです!!

 

水族館に来たら難しい顔しないで

是非、笑ってくださいねー!!