イロワケイルカ赤ちゃんの近況

2021年10月 22日(金曜日) 筆者 わかばやし

今年の7月11日に生まれたイロワケイルカの赤ちゃんは、その後順調に育っています。2019年に同じお母さんから生まれた赤ちゃんが、2カ月後に血液の病気になって亡くなったため、今回も同じことにならないかと心配していました。しかし今年生まれた赤ちゃんは、生後44日目に行った血液検査でも異常はなく、9月21日(生後72日目)からは餌も食べだしています。今もお母さんのオッパイからの栄養摂取がメインですが、シシャモも1日に700gほど食べるようになりました。「もっとちょうだい」という感じで、しつこく餌のおねだりにもやってきます。

餌もこれくらいの量を食べるようになると、私たち飼育係も一安心です。プクプクに太って、はしゃいでいる赤ちゃんイルカを毎日楽しく世話しています。ただいま名前の募集中で、もうすぐ素敵な名前がつく予定です。新型コロナも少し落ち着いて来ましたし、是非とも可愛い赤ちゃんイルカを見に来てください。

【飼育研究部 わかばやし】

◯◯食い競争?

2021年10月 22日(金曜日) 筆者 ニッシー

奇跡の森でリクガメを見られる際に、こんな場面に遭遇する事もあります。

見たままの事を文字に起こすと、「ヒモに吊した植物をリクガメ達が食べている。」です。

時々お客様から「まるでパン食い競争やん。」という声も耳にします。(実際に運動会でやってるの見たことないけど・・・私だけ?)

これは給餌の一環なのですが、色々と意味がありまして、、、

写真ようにリクガメは高い所にエサがあると自ずと前脚を使って体を浮かせ、首を伸ばして餌を食べます。(食べているのは大好物の「桑の葉」)

これによって、前脚の運動になり筋力の低下を防ぐことができます。

普段と違う餌の与え方なので,リクガメ達の良い刺激になれば尚良しだと思います。

しかし、この与え方は普段の餌の前に行っています。どれだけ夢中で吊された桑の葉を食べていようが、普段の餌を置くと・・・

途端に桑の葉を食べるのを止めて、普段の餌を食べに行ってしまいます。

どちらが一番楽して苦労せずに食べられるのかを分かっているのでしょうか?

やれやれ・・・と思いつつも、カメのこういう所が憎めない自分がいます。

【飼育研究部 ニッシー】

子供たちの発想力。

2021年10月 21日(木曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先日の飼育日記で「教養セミナー」のことについて書きました。

修学旅行で宿泊している宿に出張授業をしに行くような感じですかね。

先日、僕が行った教養セミナーの学校。

最後に質問を受けるのですが、大人しそうな女の子から質問で「水族館の水槽には違う種類の生きものが入っているけど、〔恋〕をしたりしないんですか?」と。

 

初めての質問だったので、何だかドギマギしてしまいました。笑

例えば魚の水槽で、体の大きさが似ていたり、生息場所、近縁種であれば違う種類同士で繁殖することもあると思います。

水族館ではバンドウイルカとハナゴンドウのような別種が交雑することもあるようですが、稀なケースです。

 

ですが〔恋〕は果たしてどうでしょうか?

そもそも「恋の定義」って何でしょうか?

僕たち人間の恋とか愛みたいな感情が動物にあるのでしょうか?

ますます分からなくなってきました。

 

もしかしたら質問してくれた女の子が、クラスの誰かに恋をしていたのかな(^^)?

そんな子供たちの無限の発想力に刺激を受ける教養セミナーは、とても楽しい時間です!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

宿直.2

2021年10月 21日(木曜日) 筆者 りゅー

続・宿直。ラッコやイルカなど、メジャーな生きものでは無い内容にも関わらず、意外に反応が多かったので宿直の話の続きを。

 

みなさんが普段入ることのできない、夜の水族館。夜間営業の時であっても照明は少しついているため、真っ暗ということはありません。

暗闇では生きものも普段とは変わります。E3aと呼ばれる水槽。

夜バージョン

どこの水槽?魚どこやねん。お客さんいたら、怒られるレベル。

よ~く見ると。。。

すき間で寝ています。夜の海もこんな感じかな?ちなみに昼と夜違う模様の魚もいるんですよ。

なお、昼の様子はこちら。

E3aの水槽は聞き覚えはないけど、見覚えある水槽だったでしょ?綺麗な魚がいっぱいです。

 

あと大きな変化がある生きものといえば。。。アカメアマガエル!

眼どこ?っていう昼バージョン。葉っぱみたい。担当者いわく、ウスメ(薄目)アマガエルの時はあるそうです。

夜は、アカメアマガエルっていうより、クロメ(黒目)アマガエルでした。

ちょうどいいアカメ(赤目)アマガエルを写真に収めるほうが大変かも。

スマホの性能が良くなり、薄暗い中でも写真撮れるようになりました。技術の進歩はすごいですね。

 

他にもたくさん紹介したいのですが、今日はここまで。また、夜の水族館の様子お届けしますね~

飼育研究部【りゅー】

コブシメの体色

2021年10月 20日(水曜日) 筆者 つぼんぬ

今年もコーラルリーフダイビングゾーンにコブシメを展示しています。

卵から孵化したときは全長が1.5cmほどですが、現在は30cmくらいまで大きくなりました。

コウイカの仲間は体の色を瞬時に変えることができますが、コブシメもその時々によって体色が違います。

たとえば、お腹が減っているときは黄色や黄土色っぽく見えます。上の写真だと、右側の個体がお腹が減っている状態です。

こんな感じで全体的に黄色味が強くなります。

餌を食べるときは、このままの色で触腕を伸ばして捕まえたり、体色を変えて腕先の一部も黒色に変えたりもします(触腕は餌をつかまえるための2本の腕で普段は隠れています)。

これは棒の先にエサをつけて給餌しているところで、腕先の一部を黒色に変えるのは、魚に対する疑似餌ではないかと言われています。

そしてこの後、エサをつかむとまた体色を変えます。

自由自在です。

今度、コブシメを見られるときは体色にも注目してみてくださいね。

【飼育研究部 つぼんぬ】

気になるあの子はお姉様

2021年10月 20日(水曜日) 筆者 あまま

暑い暑いと言っていたのに、急に寒くなりましたね!皆さん体調崩されてませんか?久々のあままです。月日が流れるのは早く、あんなに可愛かったニコもすっかり大きくなり現在の体重は26kgあります。でもまだまだ1歳、やることは子供と思っていたのですが・・。

もう、好きな子ができたようです!しかも相手は、ナターシャ、推定年齢40歳です。年の差39歳!喜ぶべきか?ナターシャ、ごめんと言うべきか?

ナターシャはちょっと嫌そうです。遊びの中でこういう行動をしつつ、覚えて成長しています。嬉しいようなもう少し子供でいて欲しいような気持ちです。ですが、バイカルアザラシは、性成熟に時間がかかる生きもので、10歳くらいで大人です。本当の意味で大人になるのはもう少し先です。これからも、元気いっぱいなニコを見守っていきたいと思います。

【飼育研究部 あまま】

かゆい所に手が届く

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

ホンソメワケベラは魚の体表についた寄生虫を食べるクリーナーフィッシュで、時には、魚のエラや口の中にも入りこんで食べかすなども食べます。

クリーニングしてもらうのはよほど気持ちが良いようで、魚はホンソメワケベラを見かけると近寄って体を傾けたりホバリングして静止するなど、掃除を促す「おねだりポーズ」を取ります。

シテンヤッコも…

おねだりポーズ。ホンソメワケベラに身をゆだねていますね。

パウダーブルータンもおねだりポーズ。

そんな中、独自の方法を貫いているのが、こちらのワヌケヤッコ。

岩穴から伸びるゴシキエビの触角の先端を自分でかゆい部分に当ててスリスリ…

「まごの手」がわりです(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

オウムガイの口

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

オウムガイはどうやって餌を食べるのですか?意外とたずねられる質問です。

オウムガイの口は触手の中に隠れているので、そのままだと食べる姿を直に見ることができないので疑問に思われるのでしょう。

実は、オウムガイは口にクチバシのような顎板(カラストンビ)を持ち、これで餌をかじります。

パラオオウムガイの口

オオベソオウムガイの顎板(カラストンビ)

さらに口の中には「やすり」のような歯舌があり、これでかじりとった餌を削り取ります。

オオベソオウムガイの歯舌

歯舌はリボン状の膜の上に「歯」が規則正しく並んだ構造をしています。これを前後に動かすことで餌を削り取ります。

歯舌は貝やイカ・タコなど軟体動物に特有な摂餌器官なので、カタツムリやウミウシでも同じ構造の器官が見られますが、顎板は軟体動物の中でもイカやタコ、オウムガイなどの仲間(頭足類)にしかありません。

【飼育研究部 森滝丈也】

ステップアップ!

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 ひじー

みなさんこんにちはひじーです!

 

今回は屋上水槽で展示されているミナミアフリカオットセイの「あおば」についてお話しします!

5月17日に生まれて現在は離乳の練習真っ最中です。

 

魚や小さなエビ、イカなど何から食べ始めるかはわかりません。

あげても全く興味を示さないものもあれば、噛んでぐちゃぐちゃにするだけのものなど、いろんな反応が見れて、とても面白いです。笑

 

おすすめは「あおば」vs「細く切ったイカ」です。

どんな反応しているのかというとこんな感じです笑

 

写真はイカの端っこを咥えてブンブンと振り回しているところです。笑

口から離れたイカが、見てるこっちに飛んでくることも…笑

 

食べ物だとわかってなさそうですが、食べ始めるのも後少しかもしれません!

もちろん嬉しいことですが、イカを振り回している可愛い姿が見えなくなるのも少し寂しい気もします笑

どうしたら食べてくれるのか、どんなものが好きなのか、たくさん考えてたくさん悩んで、成長を見届けたいと思います。

皆さん離乳の練習をぜひ見にきてあげてください!

 

離乳まで後少し!イカは美味しいぞ!

頑張れ!あおば!

 

【飼育研究部 ひじー】

よく聞いています。

2021年10月 18日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

いきなり寒くなりました、ここ2.3日の鳥羽です。

季節の流れる速さに驚いているのは人間だけのようで、セイウチたちは通常運転です。

↑セイウチたちはプールに入ると後肢でバランスを取り、顔を出して、まるで「立ってる」かのような体勢でトレーニングをしています。

 

なのでポウちゃんに「浮いてね」と伝えるトレーニングをしていました。↓

イルカのトレーニングではこういう光景をよく見かけます。

最初は伝わりづらかったですが、ターゲットで誘導して、「浮いて~」という言葉のサインを付けていくと、上手く形になったと思います。

ポウちゃんは腰の方をチョンと水面に出して浮いていますね。

 

セイウチたちは言葉の弁別能力(言葉を聞いて区別する能力)が高いと感じます。

ですが何も教えていない状態から「バイバイ~」と言っても、手を振るわけではありません。

最初は前肢を持って振るように誘導していきます。

ハンドサインでうまく伝わる様になったら、ハンドサインと「バイバイ~」という声を同時に提示します。

何度か繰り返して最終的には声の「バイバイ~」だけで反応するようになっていきます。

 

トレーニングする時は、教える側も学ぶことが多いです。

 

【飼育研究部 ともちゃん】