リプケア娘が独立しました!

2017年2月 23日(木曜日) 筆者 もりたき

先日からお伝えしているリプケアですが、今朝ついに独立を確認しました!

昨日は休みで確認していませんが、火曜日までは確かにつながっていました。

どの位置でちぎれるのかずっと気になっていましたが、「肉団子」側できれいに切れましたね。

矢印はちぎれた糸状の部分。

このような肉団子状のかたまりが成長してクラゲや中間型、ポリプの3 つの形態に変化して最終的に「娘リプケア」になるそうですが、どの姿になるかは肉団子の大きさによるそうです。

大きければそのままクラゲになり、小さいとポリプになるそうです。

今回は1mmほどのかたまりなので、クラゲになるのでは?と思っています。

 

当館で初めて成長過程を記録した個体なので、今後の成長も引き続き記録していきます。

観察例が少ないので貴重なデータになると思われます。

 

こちらはちょうど1週間前の様子。

【飼育研究部 森滝丈也】

ロクソソメラの続き

2017年2月 20日(月曜日) 筆者 もりたき

おはようございます。

昨晩は宿直でした。

真っ暗闇の中で光の当て方を少し工夫すると、昼間よりもくっきりと撮影できます。

そこで、昨晩の館内見回り時に前回の飼育日記で紹介したダイオウグソクムシ№27のロクソソメラ(内肛動物)を撮影してみました。

大きさは0.8mmぐらいでしょうか?

水槽のガラス越しのマクロ撮影なので、これが限界…

昼間に見た時は肛門と口が前後逆になっているように見えたわけですが、あらためてくっきり撮影をした結果…

残念、見間違いでした。通常と同じ体制ですね。
種類としてはやはり初確認のロクソソメラのようではありますが、期待しただけに少し残念でしたね(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

ダイオウグソクムシから新たなロクソソマ類が見つかりました

2017年2月 19日(日曜日) 筆者 もりたき

内肛動物ロクソソマ科はお気に入りの動物群のひとつ。

これはダイオウグソクムシの胸脚に付着しているロクソソメラ属の一種(Loxosomella sp.)

がっしりと太い8本の触手にモジャモジャと毛が生えて、かなり粗野な印象。体の大きさは0.6mmほどです。

触手冠の中に肛門と口があり、顕微鏡で観察していると排便することがあったり、なかなかカワイイ。

これまでに5号、12号、13号、26号の胸脚から見つかっています。

 

今日は27号がちょうど観察しやすい場所にいたので、27号にもこのロクソソメラ(Loxosomella sp.)が付着していないか探してみました。

すぐにそれらしいものが見つかりました…が、いつものと明らかに姿が違う。

これは…別種のようです(大きさは1mm以下)

ロクソソメラの仲間ではなく、全体的な雰囲気からすると、どうもロクソミトラ(Loxomitra属)ぽい。

ところが、どことなく違和感が…

なんだろ?

 

少し考えて気がつきました!

このコは肛門の位置が前後逆になっているようです。

あぁ、ガラス越しだとこれ以上詳細に観察できないのがもどかしい…

通常、ロクソソマ類の肛門はこの画像のように、萼部のせりあがった側にあります(これは別の場所で採集したロクソミトラの一種)

見比べると、やはり今回のロクソソマの肛門はせりあがった側にはないように見えます。口と肛門が逆になっているようです(結論づけるには、さらに詳細な観察が必要ですが)

実は、こんな風に肛門と口の位置が逆になった珍しい体制のロクソソマは既に知られていて、ウシロマエロクソソマの和名が付けられています(明らかに今回のとは別種ですが)

気になるので備忘録として飼育日記で紹介します。

詳細がわかればまたお知らせします。

【飼育研究部 森滝丈也】

三崎臨海実験所に行ってきました

2017年2月 18日(土曜日) 筆者 もりたき

先日(14-16日)神奈川県の三浦半島にある東京大学三崎臨海実験所に行ってきました。

目的はここで開催されたJAMBIO沿岸生物合同調査。

参加した25名のほとんどは大学などの研究者で、それぞれ深場(95~500m)で採集されるお目当ての生物(マイナー無脊椎動物ばかりです)がいるわけですが、私の第一目的はそんな研究者さんとつながりを作る事。

今一緒に研究を進めている方も参加していたので、色々と有意義な話をする機会が持てました。

 

さて。

今回、初めてお話ししたある若い研究者さんの研究対象はゴカイの仲間Nothria属。

Nothriaは小さな貝殻で巣を形成するそうですが(トビケラの幼虫みたいに)その仕組みを調べているとか。

何と言っても自分の研究対象生物を熱く語る姿は良いですね(笑)…

 

話を聞き、そしてドレッジで採集された実物を見て…

あん?こんなゴカイ、どこかで見たことがある気がするよ、と…鳥羽に戻ってさっそく確認すると…

お、これだ!へんな生きもの研究所の水槽で見つけましたよ。

大きさは33mmほど

これは熊野灘で採集されたものです。

 

表側

裏側

すぐに研究者に画像を見てもらいました。

すると、確かにNothriaの巣のようらしいとの返事がありました。さらに日本から知られているNothria属5種と未記載種の1種、そのどの巣の形とも一致しない、とか。

これは巣の形が知られていない2種(稀種)か、または日本未記録種、新種の可能性もあるそうです。

 

がぜん、面白くなってきました。

それまで水槽の中で見かけても何とも思わなかったものが、急にキラキラ光りだしてきたような(笑)

これが何かの成果につながれば良いですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

リプケア増殖中!

2017年2月 17日(金曜日) 筆者 もりたき

リプケアの近況です。

2015年の5月にへんな生きもの研究所の水槽内で見つかった珍種クラゲ・リプケア(Lipkea sp.)

リプケアは十文字クラゲの仲間で、泳ぐことはなく岩に付着しています。

この仲間の発見例は少なく、国内では2012年に千葉の博物館で見つかったのが初記録。これまでに千葉と鳥羽でしか見つかっていません。

生態の多くは謎に包まれています。

千葉県の博物館でリプケアの無性生殖による増殖が報告されていますが、伸長したクラゲの基部が切り離されると肉団子状 になり、それがクラゲや中間型、ポリプの3 つの形態に変化するそうです。

このような無性生殖は十文字クラゲの仲間ではこのリプケアで初めて確認されたそうで、なかなか興味深い習性だと思っていたのですが、鳥羽では観察されていませんでした。

それが昨年末から年明けにかけて無性生殖の過程らしい変化が観察できました(これは以前の飼育日記でお伝えしました)

 

12/1 に柄部の形状変化が明らかになると1週間ほどでどんどん形が変化…そして12/25のクリスマスから年明けにかけてさらに伸長。

想像以上に急激な変化でした…

ところが、1月に入ると停滞気味に。

2月に入っても長く伸びた柄はちぎれず、糸のようにつながったまま。これはいつになったらちぎれるのか?

今朝見ると、相変わらず伸びた柄部はちぎれないままで、あらたに別の位置の柄部が伸びはじめてきました。

…あれ?

と言うか、すでにここに小さなクラゲが2つあるじゃないですか!(矢印)

実は、以前この場所には大きなリプケアが付着していました。

それが去年の秋頃に姿を消していたので、すっかり消滅したものだと思っていたのですが…

どうやら一部が残っていてそれが再生したようです。あるいは萎縮していただけかも。

それでも、となりの個体は無性生殖で増えた個体かも知れません。

 

過去の画像を見返してみると、去年のクリスマスの時点で既に小さなクラゲの姿が確認できますね(矢印)

そして、そのとなりには小さな白いかたまりも確認できました。

これは無性生殖の前段階の「肉団子」かもしれません。

どうやら知らず知らずのうちに水槽中でリプケアは増えているようです。

 

現在、国内の水族館でリプケアの姿を見ることができるのは鳥羽水族館だけのようです。

興味のある方はぜひ!

【飼育研究部 森滝丈也】

ゴールドラッシュ!~黄金ヒラメふたたび~

2017年2月 14日(火曜日) 筆者 たかむら

ここのところ鳥羽水族館は【ヒラメ】さんにご縁があります。

2017年1月6日には、表と裏が同じ模様のヒラメさん

1月10日には、黄金色のヒラメが当館に入館しました。

そして今日、ふたたび【黄金色のヒラメ】の情報がありました!

【松名瀬フィッシングパーク】のスタッフさんからでした。

場所は松阪市、鳥羽水族館から約1時間の距離にあります。

こちらの施設は、いわゆる「釣り堀」をされているところです。

そこで養殖していたヒラメから、黄金色のヒラメが出現!

当館にご連絡下さったのです。

それも3匹!!

現地に到着して、水槽をのぞくと…

おぉ!確かに黄金色です!それにしてもキレイな色です。

釣り堀ですから、他のヒラメさんと同じように扱っても良かったのですが、そこはこの色。

御利益がありそうだということで、毎日拝んではったそうです^^

なんだかうなづける話です。

さっそく輸送タンクに収容して帰路につきました。

(雨男の私、道中なぜか急な雨に…)

水族館着!

他のスタッフとともに記録・撮影

いやぁ、こんなにもハッキリとした黄金色はすばらしいですね。

さっそく、先輩ヒラメがいる水槽へ搬入しました。

みなさ~ん、キレイな黄金色のヒラメを見にきてくださいね~御利益あるかも~です^^

 

 

 

 

パワースポット水槽

2017年2月 13日(月曜日) 筆者 もりたき

エントランスホール入ってすぐのサンゴ水槽。

2003年冬に完成してからもう13年…ですか。小さなトラブルなどはありましたが、概ね状態は良好。

先日、久しぶりに閉館後に1時間ほどイソギンチャク(センナリイソギンチャク)の駆除作業を行いました。

繁殖しすぎ…

合間に、作業風景を撮影(自撮り)

サンゴを折らないように注意…

サンゴ自体はできるだけ触らないようにして、イソギンチャクが付着した岩を取り除きます。

水槽の状態が安定しているなら、サンゴ自体はあまり触れない方が良いですね。頻繁なレイアウト変更もダメ。サンゴが成長しなくなる。

 

この水槽も通常のメンテナンスは基本的に週に2回のガラス掃除だけです。それで13年。

13年経過したスギノキミドリイシも元気!

こちらはサンゴではなく、シラヒゲウニ。

お気に入りです。このウニも水族館にやってきて丸9年。

シラヒゲウニの寿命は2年程というのが定説ですが、どういうことなんでしょう(笑)

こうやってこの水槽に潜るたび、こちらも色々な事に対して不思議とやる気がみなぎってくる気がします(笑)

私のパワースポット水槽ですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

バレンタイン♡

2017年2月 12日(日曜日) 筆者 ろん

ホームページでもお知らせしていますが、11日から14日まで

ラッコにハートの形の氷をプレゼントしています。

お昼の餌の後にプレゼントするのですが、写真を撮るのに他のスタッフが入ると

「何かある!」とソワソワしてくるラッコ達。

何かプレゼントがある時には撮影に入るのですが、よく覚えていますね(笑)

バレンタインということで、まずはロイズ君に♡

氷の中のハートは甘エビで出来てます♪

メイちゃんにもありますよ~

 

氷なので、割れてしまったら何か分からなくなるかな、と思っていたのですが

雰囲気を楽しんでもらえたかな、と思います。

メイちゃん、さっそく割ってるし。

ロイズ君「三個もらったんだよ」って言ってるようです。割れただけですが(笑)

なにはともあれ、今回は取り合いになることもなく、仲良く食べてくれそうで一安心です♡

あと2日、このまま仲良くイベントを楽しんで欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

ブレブレですみません。

でも、食べ終わってから「まだある?」と何回も見に来るロイズ君がとっても可愛いんです♡

 

ダイオウグソクムシ28号が顔を見せてくれました

2017年2月 12日(日曜日) 筆者 もりたき

去年の10月から擬岩のシェルターに頭を突っ込んだままで全く外に出てこなかったダイオウグソクムシ28号。

部屋にこもって何かを考えているのか?まさに哲人28号(笑)

 

ところが、先日の2月7日、久しぶりに姿を見せてくれました。

実に4ヶ月ぶり!

2月10日には水槽の右側に移動したので、初めて正面顔を見る事ができました。

良い機会だったので、ダイオウグソクムシとオオグソクムシの顔を比較~

ところが、外に出ていたのは4日間だけで、11日にはまた元の擬岩シェルターに引きこもってしまいました…

しかし、このシェルターは哲人28号が外出している隙に23号に奪われてしまっています。

この後28号は奪取に成功するや否や…?

【飼育研究部 森滝丈也】

マイペースな特技

2017年2月 11日(土曜日) 筆者 いそぴー

 

こんばんは。

今日も鳥羽は寒い1日で霜焼けがまた増えたいそぴーです。笑

 

私が担当しているアシカ・アザラシたち実は展示プールだけでなく

バックヤードにも沢山の子たちがいるんです!

 

年齢も様々で、まだ1歳の子もいればショーデビューを目指している子

人間でいうと、おばあちゃんくらいの子もいたり

目標は全頭をこの飼育日記で紹介する!なんですが、まだまだかかりそうですな。笑

 

今日は、オタリアの男の子「クーバ」を紹介していきましょう!

 

かわいいですねぇ

 

クーバは、アシカショーで活躍しているので知っているお客様もいると思います。

性格は、かなり温厚。そして、かなりのマイペース君なんです(笑)

そしてそして賢いんです!!!

クーバとは、まだ2年の付き合いで最近やっと性格が分かってきたような気がするんですが…。まだまだです…….

 

 

そんなクーバ、ちょっとした特技を持っていまして

その名も

 

「てづかおさむ」

 

???????

 

説明しましょう。

 

普段、ショーでフリスビーキャッチをしているんですが

 

こんな感じで、かなりカッコいい。

 

 

 

でも、フリスビーが落ちてしまった時にそれは発動します。

 

 

 

拾って

 

くわえて

 

 

かぶる!!!!!!!!!!!

 

 

そして持ってくる!笑

 

 

顔見えてないし...

 

という、これだけなんですが。

クーバらしくて私は好きなので紹介してみました☆

 

 

あ、「てづかおさむ」名前の由来は想像にお任せします。

 

当時教えた先輩トレーナーが名付けた、おちゃめな技でした。笑

 

調子が良ければショーでやるときもあるので

ぜひ、クーバのおちゃめな「てづかおさむ」見に来てくださいね!

 

 

では、今日もお疲れ様でした~