またまたニシキエビが抱卵しました!

2017年10月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

単独で飼育しているメスのあのニシキエビがまたしても!

2日前の夜のことでした。 その日私はちょうど宿直で、見回り中に見つけて驚きました。

つい先月、産卵したばかりなのに、もう産卵するとは…驚きました。

これで今年は5月と8月に続く3回目となります。

もちろん、卵は未受精のはず…

ところが、先日の飼育日記でお伝えしたように、きっちり1ヶ月間抱卵した卵がある日を境に全てきれいに消失したことから、もしかしたら卵は発生が進んでいて、孵化したのでは?そんな疑念が出てきたのです(荒唐無稽。まず、あり得ない話だと思いますが)

でも気になる。

これは実際に観察して確認するしかない。

そうなると、次の産卵はいつだろうか?来年か?と心待ちにしていたところだったので、ちょうど良いタイミングでした。

卵は腹肢でしっかりガードされていて、確認はなかなか容易ではありませんが、本日、水槽掃除ついでに接近して卵を撮影を試みました。かろうじて少しだけ写っている卵が分かるでしょうか?(矢印)

ともあれ、1ヶ月後が楽しみです。結果を期待してお待ち下さい(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

本当にあった歯の話

2017年10月 16日(月曜日) 筆者 いま

皆様ご無沙汰しております。飼育日記幽霊部員の「いま」です。笑

 

お客様から 「セイウチって歯(牙以外)あるの?」って聞かれることがあります。

確かに、普段は牙の存在感が強すぎて見えませんよね。

安心してください、ありますよ。

 

セイウチの歯式は

上顎 1/1/3

下顎 0/1/3

と表記されています。

左の数字から「門歯」「犬歯」「臼歯」で、左右片側の本数を表しています。

(種によっては臼歯は前臼歯と後臼歯などに分かれます)

トバスイセイウチ達の歯事情を公開しましょう。

まずポウちゃん

ご立歯。あ、ご立派ですね。

 

次はツララちゃん

ポウちゃんよりは少し小さめの歯ですね。

非常に可愛らしい。

 

最後にクウちゃん

皆様、画面中央、下顎の奥歯にご注目頂きたい。

 

リプレイ

おわかり頂けただろうか。

下顎の一番奥の歯が無いことに、、、。

歯の霊の怨念が、クウちゃんの奥歯を消し去ったとでもいうのだろうか、、、。

 

 

クウちゃんにはこんなヒミツもあったんです。

なぜ無いのか僕にも分かりません!笑

親不知のように奥に眠っているのかも。

今のところ水族館に来て12年間、本人は困って無さそうです。笑

牙(上顎犬歯)は虫歯でとってしまったけど、

まだこれから新しい歯と出会えるかも?!

 

 

お口の内にもたくさんの個性があるセイウチたちでした!(*^_^*)

 

【飼育研究部 いま 】

アザミサンゴのスイーパー触手

2017年10月 15日(日曜日) 筆者 もりたき

エントランスホール入ってすぐのサンゴ水槽

彩りを増やそうと、今回、新たにいくつかサンゴを導入しました(手前の砂地に置いてあるのが新しいサンゴ)

そして昨日、潜水掃除ついでに水槽に潜って観覧面から見やすい場所にサンゴを設置しました(矢印)

ところで、ここには近くにアザミサンゴがいます。

アザミサンゴは強い刺胞毒を持ち、夜になるとスイーパー触手と呼ばれる長い触手を伸ばして周囲のサンゴを攻撃します。

そのため、レイアウトに気をつけるのは鉄則です。

今回は、画像では近くに見えますが、アザミサンゴから10cmほど離しておいたので攻撃されない安全圏だろうと判断しました…が、少しあまかったようです。

ちょうど、昨日は宿直だったので、夜の見回り中に水槽をのぞいてみましたが…

うぉぉ、アザミサンゴが髪を振り乱すかのようにスイーパー触手を伸ばしまくり、近くのサンゴ(ミドリイシ類)を攻撃しているじゃないですか!

近くに来た新参者に対して完全攻撃モードです。

水流にたなびくスイーパー触手は15cm近く伸びていました。

このまま攻撃され続けると、せっかく導入したサンゴは死んでしまうので、ひとまずスイーパー触手の届かない位置まで移動し直しました。

展示としては、できるだけボリュームのあるレイアウトにしたいところですが、サンゴの相性を考えると、上手く配置する工夫が必要になってきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

アカメアマガエルの赤ちゃん

2017年10月 14日(土曜日) 筆者 あおくら

みなさん、こんにちは!初めて飼育日記を書く、あおくらです。よろしくお願いします!今回は、鳥羽水族館で生まれたアカメアマガエルの赤ちゃんを紹介したいと思います。

アカメアマガエルは、中米などに生息するカエルで、名前の通り真っ赤な目を持ち、体もとてもカラフルな色をしています!みなさんもテレビや本などで見かけたことがあるのではないでしょうか。夜行性のため、来ていただいたお客様は葉の陰などで寝ている姿を見ることが多いかもしれません。

このアカメアマガエルが8月8日に卵を産み、今ではオタマジャクシがすくすくと育っています。

大人への第一歩として、後ろ肢が生えてきます!しばらくして前肢が生えてくると、いよいよ陸上での生活が始まります。

だんだん顔つきがカエルっぽくなってきたような。でもまだ尾びれがついたまま、、、もう少し経つと、

尾びれが無くなったのがおわかりでしょうか!目も少し赤みを帯びてきています。これからも成長を楽しみに見守っていきたいと思います!

奇跡の森では、期間限定でオタマジャクシを展示中です。運が良ければ、後ろ肢のある個体が見られるかも!ぜひ見に来てくださいね-

【飼育研究部 あおくら】

ウミサボテンの幼体

2017年10月 14日(土曜日) 筆者 もりたき

先日お伝えしたばかりのウミサボテンの幼体ですが、休みをはさんで昨日確認すると大きく成長していました。

ポリプの触手が羽枝状になっています。

4日前の姿。

これを含めて回収した10卵のうち8つはひとまず順調に成長しています。

あいかわらず成長は遅いですが、日々成長する姿を間近で見るのはなかなか楽しいものです(笑)

今後はウミサボテン飼育に力を入れている後進の飼育員に管理を託そうと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

アフリカマナティーの上唇

2017年10月 12日(木曜日) 筆者 もりたき

いつも紹介している無脊椎動物以外に、私はアフリカマナティーも担当しています。

1996年のアフリカ調査(捕獲・輸送)以来の関わりなので、すでに20年以上になりますが、そんな彼らの かわいい体のパーツのひとつが上唇です。

これを器用に動かして餌(牧草やレタス)をつかむ仕草に萌えます(笑)

餌を求めて浮上するメスの「みらい」

水面に浮かんだ餌をつかもうと、上唇を広げてきます。この上唇の右側と左側は別々に動かすこともできるんですよ。

中央付近には太いヒゲがはえていて、上唇(吻端)で挟み込んだときに、餌をしっかりとつかむ役割があります。

おっと、近づきすぎてフレームアウト気味(笑)

口元に見える白い部分は「咀嚼版(そしゃくばん)」です。

マナティーの仲間は上アゴと下アゴに皮膚が硬くなった咀嚼板と呼ばれる器官があって、これと奥歯(臼歯)をつかって餌をすりつぶします。(前歯はありません)

この上唇はタプタプと絶妙にやわらかくて、動きの面白さだけでなく、むぎゅっと触れても気持ちいいんですよ(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

体重測定

2017年10月 11日(水曜日) 筆者 まえだ

皆様はじめまして!セイウチ担当のまえだといいます。

今まで先輩のともちゃんさんの日記やツイッターに名前や写真などでちょこっと登場していましたが、今回から私も飼育日記デビューとなります。どうぞよろしくお願いします。

 

さてさて

もちろんセイウチの話題です。

飼育係の大切な仕事の1つが動物たちの健康管理ですが、その1つの基準となるのが体重です。定期的に体重を測って健康的な体重をキープできているか確認することが重要なデータになります。

ということでセイウチたちも週に1回体重測定をしています。

しかし大きなセイウチたち、もちろん体重計もビッグサイズです。

使うのはこちらのバースケール。

運送業や製造業で使われている物ですが、これにスタッフ特製の板をのせて・・・

セイウチ用体重計の完成です。

 

しかしこれでもセイウチたちにとっては小さい方。体の小さいツララと、

 

お座りの出来るクウはいいのですが・・・

 

ポウはギリギリいっぱい(^_^;)

測り方にも個性の出るセイウチたちの体重測定。

出会えたらラッキーですよ~

 

【飼育研究部 まえだ】

ウミサボテンの幼体

2017年10月 11日(水曜日) 筆者 もりたき

10月2日の夜のウミサボテンの産卵は小規模だったようで、回収できたのはわずか10個だけでしたが

それでもその内の8個は発生が進んでいます。

ただ、去年の幼生と比べると、どういう訳か成長はかなり遅いようです。

8日ほど経過して、現在はこんな姿(画像左が口。8本の触手ができはじめています)

イソギンチャクのような形です。

全長1-2mm.

成長が遅いのは気になりますが、活発な蠕動運動を繰り返し、伸びたり縮んだりする動きはなかなかカワイイです(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

ニシキエビの卵は…

2017年10月 10日(火曜日) 筆者 もりたき

コーラルダイビングゾーンの水槽では、ここ数年、メスのニシキエビが潜水掃除のダイバーを執拗にハグする不思議な行動が観察されています。

普段はだいたい岩陰に隠れているのに突然スイッチが入ったかのように激変。

初めて確認したのは3年前の2014年8月。

その後毎年1、2回この行動が観察され、その後は決まって産卵(抱卵)します。

(ちなみに、ニシキエビは長期間単独飼育なので、卵は未授精…のはず)

さて。

先日の10月2日、私は宿直でした。

夜の見回り中に見ると、ニシキエビは濃褐色に変化した卵をしっかり抱えていました(写真は撮り忘れました…)

実は、およそ1ヶ月前、8月28日のハグ行動の後、31日に産卵(抱卵)を確認していました。うっすら見えるオレンジ色が卵。

どうやらニシキエビは9月中ずっと抱卵していたようです。

ところが宿直から4日後の夕方、水槽の前面を歩いていたニシキエビを目にして驚きました。

あれだけあった卵が、いつの間にかきれいになくなっているじゃないですか!

まるで一斉に孵化したかのような…

未受精卵であればもっとだらだらと少しずつ消失していく気がします。

…まさか。

また、調べてみると、亜熱帯域のイセエビ類は産卵から孵化までおよそ1ヶ月との報告が…

これって、もしかしたら…

ある可能性が頭をよぎります。

いや、まさか…

備忘録としてここに書き留めておいて、次回は要観察です!

【飼育研究部 森滝丈也】

サンゴ水槽のホシダカラ

2017年10月 9日(月曜日) 筆者 もりたき

エントランスホールのサンゴ水槽の掃除中、珍しい生きものに遭遇しました。

ホシダカラです!観覧面のガラス近くをゆっくりと這っていました。

実はこのホシダカラはこのサンゴ水槽ができた2003年11月に搬入した個体で、もうかれこれ14年この水槽にいます…(飼育は1個体だけ)

普段は岩陰に隠れてほとんど姿を見ることはありませんが、カイメンか何かを食べているのでしょう。

相変わらず状態は良さそうです。

もう、飼育生物というより「小さな主」といった感じです(笑)

私は14年間、掃除でほぼ毎週1回この水槽に入っていますが(4回×12ヶ月×14年=672回!)、このホシダカラに水中で遭遇したのは今回が初めて!

観覧側からは年に数回程度は見かけますが。

間近で見ると、小さな目がかわいいです。

これは何か良いことがおこりそうな気がします(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】