動物とトレーナーに感謝

2018年10月 19日(金曜日) 筆者 かさまつ

最近は、ほぼ毎日誰かの受診動作訓練(ハズバンダリートレーニング)と呼ばれる主に医療に関係するトレーニングが行われています。

「受診」なので、診察を受ける動物のトレーニングなのですが、実は行う側の人のトレーニングでもあります。トレーナーが、自分の行っているトレーニングを十分理解して、適切で正確なトレーニングを行わないと、動物にとっても人にとっても良い結果が得られません。

私は、診察する側の獣医なので、目的に応じたトレーニングはいつもトレーナーさんがちが、こつこつやってくれています。(本当に手間のかかる仕事なのです!)

しかし、最近、私がセイウチのツララちゃんに餌をあげているときに、ひょんなことから急に体温測定をすることになりました。

つまり、私がトレーナーで、トレーナーが体温を測ることになったのです。
これは、初めての経験です!

うまくできるのでしょうか・・・(つづく)

【飼育研究部 かさまっちょ】

ウミウシ色々

2018年10月 17日(水曜日) 筆者 もりたき

本日、へんな生きもの研究所にウミウシ数種を展示しました。

スパニッシュダンサーの名でも知られるミカドウミウシ

黄色使いに差が出る、メレンゲウミウシとクロスジレモンウミウシ

ブツブツ模様の、タテヒダイボウミウシとリスベキア・プルケア(和名なし)

シマシマ模様の、シライトウミウシとアカフチリュウグウウミウシ

そしてミゾレウミウシ

偶然ですがドクロっぽい?(笑)

一気に華やかな水槽になりました。

【飼育研究部 森滝丈也】

世界のポウちゃん。

2018年10月 17日(水曜日) 筆者 ともちゃん

こんにちは、ともちゃんです。

 

先日の話…。

セイウチふれあいタイムで披露している種目に、「蚊のモノマネ」というのがあります。(←言葉では説明しづらいので、見に来てください。笑)

以前から、関西弁バリバリのショーで外国の方に伝わってるのかな?と思っていました。日本の水族館なので日本語を話すのは当たり前なんですが、どうにかして伝える方法がないかな~と考えていました。アジア系の方ならニュアンスで伝わってるかな?と思うこともありますが…。

ですが先日は、西洋系と言いますか、髪が金色、瞳が青色の外国の方が10~15人くらいふれあいタイムを見ていました。

今でも忘れません、「蚊のモノマネ」やります!と言った時のあの「What?」というような目つき。

そこで「モスキート!モスキート!!」と言うと「ん?」というような表情。そして蚊のモノマネをすると…ちょっとウケました。笑

ふれあいタイムで前を通った時に、蚊のモノマネのモノマネもしてくれたんです!

何事もやってみるもんですね(^O^)ちょっと伝わったかな?ポウちゃんの蚊のモノマネが海を渡った瞬間でした!

 

ちなみに「蚊」はフランス語で「moustique(ムスティック)」、イタリア語で「zanzara(ザンザーラ)」ですよ。笑

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

パラオオウムガイの発生状況

2018年10月 16日(火曜日) 筆者 もりたき

昨日オウムガイの発生状況を確認したところ、パラオオウムガイの卵3個の発生がかなり進んでいました。成長した胚殻が卵殻を押し広げ、外から見ても存在がよくわかります。うぉ~!

これまでの経験から、ここまでいけば無事に孵化する…はず。これらは2月26日~3月9日に産卵されたものなので、孵化は年末から1月あたりになるでしょうか。

気が早いけど、無事に孵化すればパラオオウムガイとしては日本で2例目、鳥羽では初めてのことになります(過去にオウムガイとオオベソオウムガイでは孵化例があります)

今回確認した20卵のうち、順調に発生が進んでいる卵は3つ。オウムガイやオオベソオウムガイの当館での孵化率7-10%(孵化数/産卵数)と比較すると割合が少し高い印象ですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

タコブネの交接腕

2018年10月 15日(月曜日) 筆者 もりたき

皆さんにもタコブネの姿を見てもらいたかったので残念です…。

さて、最近ではよく知られた話かもしれませんが、実はタコブネの殻を持つのはメスだけで(殻は卵を保護するためのもの)オスは殻を持ちません。オスはメスよりも小型だと考えられていますが、ほとんど姿が確認されたことがないようですね。画像を探してみても見つかりません。

そんなタコブネのオスですが、交接の際、ユニークな行動をとることが知られています。挿入した交接腕(精子を持っている)を切断してメスの体内に残すことで、体内授精を行うのです。

今回の個体も確認してみると、外套膜の中から(タコの胴体の部分)オスの交接腕が見つかりました(矢印)。発見場所不明の1本(解剖途中にいつの間にか出現していた…?)を含めると、今回2本の交接腕を確認しました。

タコブネは10月に採集されることが多いですが、この時期に沖合で交接するのかもしれません。ちなみに今回の個体はまだ未熟で卵は持っていませんでしたが、2年前の12月に入館した個体は殻の中にたくさん卵を産み付けていました。

【飼育研究部 森滝丈也】

タコブネ入館しました

2018年10月 15日(月曜日) 筆者 もりたき

2年ぶりに生きた「タコブネ」が入館したので、今日からへんな生きもの研究所で展示を始めました。

今回展示したのは、殻の長径4cmほどの個体。
成長すると殻径は9cmほどになるそうですから、これはまだ若い個体でしょうか。

タコブネはタコの仲間ですが殻を持っています(メスだけ)。それもオウムガイのようにしっかりとしたものではなく、薄い殻。殻の内部はオウムガイの殻のような仕切りはありません。

暖海の表層付近を漂って生活する、と言われますが、詳しい習性については、まだよくわかっていないようです。三重県沿岸では10月頃に採集されることが多いので、季節的な回遊(あるいは死滅回遊)をするかもしれません。

タコブネの第一腕はダンボの耳のような膜状になっていて、ここから分泌するカルシウム成分で殻を形成します。
状態が良いと、この第一腕で殻全体を覆っているので、パッと見ただけでは、殻を背負っているようには見えないかも知れません。

なかなか興味深いタコですが、飼育はかなり難しい…

これまでに水槽展示は5回ほどおこなっていますが、いずれも短期間(1週間ほど)で死亡しているので、興味のある方はお急ぎ下さい!

【飼育研究部 森滝丈也】

残念ながら先程(10月15日午前)に斃死しました。

個性豊か

2018年10月 14日(日曜日) 筆者 たっけー

お久しぶりです!たっけーです!最近だんだん寒くなって秋になってきていますね。

今日は私が、最近お気に入りの生きものについて紹介したいと思います!その子達がいるのはFコーナー!カピバラの横の水槽で優雅に泳いでいます~

こちらはエンゼル・フィッシュというアマゾン河などに生息する魚で実はシクリッドの仲間なんです。

大体この水槽には約50匹のエンゼルフィッシュが泳いでいます!ガラスの近くでよーく見てみると、身体の模様がそれぞれ違う!

実は、この模様のおかげで誰が餌を食べたかを見分けることができるので担当者としては助かっています。

ちなみに私のお気に入りはパンダとゴマ!勝手にあだ名をつけています。笑

↑ 鰓の近くに水玉模様があるので「ゴマ」

↑ 目の周りが黒いので「パンダ」

水槽の前に来た際は是非ともこの2匹を探してみてくださいね!ではでは~!

【飼育研究部 たっけー】

ビーバーを眠らせる方法(100%ではない)

2018年10月 13日(土曜日) 筆者 つじ

ビーバーは、

ここをカリカリすると寝ていきます。

カリカリしていると、のどを鳴らすような音というか振動のようなモノが伝わってきます。

ビーバーはリラックスすると臼歯(奥歯)を前後に動かすような動作をします。

その後でまぶたが段々重くなってきて寝ていきます。

ちなみにお腹が空いて完全にイモおくれモードの時は無理です。

飼育研究部 つじ

いつもと同じ

2018年10月 13日(土曜日) 筆者 オカピ

みなさん、先月の9月15日は何があった日か覚えていますか?

テレビや新聞などでご覧になった方もみえると思います。

 

それは!!ジュゴンの「セレナ」が長期飼育世界記録を達成した日です。

なんと、飼育日数11,476日(31年5ヵ月)。

当日は水槽の前でセレモニーを行い、たくさんの方に祝福していただきました。お集まりいただいたみなさん、ありがとうございました。

 

こちらは、前日の閉館後に行った準備の様子です。

担当者の私にとっては、くす玉がきれいに開くかなぁ~、セレモニーが無事に終われるかな~、なんて前日は心配ばかりでしたが、セレナは大きな記録を更新するのにいつもと変わらず普通に過ごしていました。

 

でも、そんな「いつもと同じ」が大切なことなのかなと思います。

何事にも動じず、マイペース。これが健康の秘訣かなと。

これからもずっと、好奇心旺盛で可愛らしいセレナと「いつもと同じように」元気に過ごして行きたいと思います。

 

【飼育研究部 オカピ】

海獣類の飼育係

2018年10月 7日(日曜日) 筆者 かわぐち

私は長い間、アシカやセイウチなど海獣類の飼育担当をしていますが、今まで飼育係をやっていて一番嬉しかった瞬間は、新しい生命の誕生を目の当たりにした時です。私たち飼育係は「水族館の動物の命」を預かっていることを忘れてはいけません。また、動物の飼育環境や健康状態、飼育水の温度調整、餌の鮮度などをしっかりと管理しなければ動物を長期飼育することなどできません。

ミナミアフリカオットセイの赤ちゃん

 

先月の9月15日にはジュゴンの「セレナ」が長期飼育世界記録を更新しました。また、バイカルアザラシの「ナターシャ」も長期飼育日本記録を更新中で37年以上もの期間、鳥羽水で飼育を続けているのです。私は、どちらも過去に飼育したことのある個体なので、どこまで記録を伸ばすことができるのかとても楽しみです。

哺乳動物の飼育で大切な事は、動物の体調変化をいち早く察知して、獣医と連携して対応することです。そこは飼育係の観察力がとても重要となります。また、治療時などは「人事を尽くして天命を待つ」ことも少なくはないのです。場合によっては、24時間対応する事もあります。

私たち飼育係は動物が産まれた時の産声を、決して忘れてはならないと思います。これからも、皆さんに良い報告ができるよう頑張ります。

 

飼育研究部 かわぐち