新種!ヤドカリスナギンチャク

2019年12月 20日(金曜日) 筆者 もりたき

「へんな生きもの研究所」で飼育していたスナギンチャクが琉球大学大学院の喜瀬浩輝さんらの研究グループによって新種であることが明らかになりました。ヤドカリスナギンチャクEpizoanthus xenomorphoideus (エビゾアントゥス ゼノモーフォイデウス)です。

このスナギンチャクはこれまでに水族館で稀に飼育されることがありましたが、種類は特定されていませんでした。鳥羽水族館では2010年以降、6回ほど搬入記録があり、飼育日記でも何回か紹介しています。それを見た研究者から連絡があり、当時、予備水槽で飼育していた個体(2014年に採集)を基に今回新種記載された…という顛末でした。

当時の画像をあらためて確認すると…偶然写っていました。…って、わかりませんね(笑)これです。

本種の学名は「エイリアン(ゼノモーフ)に似た」という意味です。群体の形が卵から孵化した直後のフェイスハガー(わかりますか?笑)に似ていることから研究者が名付けたのですが、なかなかインパクトある学名ですね。

スナギンチャクはヤドカリが背負う巻貝を徐々に溶かしながら成長していき、最終的にはヤドカリは直接スナギンチャクだけを覆う形になります。

共肉から何本ものポリプが林立する姿はなかなかの「へんな生きもの」っぷりです

今は、展示していませんが、採集できたら展示する予定ですので気長にお待ち下さい。

【飼育研究部 森滝丈也】

TSA76号!!

2019年12月 20日(金曜日) 筆者 たかむら

年末になると慌ただしさが増す今日この頃

私も最近まで追われていました。

何にって? TSAの編集作業にです。

おかげ様で2019年のうちに完成させることができました。

で、今回の表紙を飾るのは…

ビーバーさんです!

来年の干支は【ネズミ】ですからね!ビーバーが表紙を飾るのにふさわしいのです!

(当館でいえば、カピバラという選択肢もありましたが…笑)

特集:【飼育してわかったビーバーの魅力】は、日ごろからビーバーを間近で見ている飼育担当スタッフさんに執筆してもらいました。その愛あふれる文章をぜひお読みください。

折しも 12月27日金曜日から29日日曜日にかけて、【ニコニコ生放送】ビーバー48時間生中継 が決定しました!

こちらもぜひご視聴ください!

2019年の年末は【鳥羽水族館のビーバー】で盛り上がりましょう!笑

さて、TSAの内容に戻りますが特集の他には…

タイのジュゴンの話やカエルとイモリの天気予報、夏のナイトアクアリウムの裏話も!

今号も内容盛りだくさんなのです。

皆さん、読んだ感想きかせてくださいね。

では、私は次の仕事に追われることにします~~~~

【飼育研究部 たかむら】

 

 

水中からこんにちは。

2019年12月 19日(木曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

日を追うごとに寒くなってきまして、クリスマスも控えていますが、皆様いかがお過ごしですか?

ともちゃんはまだ霜焼けにはなっていません!これからでしょうね。

 

さてさて最近のセイウチたちですが、色々な「行動」を教えていて、できるバリエーションが増えてきました。

なんでもかんでもできればいい!っていうわけではないので、何かに応用できたり役立てることができないかなぁと思って教えています。

 

ポウちゃんとクウちゃんは水の中に「潜る」ということが出来るようになりました!(^^)!

これは水中のクウちゃん。

クウちゃんは水中でも10個くらい種目ができています。(この写真は口から息を吹く行動。)

 

ポウちゃんは水中では何もできません。笑

しかも前肢で口を隠して苦しそうにする(-_-;)

実際に苦しくはないですけど、教えてる過程でこうなりました。

まぁでも、可愛いですね。笑

おしとやかっぽい!

 

「潜る」行動が完成したので、この先は水中での種目の反応や、ガラス面まで行ってお客さんと何かできたりすると、動物たちにもいい刺激になるかなぁと思ってます。

これからのポウクウに期待ですね!(^^)!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

大ベテラン

2019年12月 14日(土曜日) 筆者 まなべ

みなさんこんにちは!

今回はショーで活躍している1頭のアシカを紹介したいと思います。

 

それはこの子です!

カリフォルニアアシカの男の子、名前を「カーリー」といいます。

カーリーは鳥羽水族館のアシカショーに10年以上も前から出ているアシカなんです!

体重は200kgを超え、かなりの貫禄があります。

 

そんな大ベテランのカーリーには特技があります。

それはショーでも皆様に披露しているオルガン演奏!!

こんな感じで弾いています。

トレーナー側から見るとこんな感じ

一生懸命弾いていて可愛いでしょ。

 

このオルガン演奏、今の期間だけ特別にクリスマスソングを披露しているんです!

これは期間限定なので、みなさん今のうちに見に来ないと終わってしましますよ!!

 

でもクリスマスまでに来ることができないという方も安心してください!

クリスマスが終われば、次はお正月にピッタリな曲を演奏します(笑)

 

ぜひ大ベテラン「カーリー」の貫禄あるショーを見に来て、オルガン演奏で癒やされてください!!

(ちなみにカーリーは10時のショーに出ることが多いです。)

皆様のご来館お待ちしています!!

 

【飼育研究部 まなべ】

 

こんな格好ですが寝ています

2019年12月 14日(土曜日) 筆者 たかむら

皆さん、お元気でしたか?

今日はアシカたちの寝姿についてお話ししたいと思います。

開館前、飼育スタッフが水槽を見回りする時間は、動物にとってゆっくりできる時間帯でもあります。

海獣の王国で暮らすアシカやアザラシたちは、朝一番に様子を見に行くと、すでにプールに入って泳ぎ回っている個体もいれば、陸上でゴロゴロしているものもいます。

そんな中、水槽の底を見てみると、ジッとして動かない個体がいます。

実は、この子達は睡眠中なんです。

息が長くもつ動物ならではの格好ですね。人間はとても考えられない寝方です。

まぁ、海流で流される心配がない水槽内だからこその安眠場所かもしれませんね。

この幸せそうな寝顔!夢みているのかな?

朝9時になると水族館が開館します。人も動物も営業モードに切り替わります。

それまでは、そ~っとして起こさないようにしてあげたいと思います。

ではまた。

【飼育研究部 たかむら】

 

少し早めの振り返り

2019年12月 14日(土曜日) 筆者 いま

振り返ると、いつも君が、笑ってくれた

風のように、そっと (オホホホホ)

 

皆さんごきげんよう。

今年も残りわずかです。

皆さん、2019年はどんな1年でしたか?

 

鳥羽水族館のセイウチたちも、振り返ると色んなことがありました。

セイウチ飼育員「いま」目線で少し振り返ってみたいと思います。

 

一大プロジェクトである大分マリーンパレス水族館うみたまごとの

セイウチの短期BL (繫殖目的の動物の貸し借り)が思い出されます。

(写真は左「ポウ」、右「泉」)

 

うみたまごのセイウチ、「泉」ちゃんと「ミー」ちゃん、元気にしてるかな。

何より、新しい命が宿っていることを願うばかりです。

 

夏は鳥羽水族館初のセイウチナイトショー。

1週間続けての「ねむねむナイトライブ」

暑い夏、よく頑張ってくれました。

 

秋はセイウチハロウィンナイトパーティー(ショー)。

ポウとツララの2頭でダンスタイム、楽しかったなー。

 

そんなこんなで年末を迎え、セイウチたちはまた

春に向けてぶくぶくとお肉を蓄えだしております。

 

毎年、振り返ると思います。

セイウチたちと過ごす何気ない毎日が幸せだと。

 

来年はどんな1年になるでしょうか。

良くも悪くも、何が自分の幸せなのか。何が動物の幸せなのか。

それを見失わず突き進んでいきたいと思います。

 

今年もありがとうございました。

来年も引き続きセイウチたちを(ついでに飼育員も)

よろしくお願い致します!!

良いお年を!!

 

飼育研究部【いま】

 

 

 

2時間に一度じゃない。一生に一度だ。

2019年12月 8日(日曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先日のセイウチふれあいタイムで、触ったあとに思わず「あ、ほんまや。柔らかいんやねぇ。」と、言ってくれたおばあさん。

それ、僕の右手です…。ともちゃんです。

 

さて、セイウチたちにエサをやる時、この時期はヒゲが当たって手が痛い、という話を何度したことでしょう…。

元気いっぱいなセイウチたちはこの時期は1年で1番エサの要求が強く、摂餌量も比例して多くなります!

クウ様は「おのれぃ、まだエサ持っとるやろぉ」と猛アピール。

すいません、今回のエサはこれで終了です。

「嘘いぃ!サケとホッケとサンマの匂いがするでぇ!」

すいません!また、2時間後に持ってきますから。

「フン!仕方ぁないのぉ。次は大盛りやど!?」

 

エサが終わった後はこんな駆け引きをしています。笑

でもよく食べることはいいことです!

たくさん食べてエネルギーを蓄えないと、野生では生き残れませんからね!

こんなところからも、彼らの生きる力が伝わってきます!

ですが、歪んだ愛情は、時に相手を困らせることがある、ということもお忘れなく(^^;)

 

寒さが厳しくなってきます。

皆様お身体ご自愛下さいm(_ _)m

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

寄らば大樹の・・・??

2019年12月 7日(土曜日) 筆者 せこ

水槽見回り時の私の楽しみのひとつに、タカアシガニの水槽を見ることがあります。

魚たちがタカアシガニの甲羅の上に乗ったり、甲羅下の影に入ったり、影の取り合いをしているところがとても面白く、思わず立ち止まって見てしまいます。

元々、岩場や海藻などに寄り添ったり、隠れる習性のある魚たちだからでしょうか?

当のタカアシガニは、迷惑じゃないのか?と考えてしまいますが、別に振り払うでもなく、ジッとしています。

基本的に大きなタカアシガニに人気が集中しているようにも見えます。

この小さな水槽世界の中で、よりベストなポジションを取るため、今日も彼らの小競り合いが繰り広げられています。

【 飼育研究部  せこ 】

熊野灘で2例目のウシロバエビノエボシ

2019年12月 5日(木曜日) 筆者 もりたき

2013年から沖合底引き網漁船に乗せていただき、熊野灘にどのような生物が生息しているか調査しています(主に無脊椎動物が対象)

底引き網で獲れた漁獲物の中から目当てのものを探していきますが、どんどん仕分けしていく漁師さんの隙間を縫っての採集なので、時間との勝負。同時に珍しそうな生物や目当ての生物を瞬時に見つける眼力が必要です。できるだけ見落とさないように目を光らせます(笑)

そんな沖合底引き網採集で、熊野灘で自身2例目となるウシロバエビノエボシを採集しました。

ウシロバエビノエボシは寄生性甲殻類(オオグソクムシと同じ等脚類)アミヤドリムシ科の一種です。全長10㎜。ジンケンエビに寄生します。

これは今年の2月、最初に見つけた個体です↓↓

本種はハワイ沖で採集された標本に基づいて記載され(宿主不明)、その後2009年に日本で初めて九州西方水深496-499mで確認されました。

熊野灘からは採集報告はなかったようです。

小さな脚に萌えますね。

熊野灘、調査すればするほどどんどん新発見につながりますね。

【飼育研究部】

引っ越し完了

2019年12月 5日(木曜日) 筆者 みなみ

 

11月15日、ジュゴンのセレナがいる水槽の隣の水槽にいた4頭のスナメリが引っ越しました。

 

勇気  ゴウ  ココロはEコーナー伊勢志摩の海にあるスナメリ水槽へ、ハローは外にあるスナメリ水槽へ引っ越しました。
もともとEコーナーの水槽にはチョボと輪というスナメリがいたので、この引っ越しで水槽では5頭のスナメリが泳ぐことになりました。

とっても賑やかです。

外にあるスナメリ水槽は残念ながら皆さんは見ることが出来ませんが、ハローも元気いっぱい泳いでいます。

 

引っ越してすぐ、何が大変って・・・

我先にと他の子を押しのけて 早くちょーだい!とやってくるスナメリたち 笑

餌の時間です。

1日3回ありますが、毎回最初はこんなかんじ。こちらの手も追いつきません 笑

戦いの中に入れず 少し離れたところから様子をうかがう子もいますが、みんな元気よく 毎日たくさんの餌をもりもり食べています。

 

ちなみに

6月に生まれたスナメリの子供は、まだ引っ越しはおあずけで 隣の小さなプールで泳いでいます。

 

 

Eコーナーの2階からちらっと見えます。みんな忘れないで!笑

 

 

【飼育研究部 みなみ】