君の名は?

2021年7月 5日(月曜日) 筆者 もりたき

前回の日記でも紹介しましたが、今、2014年6月に志摩沖水深200mで採集されたトガリグソクムシ属の一種について調べています。

トガリグソクムシの仲間は世界から17種が報告されていますが(うち、日本からは2種)本種はそのどれともからだの特徴が一致しないように見えます。

目立つ特徴として挙げられるのは、癒着した大きな複眼と、第1-3胸脚の前節にある平らな突起(イメージ的には「手のひら」…厳密には違うけど)。同じような突起を持つ種は4種いますが、本種の突起はそのどれよりも顕著で、一見するとハサミ状になっているように見えるほど。いやぁカッコ良いですね。

また、種を特定するためには、全体のプロポーションや歩脚、腹肢、口の周辺等々を詳細に比較しなければいけないのですが、この標本は口の周囲が少し汚れていたので、観察しやすいよう、まずは薄めた漂白剤を使ってクリーニングしました(画像は頭部を腹側から撮影)

Before

After

これで、ずいぶん観察しやすくなりましたね。

【飼育研究部 森滝丈也】

シシトウの半水耕栽培

2021年7月 3日(土曜日) 筆者 かみおか

夏ですね。

夏と言えば、夏野菜です。

田んぼ水槽の陸上部分でも夏野菜の栽培を始めました。

種類はシシトウです。

これまでも、何度かシシトウは栽培していますが、毎年栽培(連作)できないのが難点です。

というのも

ナス科植物(シシトウはナス科トウガラシ属)は連作障害という特性があり、一度栽培したら数年は土を休ませないといけないのです。

そこで、今回は少し工夫をしてプランター栽培にしました。これだと、毎年新しい土を入れ替えられます。

そして、ついでに写真のように給水管を配置し、半水耕栽培にしました。

今のところ、このようにたくさんの実がついて好調です。

上岡

ニッコリ笑顔に癒されて

2021年7月 2日(金曜日) 筆者 たかむら

「どうしてこうなったの?」と気になっている生きものがいます。

それが【アカテガニ】です。この時期、道路を横切ろうとチョロチョロしているのを見かけるカニさんです。

名前の通り赤いハサミが特徴ですね。

当館では、現在【日本の川ゾーン】で飼育展示中ですが…よくよく見ると「ニッコリマーク」が甲羅に見えませんか?

一体この模様、誰に見せているんでしょうね。気になります。

さて…「ニッコリマークのカニさん」といえば、当館では過去(平成15(2003)年)に甲羅にニッコリマークをつけた「ヒライソガニ」が入館しました。

この時はあまりの出来に『マジックで書かれたのでは?』という疑惑がもたれましたが、写真の通り、脱皮した後もニッコリマークが残ったので、疑いは晴れたのでした。

その後【ニコガニ】と呼ばれたこのヒライソガニは、たくさんの取材を受け有名ガニになりましたが、以来あのセンセーショナルな模様を超える「ニッコリ」には出会えていません。

また会えないかな?と思いつつ、今日もアカテガニのニッコリ笑顔に癒されています。

【飼育研究部 たかむら】

 

普通の石でも、磨けば宝石さ。

2021年7月 1日(木曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

今日から7月です。

暑くなるので、セイウチたちと自分の体調管理に注力しなければなりませんね。

 

テンちゃんはよく食べて、体重も増加傾向です!

ドヤ顔の「気をつけ」ポーズ。

 

テンちゃんは教えたわけでもないのに、何か行動をする時に鳴く癖があります。

「鳴く」サインは別にあるんですが、手をあげる時、回る時、伏せ、握手、気をつけ(任せて)をする時に、一緒に「ウォン!!」と鳴いています。笑

 

そう言えば、お母さんのクウちゃんも何か行動をする時に鳴きます。

こういうのも親譲り?なのでしょうか。

そんなところまで似るのだとしたら、おもしろいですね( *´艸`)

 

セイウチそれぞれに個性があって、動きのスピード、エサの食べ方が全然違います。

トレーナーはその個体に合わせて、動きの求め方、エサの与え方を変えています。

ポウちゃんにできないことがクウちゃんにはできますし、クウちゃんにできないことでもツララにはできちゃいます。

それはそれぞれにあったトレーニングの進め方をしているから。

毎日のトレーニングで、ふと現れた行動に注目して、褒めて伸ばすことも常日頃から考えて接しています。

 

大事なのは「型にはまらない」こと。

いつでもどんな時でも、彼らのいいところを見つけることに集中しています!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

まだ間に合います!!

2021年6月 30日(水曜日) 筆者 やはた

皆さんこんにちは、やはたです。

皆さん!沢山のご応募有り難うございます!

???と思った方もいるかもしれませんね。

実は5月17日から、ミナミアフリカオットセイの赤ちゃんの愛称募集が始まっていたんです!

その愛称募集ですが、期限がなんと”本日まで”となっております。

もう時間もなく、さらにはこのご時世で今直接赤ちゃんに会いに来ることは難しい方もいるかと思うので、今回は赤ちゃん引っ越ししてからの様子をお伝えします!

まずはこちら

新しいお部屋にもすぐ慣れ、堂々とした顔つき。

お顔を正面から見ると、、

お父さんお母さんそっくりのパッチリな目。ヒゲも立派!

初めての出会いもありました。

でも相変わらず、お母さんの背中に乗るのが好きみたいです。

お母さんは食事中なのに息子は背中に顔をスリスリ。

毎日小さいながらに力強く泳ぎ回り、お部屋の中を全力で走り回っています。

やんちゃもしてお母さんに怒られたり(笑)していますが、その分沢山の愛情を注がれ日々頼もしく成長しています。

皆さん、まだ間に合いますのでぜひご応募ください。

一生を共にする名前、飼育員一同全力で選ばせて頂きます!

素敵なお名前お待ちしています。

【飼育研究部 やはた】

ここまでのダイジェストを、少しだけ魅せるよ。

2021年6月 30日(水曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

もうそろそろ6月も終わって7月、いよいよ夏本番でしょうか。

セイウチたちも換毛がほぼほぼ完了して、新毛に包まれています。

テンちゃんも顔の周りが白っぽくなっています。

 

気付いたら、テンちゃんの写真を800枚近く撮影していました。

なので、生まれてから1歳になるまでのダイジェストを軽く振り返ってみようと思います\(^o^)/

 

これは生まれた次の日。

生まれてすぐは黒っぽかったテンちゃんとお疲れモードのクウちゃん。

 

生後1週間、なんとも神々しい顔で寝てます。

 

初めておもちゃをあげてみました。

しばらく離しませんでした。笑

 

初めてのプールに興味津々!

 

魚を食べ始めました。

このころからトレーニングも開始しました!

 

今では1日3回トレーニングの時間を作って、採血や体温測定、色々なことができるようになりました。

何もかも手探りの人工哺育を始めて1年が経ちました。

体調が優れない時もあるけれど、テンちゃんが生きている軌跡を、たくさんの方にお見せできるように頑張ります。

テンちゃんをきっかけに、セイウチのことを知ってもらえる入口になれば良いなと思います。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

TOBAリンピックまであと17日 選手の様子その4

2021年6月 29日(火曜日) 筆者 しんたに

TOBAリンピックまであと17日。。。

会場となる鳥羽水族館では各選手、調整段階に入っています。

さてさて今日はサッカー種目にエントリーしているスナメリをご紹介しましょう。

水槽にサッカーボールを投入すると・・・早速!器用に頭でドリブルをはじめました。

そして・・・プールサイドに置かれたゴールめがけて・・・ヘディングシュート!!!

きまりましたー!!

シュートを決めたのは「勇気」選手。エントリー選手の中では最年長。実は、日本の水族館の中でも最高齢のスナメリとなります。これが年の功!

まだまだ本番まで時間があります。ヘディングだけでなくビシッと尾ビレを使ったシュートも決めていただきたいものです。

プールの反対側では若いスナメリの「ココロ」と「ワカバ」があらぬ方向に向かってボールを運んでいます。ゴールを見失った模様です。

しかし!若さと情熱で隣のプールにイン!!残念ながら得点にはなりませんがかなりの有望株のようです。

このスナメリたち、ぜひ水面上でもごらんいただきたい・・・!!しかし、このスポット少しわかりにくい・・・

そんな方には・・!

はい!

スナメリの水槽の向かって斜め上!Eコーナーの2階部分です。

知らなかったー!!と言う方、この機会にぜひ訪れてください。

運が良ければ、スナメリに給餌している様子も見られるかも?!

【飼育研究部 しんたに】

ボクが伝えたい事、分かるかな??

2021年6月 28日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

さて、去年の夏前くらいからポウちゃんと取り組んでいたトレーニングがあります。

ポウちゃんがダメーってことではないですよ!

 

これは「パネル弁別トレーニング」というものです。

パネルの記号を見せて、パネルに応じた行動を示せばOKというもの。

ちなみにパネルの記号は全部で5種類↓

それぞれのパネルと行動を結びつけるトレーニングで、海外ではカリフォルニアアシカで実践されています。

今までも「リピートトレーニング(前回の日記➝https://diary.aquarium.co.jp/archives/51574)」などのトレーニングに積極的に参加してくれ、セイウチの能力に驚かされましたが、今回はどうなるでしょうか?

 

実はこのトレーニング、なかなかうまく進んでいませんm(__)m

いつもだとトレーナーの動きや声でのサインが主ですが、これは平面に描かれた記号。

セイウチの視力について詳しくは分からないことが多いですが、文字や記号より、立体的な動きのほうが読み取りやすいのかもしれません。

 

それぞれ動物種によって読み取る能力は違います。

もしこれが理解できなくても、また違った方法で伝えていけるはずです。

一生懸命取り組んでいますので、結果はまたいつの日か( *´艸`)

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

To Be Continued

2021年6月 26日(土曜日) 筆者 なかざわ

お久しぶりです。今日は前回のミシシッピーワニのお話しの続きです。あれからというものの…なんとかワニたちとは仲良くやっていけてる?なかざわです。

この通り!ちゃんと頭にタッチ!

餌をあげてます。

ワニたちは暖かくなると食欲旺盛になります。餌の時間になるとワニ太郎♀が扉の前で待ち構えてたり、今日はもの凄いガツガツしてる…!かと思えば、あまり餌に食い付かず…知らんぷり。っていう日もあります。

暑すぎてバテちゃっているのかな?今までベテラン先輩Tさんがあげていたけど、私だから嫌なのかな?何を考えているのかなぁ??…なんて色々思っています。

私は爬虫類の他にも魚類や猛禽類等も担当していますが、そんな生きものたちにも1匹1匹ちゃんと表情があります。言葉は通じないけど、気持ちが少しでも伝わっているといいなと思います。

鳥羽水族館の生きものたちの魅力は計り知れません!

来たことある方もない方も、是非、成長の過程や鳥羽水族館にしかいない彼らに会いに来て下さい( ^o^)ノ

可能性は無限大です∞

これからも生きものたちの飛躍に期待です!

【飼育研究部 なかざわ】

 

まだまだ、発テン途上。

2021年6月 25日(金曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

テンちゃんの体重が増えてきました!

現在進行形で換毛中のテンちゃん。

ポウちゃんやクウちゃんでも換毛中には体重の減少が見られますので、大人のセイウチたちと同様、エネルギーはかなり使うと予想されます。

動きはとても良く、サインの反応も素晴らしいです!

 

最近は「おやすみポーズ」ができるようになりました。

これはポウちゃん、クウちゃん、ツララも同じポーズができます。

いつか4頭揃って「おやすみポーズ」ができるとおもしろいなぁ。笑

 

これからもたくさんの事をすごいスピードで覚えていくんだと思います。

幼い時期は色んな事に興味を持つのは当たり前です。

テンちゃんの価値観を大事にしつつ、たくさんの刺激を与えていきたいと思います。

動物たちとのトレーニングの時間は、僕たち飼育員のトレーニングの時間でもありますので、柔軟に型にはまらずやっていきたいと思います。

 

【飼育研究部 ともちゃん】