日曜日が待ち遠しい。

2021年2月 9日(火曜日) 筆者 ともちゃん

 

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

この飼育日記で、度々話題にしてきたセイウチたちの体重。

特にポウちゃんの体重は今季の目標として「1100kg」としていました。

 

今までのポウちゃんの体重は2020年の3月に1053kgを記録し、それがポウちゃんの最大体重でした。

毎週日曜日に体重測定をしていますが、現在のポウちゃんの体重は…

なんと、1068kg!!!!

ポウちゃん史上、最大体重です!!

目標にはまだ達しませんが、日に日に成長しているんだなぁと感動してしまいます。

 

ポウちゃんが鳥羽水族館にやって来た時の体重は約80kg。

今のテンちゃんよりも小さな時にやって来ました。

それが今では1000kgを軽々越えて毎年毎年増量しています。

 

去年の夏頃から「体重の何%のエサを食べているか」についてもデータを集め始めました。

現在は1日当たり体重の約2%の量のエサを与えています。

年間通してどれくらいのエネルギーが必要で、どれぐらいのエサの量が必要か。

少しでもセイウチについて分かることがあれば、これからも色んな事を応用して、検証して、実践していきたいと思ってます!

 

毎週日曜日が待ち遠しくてたまらない、ともちゃんでした(*^^*)

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

ニョロっと ニュルっと ヒメアカムシ

2021年2月 9日(火曜日) 筆者 もりたき

先日紹介したセグロイソメ科の一種は、ヒメアカムシOenone fulgidaだと 海外の多毛類の研究者さんから教えていただきました。ありがとうございます。ちなみに熱帯魚のエサに使うアカムシはユスリカの幼虫で、このヒメアカムシとは全く別の生物です。

ヒメアカムシは二枚貝や巻き貝が好物。摂餌の際、多量の粘液を出して貝が呼吸できないように包み込んで捕食する習性があるそうです。水族館ではムキアサリを与えていますが、そう言えばいつも大量の粘液に覆われていました。そういう理由だったのですね。納得です。

ヒメアカムシ達は普段は岩の中に隠れて姿が見えませんが(中央にいるのは同居人のショウグンエビ)

エサを投入するとすぐに匂いに反応して次々と姿を現します。すでにムキアサリは粘液に包まれています。

うーん、やっぱり顔つきがとてもキュートですよね。

ただ、彼らは非常に食欲旺盛。

貝の展示水槽(もしかしたらウミウシも)で増殖したら展示生物を襲ってしまうなんてこともあるかもしれません(この水槽では全く問題ありませんが)。

このあたりは要注意ですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

君の名は

2021年2月 8日(月曜日) 筆者 もりたき

先日、魚類取り扱い業者から購入したインドネシア産ナマコがなかなか格好良い。色と姿が私好み。

さっそく、へんな生きもの研究所のアパート水槽で飼育開始しました。

ところで、このナマコはPentacta ancepsという学名でやってきました(和名はありません)。ところが、調べてみるとこの学名は間違い(無効名)でした。おそらくCercodemas ancepsとすべきところ、どこかの段階で属を間違えられてしまったのでしょう。海外から来る無脊椎動物ではよくあることです。

ところが、今度はそのCercodemas ancepsを調べてみましたが、実際はこのナマコでもないことに気付きました。

どうやら正体は全く別のColochirus属の一種のようです。ひとまず、当館では英名をSpiny sea cucumber(トゲトゲナマコの意)、学名はColochirus sp.としておきます。

実際、ナマコの分類は混乱していて名前がはっきりしない種類も多くいますが、皆さんには、まずはこのナマコのかわいい姿を愛でてもらえばもらえば…と思っています(ナマコ推し)

【飼育研究部 森滝丈也】

ドキが胸胸

2021年2月 8日(月曜日) 筆者 ろっきー

タイトルにピンと来た方は同世代ですね。

こんにちは、ろっきーです。

この時期は、期待で胸を膨らませている男性が多いのではないでしょうか?

机の引き出し、下駄箱の中、体育館の裏(これはないか)。

友人同士で盛り上がり、14日を心待ちにしているそんな貴方へ【幸せを呼ぶ魚】をご紹介します。

それがこちらのタツノオトシゴなんです。

※これは以前の投稿で紹介した「サンゴタツ」の産卵シーンになります。https://diary.aquarium.co.jp/archives/47680

これも見れば効果倍増です。(※個人差あり)

 

タツノオトシゴが【幸せを呼ぶ魚】と呼ばれているのは、

・天に向かっているような姿→「昇り龍のようで幸福をもたらす」

・一度に産まれる子供の数→「子宝を象徴」

・産卵の際のハート型→「恋愛のシンボル」

などの理由からだそうです。

 

今回は当館で飼育している4種類に、幸せを呼んでもらいましょう。

【タツノオトシゴ】

【サンゴタツ】

【ハナタツ】

【オオウミウマ】

なんか皆チョコレートに見えてきたのは私だけ?こういうチョコレートありますよね、名前の読みが難しいやつ。

画面越しでは物足りないと言う方は、是非14日までに直接タツノオトシゴへ、幸せを渇望しにお越し下さい。笑

それでは御武運を。

 

【飼育研究部 ろっきー】

 

 

 

 

 

 

 

人の先に動物、動物の先にお客様。

2021年2月 8日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

朝一のテンちゃんは毛が乾いてフカフカ状態。

少し香ばしい匂いを漂わしつつ、眠いテンちゃんにエサをあげています。

 

体調の方も安定していると思われます。

健康管理の指標にしている採血も月に2回実施できています。

最近は「テンちゃんの採血をチームみんなができる」ようになりました。

↑は採血風景です。

 

初めて採血が成功してから2ヶ月半。

採血は獣医さんが行いますが、その採血時のトレーナーを【誰がやってもできる状態】になりました。

実は、これがとても難しいこと。

1人のトレーナーだけができていても意味がありません。

緊急時や休みの時、どんな時でも誰かができる状態は、動物を守る手段になります。

 

動物に何かを教えることはもちろん難しいですが、人が人に教えるのも難しいです。

みんな同じレベルで接しないと、困るのは動物たちです。

100%は無理かもしれませんが、できるだけみんなのやり方を統一して接していくことが大切です。

 

ともちゃんが採血についてチーム内で共有する時に感じたのは、「失敗したこと」を次に挑戦する人が同じ失敗をしないように伝えていくのが難しかったです。

人もセイウチも相互作用で、お互いにいい時間を共有できるように、これからも鳥羽水族館「セイウチ―ム」の挑戦は続きます!!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

元気に育っています

2021年2月 7日(日曜日) 筆者 あまま

早いもので、今年は既に一ヶ月が過ぎもう2月!?ご無沙汰しております。あままです。1月はペンギンの雛が3羽誕生したので、成長を見守っておりました。

あっという間に大きくなります。一番早くに産まれた雛は30日で2000g越えです。それぞれ順調に成長しています。

(一番目の雛 1/6産まれ)

(二番目の雛 1/11産まれ)

(三番目の雛 1/15産まれ)

中でも、あままのお気に入りの仔は、今年二番目に産まれた雛です。

さすが、ベテランの親鳥に育雛してもらっているだけあり、とても綺麗でフワフワの雛です。さて、今日は何グラムになっているかな?目に見えて大きくなるのでとても楽しみです。この喜びを少しでも皆様にお伝え出来ればと思います。

寒くなったり、温かくなったり。着実に春は近付いていますが、皆様も体調崩さないようにしてくださいね!

キンチャクガニ・利き手とエサの食べ方

2021年2月 6日(土曜日) 筆者 もりたき

まずは事の顛末のおさらいから。

➀へんな生きもの研究所でイソギンチャク消失事件が起こる。メスの右ハサミには辛うじてイソギンチャクが1つ残っていたが、オスはなぜか左のハサミ脚にサカサクラゲのエフィラ幼生を持っていた。

➁オスによるイソギンチャク強奪事件が発生。メスから奪ったとおぼしきイソギンチャクを右のハサミ脚で持つオス(左のエフィラは大事に持ったまま)だったが、翌日、オスはイソギンチャクを左に持ち替えた(結果、エフィラは紛失)。

この一連の行動を見て、このオスは左利きのような気がしましたが、どうでしょうか。

そして、先日もキンチャクガニ達に少し変化がありました。

オスにイソギンチャクを奪われ、数日間、何も持っていなかったメスが、2月1日にどこからか調達したイソギンチャク1匹を右ハサミ脚でしっかりつかんでいたのです。

思い返せば、メスはこの顛末の初めから右側のイソギンチャクだけはしっかりと持っていましたし、今回、新たなイソギンチャクをつかんだのも右のハサミ脚。…という事は、メスの方は右利きなのかもしれませんね。引き続き観察・検証していきます。

ちなみにキンチャクガニはエサを食べる時にハサミ脚は使いません。歩脚で抱え込むようにして食べます。この習性はイソギンチャクを持っていない時も変わりません。

【飼育研究部 森滝丈也】

新旧コンペイトウ対決

2021年2月 6日(土曜日) 筆者 にしおか

皆さん、こんにちは。にしおかです。実はへんな生きもの研究所に、コンペイトウという名前を持つ生きものが新たに増えました。今回はその生きものを紹介したいと思います。

コンペイトウウミウシ  Halgerda carlsoni

背面には、金平糖のようなトゲトゲした突起があり、見た目が金平糖のように見える事から名前がつけられたようです。ちなみに、この写真はあまり金平糖のように見えませんね(笑)

では、こちらの写真はどうでしょうか。

ちょっと金平糖に見えますね。

コンペイトウウミウシの写真を撮っていると、絶妙に邪魔をしてくるオキゴンべが。

ちなみに、すごい高確率で邪魔してきますので、皆さんも撮影に一度挑戦してみて下さい(笑)

 

さて、こちらはへんな生きもの研究所の元祖、コンペイトウです。この魚も、体色やトゲトゲした見た目が、お菓子の金平糖に似ているからという理由で、コンペイトウという名前が付けられました。

へんな生きもの研究所を誇る、2大コンペイトウの対決ですね。皆さんはどちらのコンペイトウがお好きですか?コンペイトウ達は、へんな生きもの研究所で見る事が出来ますので、是非会いに来て下さいね。

【飼育研究部 にしおか】

ナターシャは今日も元気

2021年2月 6日(土曜日) 筆者 はせがわ

 

メスのバイカルアザラシのナターシャは今年の5月17日で飼育40年になります。日本で一番長い記録です。一方野生で最高齢のバイカルアザラシは56歳と言われています。私たちはその体長から、ナターシャは鳥羽に来た時には0歳だったと考えています。つまり今年推定40歳で、56歳に比べるとまだまだ若いと言えます。

 

実際彼女の暮らしぶりは元気そのもので、他の若いアザラシ達よりも早く一番初めにエサを食べ始めるのは普通で、ケンカを売られたら必ずと言っていいほど反撃し、ほとんど負けることがありません。

 

ところでナターシャは7歳の時に重い感染症にかかったことがあります。その年に鳥羽に来た3頭の具合が悪くなり、彼女を含めて元々いた3頭もその後具合が悪くなり、6頭のうち4頭が死んでしまいました。ナターシャは病気に打ち勝った2頭のうちの1頭でした。

 

私もそのことを忘れてしまうほど、今彼女はとても元気です。そして日本のバイカルアザラシの長寿記録を毎日更新しています。世の中は新型コロナで大変ですが、これを乗り切った後にナターシャのように今まで以上に元気が出ることを引き寄せたい、と思います。

【はせがわ】

イボハタゴイソギンチャクが産卵!

2021年2月 5日(金曜日) 筆者 もりたき

さて。

昨晩、私は宿直でした。水族館にお泊まりです。
で、いつものように館内を見回り開始。まず初めは、サンゴ水槽。

何気なく、そう、ホント何の気無しにのぞいたんです。すると、目の前を横切る、フワフワ漂う粒々。
え?これってサンゴの産卵…?まさか。

少し興奮しながら懐中電灯の光をあてながら探してみると、サンゴではなく、いつもは砂の表面で口盤を広げているイボハタゴイソギンチャクがグーンと立ち上がって、いや伸び上がっているじゃないですか。

そして、口から卵(と思われる)粒々が次々と出てきて、今まさに放卵中。うわ~興奮するなぁ。イボハタゴの産卵なんて初めて見ました。

(ただし、少しタイミングが遅れたようで、先に撮影した動画では放卵の様子が撮影できましたが、続く写真撮影の時点では終わってしまいました。残念。)

なお、この水槽で飼育しているイボハタゴは1個体、おそらく本種は雌雄異体なので受精はしていないはず。…ということで今回は回収はしませんでした。

思いがけず遭遇した生きものの営みに興奮した宿直の夜でした。

普段のイボハタゴイソギンチャクの姿

【飼育研究部 森滝丈也】