ただいま休館中、飼育係は…

2020年3月 3日(火曜日) 筆者 たかむら

皆さん、お元気ですか?

鳥羽水族館は新型コロナウイルスの関係で3月2日から15日まで休館することになりました。

この期間、ご来館を予定されていた皆さんごめんなさい…

2日の朝、普段なら営業時間中なのに…お客様がいない館内はとても寂しいです。

でも、しょんぼりしてはいられません!

生きもの相手の我々飼育係は、休館中もお仕事は通常モード。

さぁ下を向いてばかりもいられません。

今のうちにやれることをやりましょ~!ってことで普段やれない作業を日中することにしました。

こちらの水槽がちょっと汚れていたので…今日はこの水槽を落水掃除!

中に入ってくれたY君、念入りに掃除してくれています。

↓↓ 仕事の過酷さ故に倒れ込んでいるワケではありません。

細かな汚れも念入りに…ゴシゴシ。

こちらは今日の夕方のジュゴンの「セレナ」もりもり食べて元気にしています。

水族館が再開したら是非会いにきてください!!

それまでは、スタッフが生きものたちの様子をお伝えしますね。

お楽しみに^^

【飼育研究部 たかむら】

熊野灘でレア生物をゲットしました。

2020年3月 2日(月曜日) 筆者 もりたき

2013年から沖合底曳き網漁船に乗せていただき、熊野灘にどのような生物が生息しているか調査しています(主に無脊椎動物が対象)これまでに研究者と連携して新種記載した生物は12種。

最新はご存じ、学名にトバスイと名付けられたシダムシですね(ユミヘリゴカクノシダムシDendrogaster tobasuii

船の上で珍しそうな生物や目当ての生物を瞬時に見つけた時はテンションが上がります。今日も尾鷲沖水深265-650mで採集してきました。

その中でもテンション最高MAXになったのはこちら。オサテエビです。

私自身採集するのは初めてです。

おまけにこのオサテエビに腹部にはフクロムシが寄生しているじゃないですか!

フクロムシはシダムシと親戚関係にあたる甲殻類です。きっと珍しい種類でしょう。調べてみます。

それと、こちらの金粉を散らしたようなキレイなグソクムシの一種。

これも初めて採集しました。

それからもう一つのレア生物はこちら。

ヒトデの歩帯溝(管足が並ぶ部分)に寄生するAsteromyzostomum属スイクチムシ(多毛類・ゴカイの仲間)。この仲間は北極から3種、南極から2種が知られているだけで日本近海から見つかったという報告はないので、きっと珍しい種類だと思います。3年ぶりの採集です。

【飼育研究部 森滝丈也】

雲外蒼天。

2020年3月 2日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

HPでも掲載され、皆さんもご存知の通り3月2日から15日まで鳥羽水族館は臨時休館することになりました。

2週間の休館は、僕が入社して初めてのことです。

館内はお客様がいないので、なんか変な感じです。

 

水族館は休館ですが、彼らはいつも通り待っています!

 

 

 

お客様がいない事は彼らには何も関係ない事です。

エサの時間になると…

ポウちゃんは「オー!」って鳴いてるし

クウちゃんは「ヒュー」って口笛吹いてるし

ツララはじーっと見つめてくるし

ミーちゃんは「ブリブリ~」って言ってるし。

毎日毎日休みなくお客様を喜ばせてる彼らにとっての春休みみたいな感じになればいいなって、ともちゃんは思ってます。

この春休みを大事にして、休館が終わればたくさんの人に楽しんでもらえる様に、動物・スタッフ一同頑張ります!

 

皆さんが当たり前に思ってることって奇跡の連続です!

水族館で皆さんが体験したり触れたりすることもまた同じく。

 

今はみなさんも少しリラックスして体を休めて下さいね。

皆さんがお家の中でゴロゴロしながら動物たちの近況が分かるように、できるかぎり飼育日記を書いていきます!(^^)!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

本当はそんなにビビリじゃない

2020年3月 2日(月曜日) 筆者 みなみ

 

スナメリプールに「チョボ」というメスのスナメリがいます。

今、隣のプール(お客さんからは見ることができません・・・)で泳いでいる5月生まれの子供のお母さんです(^ ^)

 

彼女はエサの時間、寄っては来るけど一定の距離があったり、他の子がいたら諦めて来なかったり、ちょっと何かにビックリしたりすると くわえていたエサを放して他の子にとられてしまうなど。

ちょっとビビリな性格なのか、かなり控えめ彼女。

 

そんな彼女はボールやおもちゃが意外と好きなようで、持って行くと

 

 

ぐいぐい来ます。ぐいぐい引っ張っています。

 

エサの時とはまるで別人!かなりの至近距離です。他の子なんておかまいなし  笑

 

 

そのまますごい力で私の手からおもちゃを奪い取ると、そのままプールの中へ持って行き、

 

 

満足そうにくわえて泳いでいきました。

 

エサの時もこのくらいビビらず 食べに来てほしいですね(´_`) 笑

 

 

【飼育研究部 みなみ】

 

新たなヨコエビを見つけました

2020年3月 1日(日曜日) 筆者 もりたき

熊野灘の漸深海帯から不明種がいくつか見つかっていることもあり、最近、ヨコエビの魅力にはまりつつあります(笑)

今日も新たなヨコエビを見つけましたよ。

熊野灘の水深170-220mで採集したサボテンボヤをへんな生きもの研究所のアパート水槽で飼育しているのですが、1ヶ月前には何もなかったサボテンボヤの根元(底砂のあたり)に、ヨコエビの巣のようなものができていることに初めて気がつきました。(マルで囲った部分)

よく見るとヨコエビが複数個体がいます。眼が退化的ですね。おそらくこれも熊野灘の漸深海帯で(気付かずに)採集したヨコエビだと思われます。

観察しやすい場所なので、ヨコエビの行動観察も可能かもしれません。しばらく様子を見て、種類を調べてみたいと思います。すんなりと特定できるでしょうか…

【飼育研究部 森滝丈也】

ヤドカリスナギンチャクのポリプが1本取れた…

2020年2月 28日(金曜日) 筆者 もりたき

昨年末から飼育している新種「ヤドカリスナギンチャク」。

学名はEpizoanthus xenomorphoideusで「エイリアン(ゼノモーフ)に似た」という意味です。スナギンチャクの群体が卵から孵化した直後のフェイスハガーに似ていることから命名されました。

本種はヤドカリが背負う巻貝の上に付着して徐々に貝殻を溶かしながら成長していき、最終的には共肉が直接ヤドカリを覆うという奇妙な生態を持ちます。共肉から何本ものポリプが林立する姿はなかなかインパクトがあります。

今、展示している個体のポリプは12本ありました…が、そのうちの1本が徐々に弱って、先日ついに死んでしまいました(矢印が死んだポリプ)。共肉でつながった状態なので、他のポリプの影響を心配していたのですが、このポリプ1本だけ根元から朽ち果て、共肉に大きな穴が空いた格好になりました。この後、共肉が成長して穴がふさがるのでしょうか…。観察記録がないので今後の変化に注目です。

ヤドカリが奥まで引っ込むと、この穴から頭部が見えます(笑)普段は腹部が見えています。

【飼育研究部 森滝丈也】

セイウチの繁殖期。

2020年2月 27日(木曜日) 筆者 ともちゃん

 

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

日に日に暖かくなってきましたが、今年も花粉がヤバいです…。

 

さて、現在、セイウチふれあいタイムは中止させていただいています。

飼育日記でも何度か紹介してきましたが、この時期はセイウチたちにとって恋の季節、繁殖シーズンです。

 

季節繁殖動物のセイウチたちは、1年に1回、交尾をして妊娠できるチャンスがやってきます。

交尾をしても妊娠する可能性が100%とは言えません。

1年に1回のタイミングが、24時間あるのか、5時間しかないのかもわかりません。

その「運命の日」がいつ来るかはセイウチたち次第です。

個体差はもちろんありますが、1月2月3月はセイウチたちの状態が不安定になりやすいです。

 

うみたまごから来ているミーちゃんはもちろん、ポウちゃんも現在は不安定な状態です…。

 

ふれあいタイムは、一年中、1日2回、セイウチたちが頑張ってくれています。

そんな彼らの少しの休憩時間なのかなって、思っています。

 

お客様の安全、僕らの安全、セイウチたちの安全が保証できないのなら、無理はしたくありません。

現在、全国の水族館が協力してセイウチの繫殖計画を進めています。

彼らの未来のために…どうか皆さん、暖かく見守ってくださいm(__)m

 

 

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

どーも!!ダブルゼブラです!

2020年2月 26日(水曜日) 筆者 もりたき

いつもお世話になっている菅島の漁師さん(幸進丸)からイイジマフクロウニをいただきました。

フクロウニ類は原始的な特徴をもつウニで、やわらかな革袋状の殻が特徴。深海に生息する種類が多いですが、イイジマフクロウニは珍しく比較的浅い海の岩礁に生息します(今回の個体は菅島沖水深30mで採集)。

よく見ると、このイイジマフクロウニにゼブラガニが2匹もついていました!(矢印)これはポイントが高い。

ゼブラガニはイイジマフクロウニなどに共生してその棘や管足を刈り取って食べてしまうという、ウニに取っては甚だ迷惑なヤツですが、おそらく擬態のためのゼブラ柄と体の突起が格好良くて、私は好きですね。

大抵、共生しているのは1匹だけですが、ダブルゼブラとは珍しい。

大型個体

小型個体

おまけに今回のウニはイイジマフクロウニヤドリニナ(名前 長っ)という寄生貝が3個体もいて、ちょっとお得なバリューセット。

もしかしたら、このウニは抵抗力が少し弱い(感染しやすい)個体なのかもしれません。

さっそくへんな生きもの研究所で展示開始しました。

【飼育研究部 森滝丈也】

似ている?似ていない?

2020年2月 24日(月曜日) 筆者 たかむら

今、鳥羽水族館の前の海では朝になると「カワウ」の群れを見ることができます。

カワウは、川にだけ生活しているのではなく、沿岸部にも見ることの出来る野鳥です。

黒くてシュッとした体型の鳥で、

朝や夕に編隊を組んで飛んでいるので、あの鳥がそうか、と思う方もいるのではないでしょうか?

さて、そのカワウ、結構な数のカワウが水族館前の筏の上で休んでいるのですが、よくよくみると模様の違う個体が混じっています。

真っ黒なカワウの横に頭が白い個体が混じっています。

別の種類にも見えますが、実はこちらもカワウ。繁殖シーズンに見られる姿なんです。

この白黒模様…水族館で似たような模様の生きものと言えば・・・

はい、「フンボルトペンギン」ですね。

以前、お客様から「川にペンギンがおる!」って連絡があったことがあります。

半信半疑でスタッフが現地へ向かったら【カワウ】だったわけでして。

まぁ似ているといえば、似ているのですが…

皆さん、どうでしょう?

【飼育研究部 たかむら】

ダイオウグソクムシ食事中

2020年2月 23日(日曜日) 筆者 もりたき

毎週月曜日と金曜日はへんな生きもの研究所の給餌日。
ここ数日、ダイオウグソクムシたちの動きが活発でしたが、先日21日にマアジを与えると、すぐに№29が食べ始めました。

これまでも与えた餌が夜のうちに無くなっていることは何度かありましたが、目の前で食べ始めたのは久しぶり。確認してみると、2018年にニコニコ生放送中で№24がサンマを少量食べた時以来でした。

図らずも令和初のお食事シーンとなりました。やはり目の前でモリモリと食べる姿を見せてくれるのは良いですね。

つられるように他の個体も活発に動き回っていましたが、食べたのは№29だけでした。

【飼育研究部 森滝丈也】