カイガラカツギがいました

2021年4月 23日(金曜日) 筆者 もりたき

先日、いつもお世話になっている菅島の漁師さん(幸進丸)からキサンゴ類を頂きました。ひとまず予備水槽に収容です。。

今朝、水槽の底をふと見ると、何やら動く小さな貝殻(幅7㎜程度)を発見。おぉ!これはカイガラカツギの仲間ですね(カイガラカツギは二枚貝を背負うヤドカリの仲間です)。

マルミカイガラカツギPorcellanopagurus nihonkaiensisでしょうか。

残念ながら、この個体は右側の鋏脚がとれてしまっていますが、せっかくなのでへんな生きもの研究所で展示することにしました。

展示場所はこちらの水槽。オキゴンベ(写っていませんが)と同居です。

搬入直後はカワイイ顔を見せてくれていましたが、すぐに隠れてしまいました。

本種は元々、昼間は岩の隙間などに隠れる習性があるらしく、これだと、おそらく営業時間中に水槽内で見かけることは難しいかもしれません(すみません、展示になっていませんね)

【飼育研究部 森滝丈也】

「やまおかの推し魚」第6回 ヌタウナギ

2021年4月 22日(木曜日) 筆者 やまおか

推し魚、今回は「ヌタウナギ」です!

見た目的には少しきもさがありますが、すごい生きものなんです!

 

頭部を少しズームして見ると・・・

数本のひげがあり、頭部の先端の穴は「口」ではなく「鼻」です。

口は鼻の下のしわになっている部分で、顎がなく横に開きます。

その姿はまるでエイリアンのようで、割とホラーチックです!

ちなみに歯は抜け落ちて生えかわります!

 

そしてやはりヌタウナギと言えば、「ヌタ」ですね!

ヌタは透明で、繊維質になっていて、まるで蜘蛛の巣のようです。

このヌタは「ムチン」と「ケラチン」という2種類のたんぱく質から構成されています。

ムチンは人の鼻水や涙に含まれている成分で、ケラチンは人の髪の毛の主成分です。

ケラチンが繊維状になっているので、ヌタも繊維質になるのです!

 

ちなみに現在、絶賛開催中の企画展「にゅるにゅるトゲトゲ生物の謎」において、ヌタウナギを触ってヌタを体験することができる、「ヌタウナギのにゅるにゅるヌタヌタ大実験」も5月9日までの土、日、祝限定で行っています。(春の企画展体験イベント 「ヌタウナギのにゅるにゅるヌタヌタ大実験!」参加者募集 | イベント・新着情報 | 鳥羽水族館公式ホームページ (aquarium.co.jp)

こんな機会はめったにないので、ぜひご参加下さい!

 

【飼育研究部 やまおか】

キラちゃん誕生日おめでとう!

2021年4月 22日(木曜日) 筆者 あまま

4月21日、ラッコのキラのお誕生日です。鳥羽水族館に来て初めてのお誕生日、13才になりました。前回アイスケーキのトッピングについて書かせていただきましたが、その後どうなったのか?気になっている方も大勢いらっしゃると思います。こんなアイスケーキになりました!イカ、ホタテの貝柱をのせた可愛い感じの仕上がりです。(当然ですが、メイの分もあります。)

左:キラ用 右:メイ用

メイからのメッセージもバッチリきまりました。

あとは、キラが要らないと返さないことを願いつつ渡してもらうと・・・。

しっかり受け取り食べてくれました!

思ったよりも、のんびりとしたお誕生日会で満足そうな顔も見れました。

次は、メイのお誕生日会ですね!それまでに、エビ・カニが食べれるように練習しようね!キラの13才の目標です。

【飼育研究部 あまま】

 

カガミモチウニ 単独メスの行動

2021年4月 21日(水曜日) 筆者 もりたき

カガミモチウニのペアに単独オスが近づくと、ペアのオスは単独オスを押し出そうとします。これはメスを巡るオス間の闘争だと思われます。

それでは、単独メスはどんな行動をとるのか?気になったので検証です。

下画像の赤メスは現在、行動観察を続けているジャンボちゃん。このコは1月から56日間オスと重なり続けていました(1日だけ離れた日あり)が、今はオスはいなくなり、単独生活中。

ここに青ペアを導入しました。

すると…3日後にオスが赤メス・ジャンボちゃんに移動しました。大きなメスの方が良いのでしょうか。

1時間後に確認すると、今度はオスがいなくなった青メスが赤メスの方へ接近していました。管足を伸ばして、何やらアプローチしているようす。

すると、20分後、今度はオスが青メスの方へ移動し始めました。

このまま元サヤにもどるか!?と期待しましたが、残念ながら、結局、オスは青メスの方へは移動することはありませんでした。

その後、青メスは赤メスから離れていきました…

今回、オスだけではなく、メスの方もオスに乗ってもらいたいような動きを見せたのが興味深いですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

気に入りましたか?

2021年4月 20日(火曜日) 筆者 ろん

コツメカワウソ達のオモチャとして、塩ビパイプの部品を色々と試してみていますが、一番反応が良いのがユウコちゃん。

気に入ると、ず~っと遊んでいるので、用意しがいがありますね。

この部品、パーツを色々変えられるように、接着していない状態です。

しかし、ある時、外れた状態になっていたので、誰か他のスタッフが外してあげたのかな?と思っていました。

が、しっかりと差し込んでも、度々外される。

もしかして?と思って、ユウコの前でくっつけて渡すと、ユウコの目は「これ外すんでしょ?分かってるよ!」とでも言いたげ。

直後から床に擦りつけて、ガンガン音が鳴っていました。

その後、他の作業をして戻ってくると、見事に外されていました。

上手く岩に当てて、継ぎ目を緩ましたようです。う~ん、器用だね!

マーボーとアサヒは、ユウコほどではないですが、時々遊んでいるのを見かけます。

左がマーボー君。このパイプがお気に入りのようです。

それぞれにお気に入りのパーツがあるようなので、それを元に、これはどうかな?と探すのも楽しいですね。

次はどんなのがいいかな~?

【飼育研究部 ろん】

 

 

 

 

テンちゃん、10ヶ月です。

2021年4月 20日(火曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

テンちゃんが4月20日で、生後10か月を越えました。

一ヶ月を越えるごとに、飼育日記を書いているので、この日記でもう10回目。

まずは、ここまで大きくなってくれてありがとう!

現在の体重は138kgを越えて、僕たちが押そうが引こうがビクともしません…。

 

健康管理のために1ヶ月に2回の定期採血を行っていますが、血液の数値が問題なくても急にエサを食べなくなったりすることがあります。

なぜ?なのかは…分かりませんm(__)m

飼育日記で何度も書いてきましたが、セイウチの人工哺育は初めてのことで、データがありません。

数字の比較ができないので、「この量のエサで大丈夫」とか「この血液の数値なら問題ない」ということは、ハッキリとは言えません。

 

毎日のテンちゃんの状態を観察し、記録することで、次の機会に活かせることが沢山あります!

過去に戻ることは出来ませんので、できるだけ前を向いて「明日はこうしよう!」と考えながらの日々です。

テンちゃんが僕たちと接することで、生活の質が上がるよう、11ヶ月目も楽しんでいきたいと思います(^^)

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

3連結のアメリカカブトガニ

2021年4月 19日(月曜日) 筆者 もりたき

先日、3連結になったアメリカカブトガニを確認しました。

普段はメス、オスの2連結になっている事が多いアメリカカブトガニですが、この時はあぶれオスが勘違いしたのか、すでにメスとペアになっているオスの背後を思わずつかんでしまったようです(この後、すぐに離れていきましたが)

今、この水槽はオスの方が1匹多いからなぁ…

ちなみに、元々、カブトガニの仲間はメスの背後にオスがつかまる習性があります。

これは連結の様子を腹側から見た画像です。オスは第1肢でメスの後体の後端をしっかりつかみます(この画像で一番目立って見えているのは第4肢です)。

オスの第1肢は、このようにメスの後体の後端を把握しやすい形状になっています。

また、オスの前体(頭胸部)の前縁もメスの後体にフィットするようにくぼんでいます。

よくできた構造です。

今回、勘違いしたオスも新しいメスがやって来ればくっつくことができるはずです。

【飼育研究部 森滝丈也】

幸運を呼ぶ?白いドジョウ

2021年4月 19日(月曜日) 筆者 たっけー

お久しぶりです!たっけーです。先月から幸運を呼ぶ?白いドジョウの展示が始まっているのをご存知でしょうか??日本の川ゾーンの階段を上がった所でひっそりと展示しています。

このドジョウは3月7日に鳥羽市の田んぼで農作業をされていた方が発見され、水族館に寄贈していただきました。私も白いカエルやオタマジャクシは見た事がありましたが、白いドジョウは初めて見ました!

1ヶ月も経つと環境にも馴れてきて、餌のアカムシをバクバクとすぐに完食しています。通常の体色のドジョウ(黒っぽい)と一緒に展示をしていますが、通常のドジョウを見つける方が苦労します。笑

せっかくなので水族館に来た時は「白いドジョウ」を見に来て下さいね、ちょっとした幸運が訪れるかも知れませんよ!

 

【飼育研究部 たっけー】

 

 

 

イッスンボウシウロコムシの行動

2021年4月 18日(日曜日) 筆者 もりたき

3月に新種デビューしたばかりのイッスンボウシウロコムシ。メスの背中に小さなオス(矮雄)が乗る興味深い生態が明らかになりました。

複数種のヤドカリやクマサカガイ(巻き貝)と共生関係にあり、貝殻の中から見つかりますが、特にジンゴロウヤドカリと一緒にいることが多いように感じます。

時にはヤドカリと共生関係にあるヒメキンカライソギンチャクの体壁で見つかることもあります。

現在、へんな生きもの研究所で3匹のメスを飼育していて(オスの存在は未確認)、その内の2匹を一緒に小型プラスチックケースに隔離して展示しています。1匹はジンゴロウヤドカリが背負っていた貝殻の中、もう1匹は観察しやすいように単独で管理しています。

そんな、普段は干渉し合わない(と思っていた)2匹ですが、今日ふと見ると、単独個体がイソギンチャク付きの貝殻に接近中…。何気なく観察していると、この個体は貝殻の中の個体にパッと飛びかかって噛みついたのです!

普段はかなり動きが遅いだけに、その素早さに驚きました。攻撃自体はほんの一瞬で、その後はいつもの状態に戻りましたが、こんな行動を観察したのは初めてです。

その後、相手の動きが気になるのか、貝殻の中の個体は身を乗り出して外を確認するような素振りを見せていましたが、これまた興味深い…

【飼育研究部 森滝丈也】

スナメリ「勇気」まだまだ元気

2021年4月 17日(土曜日) 筆者 わかばやし

スナメリ「勇気」が本日36回目の誕生日を迎えました。勇気は1985年4月17日に鳥羽水族館で生まれたメスで、国内で飼育される22頭の中で最高齢のスナメリです。最近は目の周りが少し黒っぽくなってきたり、歯が抜けたりもしてきましたが、まだまだお肌はツルツルで、ニッコリ笑ったような顔もとても素敵です。

食欲も旺盛で、他のスナメリたちを押しのけて餌を食べにきますし、時には横取りすることもあるほどです。また、サッカーボールを独り占めにしたりもして、ちょっと意地悪な一面も。こういうのが長生きの秘訣なのでしょうか・・・?

私が勇気と初めて出会ったのは1985年の夏で、大学2年生の時に鳥羽水族館へ飼育実習に来た時でした。飼育員さんが、赤ちゃんだった勇気の授乳観察をされていたのを今も覚えています(確かきれいな女性飼育員さんだったような)。35年以上も昔に出会ったスナメリと、今も鳥羽水族館にいるのが何だか不思議な感じです。

【飼育研究部 わかばやし】