夏なので…

2020年9月 2日(水曜日) 筆者 いとう

みなさんこんにちは!

毎日まだまだ暑いですね。。。

奇跡の森は天井がガラス張りなので、夏の暑さと言ったらそれはもう……灼熱です。

人間はバテてしまいそうですが、ここのコーナーの生きものたちは冬よりは夏の方が断然元気です。

とは言いつつ、生きものたちも夏の水分補給は必須項目。脱水状態になってはいけませんからね。

そんなわけで、今日はリクガメたちにあるものを贅沢にプレゼント。

水分補給にピッタリ、トマトです!

普段は小さく切って与えていますが、今日は大盤振る舞いです。

 

さっそくアルダブラゾウガメのもとへ。

見慣れない大きさに少し戸惑っているか…?と思いきや、

凄い口!!!モリモリ食べてくれました。

 

続いてはさらに食いしん坊なこちらの方に!

一瞬ですね…(笑)

勢い良すぎて割りばしが折れてしまいました。。。

このまま間違って飲み込んでしまうと大変なので、この辺で退散することに。

何はともあれリクガメたちはとても喜んでくれたようなのでなによりです。

 

皆さんにもぜひこの様子を動画で見てもらいたい…!

次はビデオを回しながら挑戦してみようかな…

それでは!

 

【飼育研究部 いとう】

当たり年

2020年9月 1日(火曜日) 筆者 たかむら

水族館に持ち込まれる生きものは、いつも同じというワケではありません。

例えば、カエルアンコウ。海の底で暮らしています。

漁師さんから「獲れたよ~」と連絡があって久々にその名前を聞いたなぁと思っていたら、その後あちこちらから声がかかって、現在では複数個体を飼育している状況です。

まったく見ない年もあるのに不思議です。

え??これが魚?って声が聞こえそうですが、れっきとした魚の仲間です(アンコウ目に属します)。

こちらは【ハナオコゼ】。流れ藻について生活しています。

両種ともあまり動かずじっとしています。

動く時は、手や足のように見える胸びれや腹びれをつかって、よいしょ、よいしょと歩いて?這って?移動します。

泳ぎは…上手じゃないんです(泳ぐこともあります)

可愛らしい顔をしていると思うんですが、見る角度によっては、いかつい顔にもなります。

「おうおう!何見てやがる?」って言いだしそうです。

今年は【カエルアンコウ】の当たり年なのかな?って思っていたら、最近になって【色変わりのカエル】たちが、ぞくぞくやってきました。

どうやら「カエルアンコウ」じゃなくて【カエル】の当たり年だったみたいです。

【飼育研究部 たかむら】

小さなゴカクヒトデ

2020年9月 1日(火曜日) 筆者 もりたき

2017年の5月に熊野灘の底曳き網で採集した小さなゴカクヒトデの仲間。輻長が7mmでした。(フクチョウ・中心から腕の先端までの長さ)

現在も、へんな生きもの研究所アパート水槽で飼育中です。

種類は不明。

同じ海域でよく採集されるユミヘリゴカクヒトデやウデナガゴカクヒトデに似ているのですが、どうも違う。

例えば、これはヒトデの口元の拡大画像ですが(左が本種、右がウデナガゴカクヒトデ)細かな部分が異なります。

まだサイズが小さいから種の特徴がハッキリしないのかもしれません。

そんなこんなで飼育を続けて3年以上。

昨日、久しぶりによく見える場所に遊びに?出てきたので、久しぶりに撮影と身体測定(計測)しました。

少し大きくなったように見えたので期待していたのですが、輻長は…8mm

8mmかい!

3年間で1mmしか成長していない事実に驚いたわ。

ちなみに、腹面(口側)腕の先端に見える赤い点はヒトデの目(眼点)です。

【飼育研究部 森滝丈也】

壁の作り方

2020年8月 31日(月曜日) 筆者 もりたき

今月1日に孵化したオオベソオウムガイM63

昨日、定例の身体測定をしたところ、殻は孵化直後から約8mm成長していました(殻に残った黒いすじが孵化直後の殻口の位置になります)。

殻は毎日少しずつ(0.2-0.4mm /日)作られています。

ところで、オウムガイは殻の内部が壁(隔壁)で仕切られています。

隔壁で仕切られた部屋(隔室)はオウムガイが排出するガス(気体)で満たされ、オウムガイの浮力を保っています(中性浮力)。幼体は隔室7-8個が完成したあたりで卵から孵化し、その後、成体になるまでに隔室を30個ほど作ります。

この隔室は数週間から数ヶ月ごとに増設されます。外側の殻と異なり、比較的早いスピードで一気に作り上げられるようです。そのため、材料不足にならないよう、オウムガイは隔壁を作る材料を腎臓(腎嚢)に貯蔵しています。

オウムガイの殻の隙間から中をのぞくと、腎臓(腎嚢)が見えますが、この白い部分が腎嚢に貯蔵しているリン酸カルシウム(矢印)です。

このリン酸カルシウムは少しザラッとした軟らかなクリーム状で、オウムガイはこれを血液中に溶かして短期間のうちに隔壁を作るそうです。

【飼育研究部 森滝丈也】

いつかあの時のこと思い出すかな。

2020年8月 30日(日曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

明日8月31日でセイウチ赤ちゃんの愛称募集が締め切りです。

皆さんが考えてくれた沢山の名前の中から選ばれるのは一つ。

ハガキも合わせると1000通以上の中から選ぶことになります。

僕ちゃん(仮)の一生を共にする名前ですので、一生懸命選ばせていただきます!

 

最近、潜水掃除の合間にウェットスーツを着て僕ちゃん(仮)と泳ぐことがあります。

体重は79kgを越え、泳ぐのも上手くなり、写真を撮るにも大変です(^^;)

 

だいたい10分ぐらい一緒に泳いで、150枚くらい写真を撮りますが、飼育日記に乗せれるようなモノはせいぜい2.3枚。笑

まぁ、それでもいいんです。

 

80kgのセイウチの赤ちゃんと泳げる機会なんてありません。

この写真は小さい頃のポウちゃん?

見た感じ100kgはありそうです。

海外では成獣のセイウチと水中でトレーニングをしているところもあるみたいなので、小さい頃からそういう経験だけでも積めると、将来何かに役立つかも知れませんしね!

 

あっという間に大きくなって、今しかできないこともたくさんあるので、僕もセイウチたちと一緒に成長できればと思います(^^)

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

キツネノオ?が生えてきた

2020年8月 30日(日曜日) 筆者 もりたき

飼育生物ではありませんが、今、私が気になっている隠れキャラがこちら。

シーグラス水槽に(勝手に)生えてきた緑藻類です(キツネノオ属でしょうか)。底砂の中から表面に向かって伸びてきて、ちょうど顔を出したところです。ガラス面に接しているので底砂の中から成長する過程がよくわかります。

よく見ると、このコの左側の底砂の中にも別のキツネノオが隠れていていますね。

しばらくしたらこのコも表面に顔を出してくるでしょう。実は私、断面フェチなので、こういうアングル(断面)で見る生物の姿は余計にグッとくるんですよね(笑)

面白いのは、このキツネノオに小さな生物が集まってくることです。

スイツキミジンコの仲間や緑色のゴカイの仲間とか…。

スイツキミジンコの仲間

緑色のゴカイ 全長2-3mm

このキツネノオが小さな生物たちのオアシスのような役割をはたしているのでしょうか。かなり拡大して観察しなければ何が何やらサッパリですが(笑)

これが今の私の癒やしのひとつです。

【飼育研究部 森滝丈也】

カガミモチウニ

2020年8月 29日(土曜日) 筆者 もりたき

熊野灘の水深300mで採集される「カガミモチウニ」。

水槽の中で2匹が鏡餅のように重なります。この珍しい行動は鳥羽水族館で初めて確認されたもので、今年の5月にこの行動にちなんで和名を提唱しました。

他の水族館ではあまり見かけない種類ですが、最近、別の水族館でも飼育されていることを知りました。そこでも鏡餅になっていましたよ(笑)

上下の位置は性別によって決まっていて、必ずメスの上にオスが乗ります(オスの方が小型)。繁殖に関連した行動だろうと予想していますが、産卵自体はこれまでに確認できていません。

ちなみに、一旦重なると長い場合は1ヶ月以上も重なったまま…。

いつも全個体が重なるわけではなく、単独のままの個体もいます。

重なった個体も単独個体も普段はほとんど動き回ることはありませんが、たまに活発に動く姿を見かけます。それは単独オスが重なった個体に近づいた時(突然スイッチが入った?)。

メスの上に乗ったオスと、そのメスを乗っ取ろうとする単独オスの間で激しい押し合いが引き起こされるのです。私はこの行動をひそかに「ウニ相撲」と呼んでいます。

昨日、そのウニ相撲を見かけました。

元から上にいる個体が優位なようで、ほとんどの場合はそのまま単独オスを押し出して勝負がついてしまいますが、昨日は拮抗していました。

【飼育研究部 森滝丈也】

まもなく最終日!

2020年8月 28日(金曜日) 筆者 なかざわ

現在、館内メインストリートにて『鳥羽水 ふふふ写真展』を開催しています。生きものたちが、「ふふふ」と笑っているように見える写真や、思わず「ふふふ」と笑ってしまう写真、まさに、笑もい(エモい)写真を展示しています。

今回は特別に、この写真展には載っていない私の担当の生きものたちの”笑もかった(エモい)”瞬間のベストショット3枚をご紹介したいと思います。※私の独断と偏見で選んでいるのでご了承お願い致します。
まずはこちら。(ミシシッピアカミミガメとワニガメ)

みんなで同じ向きで日向ぼっこしていて、これには思わず笑ってしまいました(笑)
続いて・・・(デンキウナギ)

完全に干されています。(笑)その場所が好きなのかい?
最後は・・・(カピバラ)

ぬん!!!めっちゃ、ガン見。そんな目で見ても何も出ませんよ?

皆さまが生きものたちをご覧になっている際、もしかしたらクスッと笑ってしまうような一面を見せてくれるかもしれません。
『鳥羽水 ふふふ写真展』は2020年8月31日(月)まで開催中なので、まだ見てない方は急げ〜!!!
皆様のご来館、生きもの一同お待ちしてます(^^)

【飼育研究部 なかざわ】

どんな名前になるかなぁ~

2020年8月 28日(金曜日) 筆者 まなべ

現在鳥羽水族館では7月14日に生まれたオタリアの赤ちゃんの名前を募集しています!

この子は父親の「クーバ」と母親の「あられ」との間に生まれた女の子で、お姉ちゃんは2018年に生まれた「みぞれ」といいます。

ちなみに「みぞれ」も、皆さんの応募の中から決まりました。

 

赤ちゃんはとても人懐っこく、最近ではよくガラス面の所からお客さんの方を見てアピールしています。

これはもうすでに自分が可愛いことを分かっていますね(笑)

本当に元気が良すぎて、しょっちゅうあられに怒られていますがめげずにたくさん泳いで走り回っています。

たまに、疲れてそのままプールで浮いて寝ていますが(笑)

 

そんな赤ちゃんの名前、もうすでに沢山の応募が来ています!

その中からどんな名前になるかはまだ分かりませんが、その子が一生を共にする大切なモノ、僕たち飼育員も一生懸命選ばせていただきます!!

 

募集は31日までしているので、まだまだ沢山の応募をお待ちしております!!

【飼育研究部 まなべ】

カニのヒゲボンボン成長中!

2020年8月 26日(水曜日) 筆者 もりたき

 

6月に熊野灘の水深200mで採集した謎生物「カニのヒゲボンボン(仮称)」。この生物はアミヤドリムシ類の一種で、エンコウガニの第1触角に寄生しています。非常に珍しい種類(未記載種である可能性が高い)のようです。

いずれ種類を特定しなければいけませんが、まずは水槽内で生態データを集めるために観察しています(毎週月曜日に記録画像を撮影しています)。

こちらが先週8月17日撮影したもの。

そして、これが1週間後の8月24日の姿。わずか1週間ですが、卵(濃いオレンジ色の部分)の成長が明らかですね。

ちなみにこれはヒゲボンボンの右側面で、画像右がヒゲボンボンの前方、卵のある側が背側になります。

また、カニの触角をつかむヒゲボンボンの脚を今回、初めて撮影できました。

これは腹側から撮影した画像ですが、画像中央にある唇のような部分の奥にサメの歯のようなギザギザとした脚が薄っすらと確認できましたよ(かなり拡大しないと厳しいですが)。

【飼育研究部 森滝丈也】