視線の変化

2021年5月 31日(月曜日) 筆者 まみかん

こんにちは。

魚類班に異動して3日目に、濾過層へ登っていく階段をぶち抜いた…まみかんです。

ただ、普通に歩いていたはずなんですが…壊れました…。

ここが現場の階段です。

もうすでにキレイに直してもらってありますが、この下から3段目をぶち抜きました!笑

 

以前のまみかんは、天気が良い日は「今日もいいてんきだなぁ~」という感じで空と海を見てました。

こんな感じで!

ですが、最近は空と海だけではなく…なんと岸壁にも目が行くように!!!小魚やクラゲなんかを探してしまいます。

目線が下の方へと下がっていき、

ここを見てます。

今までとは違う環境に、少しずつ視点が変わってきて視野が広がっていくのは面白いです。

この調子で海水生物の事も皆さんにお伝えできるよう頑張りますね。

【まみかん】

今日は何の日?アシカの日!

2021年5月 30日(日曜日) 筆者 やはた

皆さんこんにちは、やはたです。

突然ですが、今日は一体何の日でしょう?

 

今日はなんと「世界アシカの日(World Sea Lion Day)」だそうです。

せっかくなので今回はアシカ達の「歯が黒い件」について徹底解説したいと思います!

以前飼育日記でアシカのあくびの写真を載せたところ、歯が黒いのはなぜ?という質問を頂きました。

知らなかった方のために一旦口の中を見てみましょう。

まずはカリフォルニアアシカ

続いてオタリア

今度はミナミアフリカオットセイ

最後にトド

(撮影協力アシカは上からルナ あられ スー キンタです)

歯が黒いのが伝わるでしょうか?

ここで気になるのが食べているご飯。

鳥羽水族館にいるアシカ達は主にアジやサンマといったお魚を食べています。

黒くは、、なさそう。

じゃあ黒い原因は?

それはアシカ達の口の中に黒い色素を出す細菌が生息しているからだと言われています。

その影響で歯が黒くなり、さらには唾液や舌も黒くなったりするんです。

歯が黒いと虫歯をイメージしますが、これは健康な状態なんです。

 

ただいつもと同じように見るだけでなく、少し違った見方をすると新しい発見があるかもしれませんね。

 

 

【飼育研究部 やはた】

アマモ水槽のタナイス

2021年5月 29日(土曜日) 筆者 もりたき

鳥羽水族館は飼育生物種類数日本一をうたっているので、メジャーなものからマイナーものまで色々と飼育しています。

私が担当するのはマイナー生物がほとんどなので、この日記で紹介しないとほとんど誰にも気付いてもらえません…

今回紹介する、へんな生きもの研究所のアマモ水槽にいるタナイスの仲間(おそらくナミタナイス属の一種)もそんなマイナー生物。

タナイスとはフクロエビ上目タナイス目に含まれる動物で、オオグソクムシ(等脚目)やヨコエビ(端脚目)の仲間とは上目のレベルで近縁です。(タナイスの仲間はタナイス類とアプセウデス類に分けられます)

この水槽では(探せば)いつでも見る事ができるのですが、全長数㎜しかなく、おまけに砂の中に潜っているのでほとんど誰にも気付かれません…

でも、よく見るととても可愛い姿をしています。

懸命に巣穴を行き来する姿は健気で萌えますね。

底砂の上にいるマナマコも砂の中の有機物を食べて、底質を改善していますが、

このタナイスも底質浄化の役目を担っていると思われます。

【飼育研究部 森滝丈也】

とうちゃん、ぼくはここだよ

2021年5月 29日(土曜日) 筆者 かさまつ

月曜日、子セイウチのテンを出産プールから外のセイウチ水槽へ移動しました。
テンの両親が幼少期をすごした場所です。

テンは人工哺育継続中で、他のセイウチと離れたわけではないのに、月曜日から気持ちが不安定になり、ずっと鳴いてばかりいました。

水曜日になり、少し落ち着いてきたようで、周囲を見回すようにもなってきました。

その日の夕方、テンがあまり行かないほうの扉へ行き、何か一点を見ていました。


あっ。


ポウがいつもの格子戸で横になり、時々おぅおぅと鳴いていました。

「とうちゃん、ぼくはここだよ」

そんな風にも見える光景でした。

テンの1歳の誕生日まで1ヶ月を切りました。

そこはただの通過点。

テンとセイウチファミリーのため、まだ誰も見ていない、もっと先のことを私は考え始めています。

【飼育研究部 かさまっちょ】

What Do You Mean ?

2021年5月 29日(土曜日) 筆者 あやねん

皆さんこんにちは!

あほやねんじゃないですよ!あやねんです笑

タイトルにピンときた方、いらっしゃると思います。数年前にリリースされた、大人気曲のタイトルです!
この曲は、複雑な女性の心理を理解しようとする男性の気持ちを歌っています。
曲の中には“君のペースに合わせようとするけど、君が幸せなのか、不満なのかわからないよ”という歌詞があります。
その気持ち、すごくわかる…

実は私、一曲作詞できそうなくらい悩んでいます。

今回も話題はひじき君。
私がご飯をあげようとすると、食べないことが多いです。でも100%食べないのではなく、たまに他のアシカになったみたいに食べます。
先輩のときは普通に食べます。
ひじきのご飯を持っているのは私なのに、別のトレーナーに近づいて行ったり、私が近づくと離れていったり。
これがなかなか、私の心をえぐります。笑

ひじきのペースに合わせたいけど、君が何を思っているのか、嫌がっているのかわからないよ

“女心”同様、“アシカ心”も相当難しい…笑
人間は言葉で本心を隠す
動物は言葉を話さないから、行動で推測することしかできない

今の行動はどういう意味?
What Do You Mean?

そうやって何度も問いかけることが、動物と仲良くなるのに大切なのかもしれませんね!

ひじきに食べてもらうぞ大作戦!幕開けです!
皆さん、頭の硬い私にヒントをください!
自由な発想、お待ちしております。

【飼育研究部 あやねん】

君はまだ、シンデレラさっ。

2021年5月 28日(金曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先日、大きな水槽に引っ越したテンちゃん。

環境の変化に少しずつ慣れてきた様子です。

広くて深いプールで軽々の身のこなし!

さすがはセイウチ、担当者の不安をよそに、スイスイと泳いでいます。

天気の良い日は太陽光が綺麗に差し込んで、プール映えするセイウチたち。

 

今まで見れなかった位置から、お客さんや周りの風景を確認しています。

テンちゃんの興味が色んなモノや場所に向くところが、とても嬉しく思える瞬間です。

 

たくさん泳いで、飼育場を探索して、疲れると眠っていきます。

 

野生のセイウチの姿を見たことはないけれど、子供の頃はヒトもセイウチも共通するところがあるのかなぁって(^^)

僕が近づいてもグッスリ寝てるということは、少しづつ新しい水槽でのリズムに慣れてきたのかなと安心しています。

1日のサイクルをつかんで、新しい場所=落ち着ける場所と思ってもらうことが大切です。

 

まずは1つ、今回もテンちゃんの力を借りて大きな階段を上ることが出来ました(^^)/

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

見たことない世界を見に行こう。

2021年5月 26日(水曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

テンちゃんが大きい水槽に引っ越しました。

鳥羽水族館に来たことがない方のために、簡単に引越し先の雰囲気を伝えると…

・2階の角部屋

・大浴場付き

・岩肌などで野生を再現

・夜は星が綺麗に見えます

↑こんな物件です。笑

 

初めての屋外の飼育場、初めての擬岩の肌触り、初めての深いプール、近くで見るお客さん。

テンちゃんにとって初めて尽くしの1日でした。

 

ちょっと疲れちゃったかな…。

アゴをスリスリしていたら寝ちゃいました。

 

これから色んな変化があると思うけど、テンちゃんのペースを大事にしてあげたいな。

テンちゃんが不安な時に、そばにいて安心できる存在になれるように、日々過ごしていきたいと思います。

 

今後は安定してエサを食べ、採血や体重測定をしつつ、お客さまの近くで何かいい時間が持てるように練習できたらと思います。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

タカアシガニのグルーミング

2021年5月 26日(水曜日) 筆者 もりたき

夕方の見回り中、グルーミングをするタカアシガニを見かけました。

特に珍しい光景ではありませんが、無心に身繕いする仕草は見ているだけでほんわかとした気持ちになりますね。

長いハサミ脚(鉗脚)を使って長い歩脚のあたりをチマチマと…

こちらの個体は「頭」の周囲を念入りに…

タカアシガニの甲にはエボシガイの仲間(フジツボに近縁な甲殻類)が付着するので、おそらくこれを取り除こうと念入りなグルーミングをするようです。

確かに、ハサミ脚の届く範囲はエボシガイの密度が低いように見えますね。

まぁ、これも個体差があるようで、あまり熱心にグルーミングしない(できない)個体はエボシガイだらけになるようです。

【飼育研究部 森滝丈也】

引っ越しました

2021年5月 25日(火曜日) 筆者 もりたき

3月に新種記載されたイッスンボウシウロコムシ。メスの背中に小さなオス(矮雄)が共生します。

現在、へんな生きもの研究所では水槽内に設置した小型水槽に隔離して2匹を飼育していますが(オスの存在は未確認)、前回お伝えしたように、No.8は同じタイミングで導入したジンゴロウヤドカリの貝殻の中にずっと隠れています(ちなみにこの個体は以前の水槽では頻繁に引っ越しを繰り返していました)。

ちなみに今の住まいはこちらの貝殻。これはジンゴロウヤドカリと共生するヒメキンカライソギンチャクが貝殻を土台にして作り出したものです。

一方のNo.11は貝殻に入ることなく、同じ小水槽の端っこでじっとしています。

貝殻に隠れるNo.8に対して隠れないNo.11。両者の行動の違いの理由は?

例えば、No.8がいるから貝殻の中に入れないのか?あるいはどちらかにだけ矮雄がいて、それが行動の違いを引き起こすとか?(だとしたら興味深いですが)あるいはただの個体差?

ひとまず、水槽に空いた貝殻を追加してNo.11が入居するか試してみました。

すると…

翌日、水槽を確認すると、何とNo.11ではなく、No.8が引っ越しているじゃないですか!

新居に入るNo.8、その手前がNo.11

え~!想定外だわ。何でお前がわざわざ引っ越すかなぁ。こうなるとNo.8はただの引っ越し好き(理由不明)ということになる?(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

ポウちゃんが小さくなってゆく。

2021年5月 24日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ポウちゃんの体重が落ちてきました。

少し前の3月7日に1130kgを記録し、5月24日現在、1010kgまで減少しています。

↑1130kgの時。

 

↑1010kgの時。

 

写真で見ると首回りがシュッとしたように見えますね。

身体が黒っぽく見えるのは、換毛で体の毛が生えかわっているからです。

 

セイウチの体重は、発情期(1~3月くらい)に向けて増体し、換毛期(3~5月くらい)に入ると減少していきます。

今までのポウちゃんも、この時期はMaxから100~150kgほど減少していました。

たった2ヶ月ちょっとで約120kg減るのですから、体力の消耗は必然です。

 

今季は目標体重を1100kgとし、減っても950kgまでに抑えたいなぁと考えています。

なるべく体に予想される負荷を減らして暑い夏を過ごしてもらい、来季の発情の時期へと移行できるように体調を万全にするのも飼育員の大きな仕事です。

 

現在ポウちゃんには体重の2.4%ほどのエサを与えています。

日々のトレーニングでの様子やエサの要求度合いを観察し、体重やエサの量を決めたりするのは、簡単そうに見えますがとても難しいことです。

ポウちゃんに過ごしやすい環境を整えるのが、セイウチ担当チームの使命です。

 

【飼育研究部 ともちゃん】