飛んでます!

2020年9月 5日(土曜日) 筆者 みなみ

 

極地の海のコーナーにある イロワケイルカの水槽を見ていると、一瞬イルカたちの姿が見えなくなることがあります。

急に勢いよく泳ぎだしたかと思うと、一瞬見えなくなる。

その時、水槽の上にあるバックヤードではイルカたちの姿はちゃんと見えています。

 

姿が見えなくなるのは、ジャンプしているから!

しかもかなりのハイジャンプ!

お客さん側からは残念ながらジャンプの助走までしか見ることができません。笑

 

イロワケイルカはとっても泳ぐのが速いイルカです。ジャンプや、野生では波に乗ったりもします。

その速い助走からのジャンプはかなりの高さに!写真を撮るのも一苦労・・・。

 

水面から体がすべて出るほどのジャンプなので

水しぶきもすごい。

高確率で飼育員に水がかかります。

 

 

メイちゃんの人気に負けないように、バックヤードから見るイロワケイルカの魅力をまだまだ伝えていきます(*^  ^*)

 

 

【飼育研究部 みなみ】

 

 

ノウイチョウガニ

2020年9月 5日(土曜日) 筆者 もりたき

へんな生きもの研究所のアパート水槽2号室にお気に入りのカニがいます。

6月に熊野灘の水深300mで採集したノウイチョウガニです。甲幅3㎝ほど。本種はイチョウガニの仲間で、背面の模様が「脳」に見えることからこの和名が付いたようです。

ちなみにイチョウは胃腸ではなく、植物のイチョウ(銀杏)です。

水深200-300mあたりの砂泥地に生息していますが、底曳き網ではそれほどたくさん採れる種類ではありません。たまに見かける程度ですね。

このカニは海底に沈んだ木のすき間などに隠れる習性があるようで、そういったものを引き揚げると中に隠れていることがあります。水槽の中でも沈木の中に隠れていることが多く、密かにその姿に萌えていましたが…

最近は成長して木の中に隠れることができなくなってしまい、水槽の左端の物陰でじっとしていることが多いようです。少し残念に思っています(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

 

引っ込み思案なオタリアの赤ちゃん

2020年9月 5日(土曜日) 筆者 いそぴー

皆さんこんにちは、いそぴーです。

オタリアとセイウチの赤ちゃんへの愛称募集、沢山のご応募ありがとうございました(^^)

さて、もう1頭のオタリア『がっちゃん』の子供が誕生してから、1か月が経ちました。

最近の赤ちゃんは、泳ぎもすっかり上手になりました。泳ぎすぎて、お母さんに怒られる事も…。

そんな赤ちゃんは、お母さんの『がっちゃん』に似たのか少し怖がりな一面も。

『がっちゃん』の後ろにぴったりくっついて、こちらの様子を確認しています。

機嫌が良いと、こちらに寄ってきて私の臭いを嗅いだり、触らせてくれたりします(*^-^*)

でも、赤ちゃんはそれよりも先輩オタリアの『みぞれ』に興味深々で、気付くと自ら『みぞれ』に寄っていきます。

ジィーと見つめあう。(笑)

先輩オタリア『みぞれ』も赤ちゃんが、かなり気になるようで毎日こんな感じです。

産まれた時より、顔つきも少し大人っぽくなったかな?

まだまだ、引っ込み思案な赤ちゃんですが元気いっぱい成長してくれていて安心です。

 

【飼育研究部 いそぴー】

今日のヒゲボンボン

2020年9月 4日(金曜日) 筆者 もりたき

熊野灘の水深200mで採集した謎生物「カニのヒゲボンボン(仮称)」。この生物は等脚目アミヤドリムシ類の一種で、エンコウガニの第1触角に寄生しています。カニの触手につかまり、体液を吸っています。

それにしても等脚目(ダンゴムシの仲間)の多様性は凄まじいものがあります…

今回は奇跡的に2匹が左右の触角に寄生していましたが、ダブルで寄生しているとカニへの負担が大きいと思われたので、右側の個体だけ残しました。

現在、この個体を水槽内で観察しています。

このヒゲボンボンを採集したのは6月3日、最初の内は卵形でしたが(画像は7月13日撮影)

オレンジ色の生殖腺の発達に伴い、どんどん変形(成長)しています。今朝はこんな姿。

画像を重ねると成長具合がよく分かります。

目に見えているものはメスなので、この体の中に小さなオスがいれば、幼生を孵出するはずです。

生態は全く知られていないため、水槽内での観察は貴重なデータになります。

【飼育研究部 森滝丈也】

セイウチのAKB(あくび)

2020年9月 4日(金曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

いきなりですが、セイウチも「あくび」をすることがあります。

これは初めて僕ちゃん(仮)のあくびを捉えた時。

なぜか分かりませんが、嬉しかったです。笑←あくびフェチですいません。

 

これもあくび。

基本的には人間と一緒で、あくびをする時は動きが止まります。

一日中ずーっとあくびをしてるわけではないので、タイミングが分かりません。

たまたま居合わせた時に撮ることができると、ついつい嬉しくなってしまいます。

 

あくびはいきなり来るので、だいたいブレています。泣

 

僕が持ってるのはたったの4枚。

そもそも「あくび」は脳の働きが低下している時や疲れている時に出るものだそうです。

僕ちゃん(仮)は日中はよく泳いで、疲れたら上陸して寝ることを1日2~3回ほどしています。

そして夜は22時くらいから5時ごろまで寝ていることが多いです。

セイウチの睡眠時間ってどのくらい必要なんですかね(^^;)??

詳しい方がいたら教えてくださいm(__)m

 

さて、セイウチの赤ちゃんの愛称募集が終わりました!

皆さん、たくさんの応募ありがとうございますm(__)m

これから吟味して決めますので、決まったらまた会いに来てあげて下さい!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

シダらしくないシダ

2020年9月 3日(木曜日) 筆者 かみおか

日本の川ゾーンにはたくさんの植物が暮らしていますが、そのなかにはちょっと変わった「シダらしくないシダ」もあります。

今日はそんなシダ達をご紹介します。

ノキシノブは「一葉シダ」とも呼ばれ、明るい生け垣などに多く自生します。

ノキシノブと生け垣仲間とも言えるシダがマメヅタです。ブロック塀などにもよく生えています。石灰岩に多いことから、アルカリ寄りの土壌が好みと思われますが、水族館では流木(酸性)に活着しています。

雑草として、よく見られるカニクサは、シダ植物としては非常に珍しく蔓性を持っています。なお、2mにもなる一本の蔓は、地下茎から直接生えた一枚の葉が変形したものです。

ヒカゲノカズラは、そのもじゃもじゃの外見が印象的なシダ植物で、流派によっては華道にも使われる、由緒正しい植物です。半日陰の湿った場所を好みます。

トウゲシバは、とてもシダには見えませんが立派なシダの仲間です。さらに湿った暗い場所が好みで、コケ植物の産地で多く見られます。

さらにさらに暗くて湿った場所が好きなのが、ウチワゴケです。「コケ」と名前がついていますが、維管束のあるちゃんとしたシダ植物で、かなり原始的…見かけも非常に特徴的です。

「本当にシダ?」という感じですが、そのグリーンに透き通った葉をよく見ると、コケ植物にはない葉脈(維管束)があります。

実際のウチワゴケの姿は、ご来館時に日本の川ゾーンでご覧下さい。

かみおか

夏なので…

2020年9月 2日(水曜日) 筆者 いとう

みなさんこんにちは!

毎日まだまだ暑いですね。。。

奇跡の森は天井がガラス張りなので、夏の暑さと言ったらそれはもう……灼熱です。

人間はバテてしまいそうですが、ここのコーナーの生きものたちは冬よりは夏の方が断然元気です。

とは言いつつ、生きものたちも夏の水分補給は必須項目。脱水状態になってはいけませんからね。

そんなわけで、今日はリクガメたちにあるものを贅沢にプレゼント。

水分補給にピッタリ、トマトです!

普段は小さく切って与えていますが、今日は大盤振る舞いです。

 

さっそくアルダブラゾウガメのもとへ。

見慣れない大きさに少し戸惑っているか…?と思いきや、

凄い口!!!モリモリ食べてくれました。

 

続いてはさらに食いしん坊なこちらの方に!

一瞬ですね…(笑)

勢い良すぎて割りばしが折れてしまいました。。。

このまま間違って飲み込んでしまうと大変なので、この辺で退散することに。

何はともあれリクガメたちはとても喜んでくれたようなのでなによりです。

 

皆さんにもぜひこの様子を動画で見てもらいたい…!

次はビデオを回しながら挑戦してみようかな…

それでは!

 

【飼育研究部 いとう】

当たり年

2020年9月 1日(火曜日) 筆者 たかむら

水族館に持ち込まれる生きものは、いつも同じというワケではありません。

例えば、カエルアンコウ。海の底で暮らしています。

漁師さんから「獲れたよ~」と連絡があって久々にその名前を聞いたなぁと思っていたら、その後あちこちらから声がかかって、現在では複数個体を飼育している状況です。

まったく見ない年もあるのに不思議です。

え??これが魚?って声が聞こえそうですが、れっきとした魚の仲間です(アンコウ目に属します)。

こちらは【ハナオコゼ】。流れ藻について生活しています。

両種ともあまり動かずじっとしています。

動く時は、手や足のように見える胸びれや腹びれをつかって、よいしょ、よいしょと歩いて?這って?移動します。

泳ぎは…上手じゃないんです(泳ぐこともあります)

可愛らしい顔をしていると思うんですが、見る角度によっては、いかつい顔にもなります。

「おうおう!何見てやがる?」って言いだしそうです。

今年は【カエルアンコウ】の当たり年なのかな?って思っていたら、最近になって【色変わりのカエル】たちが、ぞくぞくやってきました。

どうやら「カエルアンコウ」じゃなくて【カエル】の当たり年だったみたいです。

【飼育研究部 たかむら】

小さなゴカクヒトデ

2020年9月 1日(火曜日) 筆者 もりたき

2017年の5月に熊野灘の底曳き網で採集した小さなゴカクヒトデの仲間。輻長が7mmでした。(フクチョウ・中心から腕の先端までの長さ)

現在も、へんな生きもの研究所アパート水槽で飼育中です。

種類は不明。

同じ海域でよく採集されるユミヘリゴカクヒトデやウデナガゴカクヒトデに似ているのですが、どうも違う。

例えば、これはヒトデの口元の拡大画像ですが(左が本種、右がウデナガゴカクヒトデ)細かな部分が異なります。

まだサイズが小さいから種の特徴がハッキリしないのかもしれません。

そんなこんなで飼育を続けて3年以上。

昨日、久しぶりによく見える場所に遊びに?出てきたので、久しぶりに撮影と身体測定(計測)しました。

少し大きくなったように見えたので期待していたのですが、輻長は…8mm

8mmかい!

3年間で1mmしか成長していない事実に驚いたわ。

ちなみに、腹面(口側)腕の先端に見える赤い点はヒトデの目(眼点)です。

【飼育研究部 森滝丈也】

壁の作り方

2020年8月 31日(月曜日) 筆者 もりたき

今月1日に孵化したオオベソオウムガイM63

昨日、定例の身体測定をしたところ、殻は孵化直後から約8mm成長していました(殻に残った黒いすじが孵化直後の殻口の位置になります)。

殻は毎日少しずつ(0.2-0.4mm /日)作られています。

ところで、オウムガイは殻の内部が壁(隔壁)で仕切られています。

隔壁で仕切られた部屋(隔室)はオウムガイが排出するガス(気体)で満たされ、オウムガイの浮力を保っています(中性浮力)。幼体は隔室7-8個が完成したあたりで卵から孵化し、その後、成体になるまでに隔室を30個ほど作ります。

この隔室は数週間から数ヶ月ごとに増設されます。外側の殻と異なり、比較的早いスピードで一気に作り上げられるようです。そのため、材料不足にならないよう、オウムガイは隔壁を作る材料を腎臓(腎嚢)に貯蔵しています。

オウムガイの殻の隙間から中をのぞくと、腎臓(腎嚢)が見えますが、この白い部分が腎嚢に貯蔵しているリン酸カルシウム(矢印)です。

このリン酸カルシウムは少しザラッとした軟らかなクリーム状で、オウムガイはこれを血液中に溶かして短期間のうちに隔壁を作るそうです。

【飼育研究部 森滝丈也】