ゴナ

2021年1月 18日(月曜日) 筆者 もりたき

昨日は水族館から1時間ほど南下した漁師町に生物収集に出かけました。

定期的におこなっている生物収集ですが、ここではイセエビの刺網やタコ漁のカゴなどで採れた魚やカニやウニやらを漁師さんからいただきます。

今はイセエビ漁のシーズンですが、1月に入ってから風の強い日が続いているらしく、あいにくこの日はイセエビ漁はお休みでした。

漁師さんが取り置いてくれていた魚などをいただきました。

今回はラッパウニがたくさん。

以前はこんなに採れることはあまりなかったような気がしますが、最近はよく見かけます。

そしてこんな見慣れないヤドカリも。

よく見かけるイシダタミヤドカリやソメンヤドカリとは違いますね…

水族館に戻ってから確認すると、サメハダヤドカリでした。

普通種ですが、このヤドカリもこれまではあまり見かけなかったような気がしますね。

※三重県立博物館研究報告第6号で報告されていたこの地点での採集記録は1例だけでした(1979年10月29日)

ちなみにタイトルの「ゴナ」とは、この地方のヤドカリの呼び名です。

どのヤドカリもひっくるめてゴナと呼ぶようです。

このあたりでは大型のヤドカリを焼いて食べる習慣があるので、網の手入れをしながら、おやつにやどかりを焼く漁師さんを見かけることがあります。

【飼育研究部 森滝丈也】

君たちの未来は明るい、保証する。

2021年1月 18日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ホームページでもお知らせしたとおり、1月16日に大分の水族館「うみたまご」から、セイウチの泉ちゃんがブリーディングローンで来館しました。2019年の初来館に続き、今回で2回目の来館となります!

相変わらずの「美キバ」の持ち主です!

 

到着して少し疲れている表情を見せながらも、同居しているツララと物珍しそうに接していました。

エサも食べ、状態も落ち着いていることから、夕方にはポウちゃんも同居しています!

体の大きなポウちゃんにも果敢に迫る泉ちゃん。

両手に華でポウちゃんにもいい刺激です!!

 

鳥羽水族館にはクウちゃん、ツララ、泉ちゃんとメスのセイウチが複数頭います。

これから僕たちは、個体の排卵日推定を慎重に行い、ベストなタイミングで交尾に繋げていけるように、全力を尽くします!

ポウちゃんと泉ちゃんの遺伝子を残すと共に、日本のセイウチ界に明るいニュースを届けることが出来るように、担当者一同精進します!!

 

さて、今年もセイウチの未来のためのプロジェクトが始動しました。

泉ちゃん、遠いところからありがとう!

ポウちゃんは前回より100kgくらい大きいけど、仲良くしてあげてね(^O^)/

 

【飼育研究部 ともちゃん】

ヤマトトックリウミグモの鋏肢と触肢

2021年1月 17日(日曜日) 筆者 もりたき

ウミグモの頭部には4対の付属肢があります。

➀餌などをはさむための鋏脚 ➁触角の役割をする触肢 ➂卵を保護したり体のグルーミングに使う担卵肢 ④歩くための第1脚。…いや、どうして歩脚が頭から生えるのか(笑)

その1番目の付属肢である鋏脚は、ヤマトトックリウミグモの成体では動かすことができず、役には立っていないと考えられています。

幼生(子ども)の頃は動かすことができますが、成長の過程でその役割を失うようです…こういう器官って萌えますね。もしかしたら知られていない役目があるのかもしれませんが。

2番目の付属肢である触肢はヤマトトックリウミグモだと10節あり、6節目で大きく曲がります。ちょうど大きな吻に沿うような形をしています。

触肢は餌を探す時に前方に向き、ちょうど口元から触角が伸びているような格好になります。

そして、餌を食べる時(イソギンチャクに吻を突き刺す直前)横に広げるようです(イソギンチャクに飲み込まれないように?)

こんなウミグモの体のつくりは、他の動物には見られない特徴的なもので私の好奇心をくすぐります。

【飼育研究部 森滝丈也】

苺矢毒蛙。

2021年1月 16日(土曜日) 筆者 いとう

みなさんこんにちは。

まだまだ毎日寒いですが、奇跡の森は気温が27、8度といつもポカポカです。

今日はそんな常夏エリアで暮らす生きものの紹介です。

イチゴヤドクガエルという体長2-3㎝ほどの小さくて可愛らしいカエルなのですが…

「イチゴ・ヤドクガエル」? それとも「イチゴヤ・ドクガエル」??

どちらだと思いますか?

 

館内でお客様の声を聞いていると、「イチゴヤ…ドクガエル…?」と後者の声を聞くことが結構多いのです。

なるほど確かに…馴染みのないカタカナが並んでいると一体どこで区切るのか、分かりにくいですよね、、、。

ちなみに正解は「イチゴ・ヤドクガエル(苺矢毒蛙)」。漢字にすると分かりやすいですね!

ヤドクガエルとは中南米などに生息しているカエルの仲間で、かつて先住民が狩りをする際に、このカエルの皮膚から分泌される毒を吹き矢の先端に塗っていたことから、「矢毒=ヤドク」という名前が付いたそうです。

この毒は、自然界で毒を持つアリやダニを食べることで体内に取り込まれ、皮膚から分泌されるという仕組み。そのため、コオロギを餌として食べている水族館のヤドクガエルたちには毒がありません。

 

ちなみに、鳥羽水族館ではイチゴヤドクガエルの他にキオビヤドクガエル、コバルトヤドクガエルを現在展示中なので、ぜひ奇跡の森にお越しの際はこのカエルたちに会いに来てくださいね。

 

【飼育研究部 いとう】

食べてすぐに横になる

2021年1月 16日(土曜日) 筆者 もりたき

今年は丑年(うし年)

水族館の海牛類・アフリカマナティー「かなた」がアフリカのギニアビサウからやってきたのは1996年。もう25年も前です。

月日が流れるのは本当に早いですね…

そんなかなたは、時々ひっくり返って水槽の底で休んでいることがあるのですが…

昨日は何と餌のロメインレタスをくわえたままひっくり返っていました。

「食べてすぐに横になると牛になる」と言われたものですが…

彼はいったい何がしたいのでしょう(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

セイウチ検定5級。

2021年1月 15日(金曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

寒さが少~しやわらいでいる最近、皆様いかがお過ごしですか?

さて、いきなりではございますが、「鳥羽水族館 セイウチ検定」を行いたいと思います!!

今日はまず手始めに、写真のある部分だけをヒントに個体を当てることが出来れば、5級に認定します。

参加するセイウチは…

・ポウちゃん

・クウちゃん

・ツララ

この飼育日記を見ている方なら参加資格がございます。

答えは日記の一番最後に発表します!

今回のある部分は「耳」です。

それでは写真をご覧ください。

 

 

正解した方は「セイウチ検定5級」として認定します。

さて、準備はよろしいですか??

正解は…

 

 

 

 

 

 

 

上から

①ポウちゃん

②ツララ

③クウちゃん

でした!

正解された方は「セイウチ検定5級」に認定します。

4級も頑張ってくださいね\(^o^)/

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

泥岩から見つかった正体不明の二枚貝

2021年1月 15日(金曜日) 筆者 もりたき

昨年9月に熊野灘の沖合底曳き網採集で、水深200-500mあたりから泥岩を採集しました。

今、へんな生きもの研究所の水槽内でオオグソクムシの隠れ家などに使用していますが、なかなか良い感じ。

この泥岩に小さなコケムシやイソギンチャク、サンゴの仲間などが付着していて、実に興味深い。

先日、この泥岩に見慣れない貝(二枚貝)を見つけました。大きさは幅1㎝ほど。

 

片側の殻は泥岩に付着していて、手前の殻の表面は細かな棘状の突起に覆われています。

私は貝の仲間はまるっきりわからないので、ひとまず「不明種」扱いです。これから調べます。

正体がわかる方、ぜひ教えてください!

【飼育研究部 森滝丈也】

これがほんとの自分磨き。

2021年1月 14日(木曜日) 筆者 しんたに

少し寒さが和らぎましたね。でもなかなか和らがないコロナ・・・ 少しでも皆さんの心が紛れればとおもうこの頃です。

さて今日の主役はアフリカマナティーの「みらい」。彼女はいろいろな表情を見せてくれます。

ある朝のこと。見回りをしているとみらいはもう起きてゆっくり泳いでいました。すると、大きな擬岩に近づいて・・・

よいしょー。

ぐりんと回って。

ふぅー。

動画で見せられないのが残念なのですが、実はこれみらいが上手に背中を岩で擦って背中をきれいにクリーニングしているんです。

この後も何回も何回も気持ち良さそうに岩の上をぐりんぐりん回っていました。なんともダイナミックです。

さて、同居人の「かなた」はと言うと・・・

定位置でまだまだおねむのようです。よく岩で擦っているみらいは身体が白っぽいのに対して、擦っているのをみたことがないかなたはどんより黒ずんでいます。笑 うーん、性格の違いがこんな所にも。

本人がそれでいいならやらなくてももちろん良いんですけど、なんとも気持ちのよさそうなみらいをみているとかなたもやればいいのになぁと思ってしまうしんたにでした。

【飼育研究部 しんたに】

 

見たことない景色を見に行こう。

2021年1月 14日(木曜日) 筆者 ともちゃん

 

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

飼育日記で何度か話題にしてきた「ポウちゃんの体重」の話。

ドンドン増えています。笑

これは去年の2月16日の体重↓

 

そして今年の1月10日の体重↓

すでに去年のポウちゃんより大きいです。

ペースはかなり早い感じがしますが、状態はとても穏やかでトレーニング時のリクエストにはよく応えてくれます。

1週間に1度の体重測定ですが、ここ1ヶ月は毎週増えています。

エサの量は変えていません。

 

例年、発情期のポウちゃんはオラオラ感が増してくる感じですが、今季はエサの量を多めに設定し目標体重を1100kgと決めています。

今回の試みでポウちゃんの1年間の状態が安定していれば、今後は「摂取カロリー量」や「体重の何%のエサを与えるのか」というのも視野に入れていきたいと考えています。

野生下と飼育下では生息環境や食べているモノも違います。

飼育下の色々なデータを蓄積していくことで、セイウチの生活の質を上げることが出来るといいなと考えています。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

オオベソオウムガイ№63が広い空間に

2021年1月 13日(水曜日) 筆者 もりたき

去年の8月1日に孵化したオオベソオウムガイ№63

今回、孵化後160日経過したタイミングで広い空間に出すことにしました。

これまでは卵水槽の中に浮かべたプラスチック製の隔離ケース内でしたが、卵の孵化に適した水温(23℃)と幼体の要求水温が異なります(幼体は成長に伴って深場へ移動するため、水温は徐々に低下させなければいけない…はず)。

そこで、このたび展示水槽と卵水槽の間に新・卵水槽を増設し(と言っても施工は一昨年ですが)これまでの卵水槽を幼体の育成水槽へとプチリニューアルしたのです。

※ちなみに、これまでの孵化個体は卵水槽でしばらく育てて、その後、成体の水槽へ移動させていました。

新・育成水槽(左)と新・卵水槽(右)

現在、育成水槽の水温は19~18℃、卵水槽が23℃、成体が17℃設定です。

広い空間に移動して、№63は興奮気味に泳いでいましたよ。

【飼育研究部 森滝丈也】