ドロドロの恋愛模様

2018年11月 14日(水曜日) 筆者 もりたき

へんな生きもの研究所で飼育中の2匹のドロイシガニ(オス)はお互いに干渉しあうこともなくここ数ヶ月の間、大人しくしていました。

そこに先日、新しい個体がやってきました(真ん中の個体)

搬入時に性別確認はしていなかったのですが、入れた翌日に見ると、3匹が集まって「おしくらまんじゅう」しているじゃないですか!

これはもしかして…新入個体はメスだったか!

確認してみると、新入個体は確かにメス…と言っても毛深い上に泥だらけなので雌雄判別はなかなか難しいのですが…。かわいいメス(笑)

どうやらオス2匹がメスを取り合っているようです。これはまさにドロドロの恋愛模様(ドロイシガニだけに…)。無事に繁殖に至るのかしばらく様子を見たいと思います。

こちらのオスはかんざしのようなケヤリムシの仲間をつけている「イケメン(私の主観です)」なので、こちらが優勢かな?(あくまでも私の主観です)

【飼育研究部 森滝丈也】

最近、1番嬉しかったこと。

2018年11月 13日(火曜日) 筆者 いそぴー

さて、問題です!これは、何の赤ちゃんでしょう?

何だかお花のような…大きさは1㎜いかないくらい小さいです。もしかしたら、すぐに分かってしまう方もいるかもしれません(‘ω’)

正解は「ミズクラゲ」の赤ちゃんでした!大きくなると、お馴染みの姿に!

実は、1ヶ月以上前からミズクラゲの繫殖に初めて挑戦していました(^^;)そもそも、ミズクラゲの生活史はこの様な感じになっていまして…お昼休みに急いで書きました(笑)

ミズクラゲたちは、浮遊をするクラゲ期の他に付着生活をするポリプ期を繰り返します。

今回は水温24℃程度でポリプをしばらく飼育しました。次のステップであるストロビラに変化させる為に、一気に水温14℃まで下げました。

ポリプからストロビラに変化することを【ストロビレーション】と呼ぶのですが、約2週間~6週間かかると言われています。

約1ヶ月間、毎日観察を行いましたが変化がなく、あ~初めてだし無理かなぁと少し落ち込んでいたところ…昨日いきなりストロビレーションが起きていて

小さなエフィラたちが泳いでいました(>_<)やった~!と久しぶりに感動!!これからこの赤ちゃんを大きく育てて行くのが楽しみです!

 

【飼育研究部 磯原玖美】

Boys and girls be ambitious

2018年11月 12日(月曜日) 筆者 まえだ

天高く、ポウ肥ゆる秋。皆さまいかがお過ごしでしょうか?まえだです。

 

さて、私は仲良くなった人のほとんどに「もっと怖い人かと思った」と言われるぐらい強面ですが、学生時代に教員免許を取得する程度にはこども好きです。

そんな私が楽しみにしている仕事が、春と秋に行われる教養セミナーです。

 

関西地方の小学校には三重に修学旅行でいらっしゃる学校が多く、鳥羽水族館もコースにふくまれていることが多々あります。

そんな、修学旅行で鳥羽水に訪れた(る)小学生達の泊まっている旅館やホテルまで飼育係が出張して水族館や生きものについて1時間ほどお話しするのが教養セミナー。

普段はあまりできない少し詳しい話を、こども達と言葉のキャッチボールをしながら行います。

教免保有者の面目躍如と行きたいのですが、

修学旅行で一日中テンション上がった日の夜、夕食終わり、薄暗い部屋

という最強のコンボ。中には夢の国へ旅立ってしまう子もチラホラ・・・

 

 

9日は今年度最後の教養セミナーの当番でした。

今日の子達は旅人にもならず、非常に熱心に話を聞いてくれていました。

鳥羽水と教養セミナーをきっかけに、生物に興味を持って、将来その道に進む人が1人でも多く出てくれれば飼育係冥利につきますね。

 

【飼育研究部 まえだ】

気付けば11月

2018年11月 11日(日曜日) 筆者 りゅー

今年は台風が多い年でしたね。今回の日記は9月30日に来た台風24号の話?なので、かれこれ1ヶ月以上熟成していました。

台風が近づく13時には水族館は閉館となり、無観客試合ならぬ、ラッコの無観客給餌は初めての経験でした。とはいえ、「お客さんがいない=チャンス」!普段はお客さんの前で給餌者がカメラを出してバシバシとラッコを撮影するのはNGです…でも、この日は…

お客さんが写る心配がないので、たくさんラッコ達を撮影できました!

しかし良いことばかりでは無く…運悪く宿直。停電や雨漏りなど心配だなぁと思っていたのですが、火災報知器の誤報が2回出ただけで難を逃れました。

外は結構な暴風雨で、見回りの時がピークで雨にはやられました。苦笑

 

そんなことを書くつもりだったのですが、先月10月31日、ラッコのロイズが亡くなりました。

台風の日撮った写真が私の中でメイとロイズが写ってる最後の写真になるとは、これっぽっちも思っていませんでした。最後会えんくてごめん。ありがと、ロイズ。

急な展開についてこれていない読者様、すみません。

2頭を写真に収めた次の日、台風の過ぎた朝焼けはとても綺麗でした。給餌者とラッコたちだけの給餌タイムを楽しんだこと、他にもロイズにいろいろ教わったこと、たくさん忘れません。

 

ロイズへのメッセージ・お花などありがとうございます。僕が言うことじゃないかもしれせんが…

飼育研究部 【りゅー】

パンサーカメレオンのゴーヤちゃん

2018年11月 10日(土曜日) 筆者 ゆぅ

最近まだ気温の上下が激しいですね。体調には十分お気をつけください。ところで、以前バックヤードにいるカメレオンたちのお話しをしたと思いますが、今回はその続編になります。

バックヤードのお手製カメレオン水槽。その下の段には以前お話ししたエボシカメレオンのチビたちが。今回はその上の段のお話しです。

エボシカメレオンよりも体の大きなカメレオン、「パンサーカメレオン」です。網越しに覗くと・・・めちゃくちゃ睨んでますね。うん、元気そうで何よりです。

エサの時にはホイホイ寄ってくるくせに、写真を撮らせてもらおうと近づくと口を開け、体を大きく膨らませて本気でキレてきます。ちなみに噛まれると、骨がきしむ痛さだそうです・・・経験したくはないものですね。

彼らの体表はご覧の通りボコボコ。近くで撮ると、まるでゴーヤのよう。

このことから、一部の飼育員の間では通称「ゴーヤちゃん」と呼ばれています。ゴーヤちゃんよ、あまり怒るとゴーヤチャンプルにするぞ。

 

【飼育研究部 ゆぅ】

予想以上に長かった(驚)

2018年11月 10日(土曜日) 筆者 もりたき

ウミウシの話題が続きます。

今日もウミウシにカイメンを与えたのですが、かなり驚く光景を目撃しました!前回、リスベキア プルケアが紫色の吻?を丸く広げてカイメンに食らいついていた…と書き込みましたが、真実はあんなカワイイものじゃなかったです。えぇ、正直驚きました。

見て下さい!紫色の吻はこんなにも伸びるんですよ。

まるでゾウの鼻…。初めて見ました…。こんな生態、知られているのでしょうか。

右後ろの個体もかなり伸ばしています。

普段は紫色の部分はからだの中にしまい込まれて見ることができないので貴重なシーンです。

いやぁ、貴重なモノを見たわ。普段の姿 ↓

今後もウミウシ類の長期展示を実現するために餌情報のデータを蓄積していきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

50年ぶりの

2018年11月 9日(金曜日) 筆者 たかむら

水槽の掃除をしていたら年配のご夫婦のお客様から声をかけられました。

「あの~足のいっぱい生えたタコは展示していますか?」

館内マップを片手に、少々お困りの様子。表情からするとワケがありそうですが、そのまま対応しました。

多足ダコの標本は「へんな生きもの研究所」で展示をしていますよ。と、館内マップで展示場所のご案内をしていると、

お客様が、ぽつりと

『いやぁ、50年ほど前に修学旅行で見た記憶があって…』

と懐かしそうにおっしゃいました。

50年前!

↑↑ 56本足の多足ダコ

確かに…こちらの56本足のタコが採れたのは、1964年(昭和39年)のこと。

↑↑ 85本足の多足ダコ

さらには、色合いが年代を感じさせるこちらの85本足のタコさんは、1957年(昭和32年)のもの。

間違いなくお客様が50年前に対面した多足ダコさんでしょう。

聞けば、お客様はそれ以来のご来館だそうです。

水族館の建物の記憶は全くないそうですが(苦笑)、この多足ダコの記憶だけはハッキリと残っていたそうです。

50年の歳月を経ての再会、お客様はどんな思いで見つめていたのでしょうか。

【飼育研究部 たかむら】

トレーニングのススメ!その⑭

2018年11月 9日(金曜日) 筆者 ともちゃん

こんにちは、ともちゃんです。

 

前回書いた「ハズバンダリートレーニング」は、受診動作訓練と言われるもの。これは、動物にとっても人間にとっても画期的で良心的な方法です。

 

飼育員は動物たちの命を守るために、一刻も早く手を打たなけれいけない時があります。日頃からハズバンダリートレーニングを行い、定期的に実践することで血液や体重増減のデータをとることができます。また、発情による不安定な行動の予測、排卵日の推定などたくさんの知見を得ることができます。

ショーで披露する種目を作ることも大事ですが、採血する時の針を刺す痛みや、体重計に乗ることなど、動物たちが不快と感じる意識をトレーニングで和らげる「ハズバンダリートレーニング」は、動物の健康管理に必要不可欠です。これも動物が人間を信用していないと成り立ちません。

 

ある程度の予測ができたのなら、悪くなる前に薬をあげたり治療をしたり、病気の予防もできることがあるかもしれません。動物たちの健康状態を把握するのは飼育員の大事な仕事です。餌をあげるだけではわからないことがたくさんあります。トレーニングは、生活の質を向上させたり健康チェックもできる。動物との信頼関係を築くための大事なツールなんです。

 

つづく

 

【飼育研究部 ともちゃん】

リスベキア プルケアの摂餌シーン

2018年11月 8日(木曜日) 筆者 もりたき

先日、2種類のウミウシが あるカイメンを活発に摂餌すると書き込みましたが、一昨日の夕方、その内の1種(リスベキア プルケア)の摂餌風景を見かけたので紹介します。

紫色の吻?を大きく伸ばしてカイメンに食らいついています。初めて見ました。

普段は紫色の部分はからだの中にしまい込まれて見ることができないので貴重なシーンです。普段の口元はこんな感じ(腹側から撮影)

今朝も1匹が空腹気味なのか吻を広げていました。

一方、こちらはシライトウミウシ。こちらも大きく口を開けて食べています。こちらも気持ち良い食いっぷり。

今後もウミウシ類の長期展示を実現するために餌情報のデータを蓄積していきます。

【飼育研究部 森滝丈也】

ベニクラゲムシがいました

2018年11月 6日(火曜日) 筆者 もりたき

館内を見回りしていて、水槽中のヒユサンゴの裏側に付着するベニクラゲムシを見つけました。体長1㎝ほどでしょうか。

クラゲムシはクラゲの名が付いていますが、クラゲ(刺胞動物・しほうどうぶつ)ではなく、クシクラゲ(有櫛動物・ゆうしつどうぶつ)の仲間です。

高村さんが採集したカブトクラゲやチョウクラゲのようにフワフワと漂う仲間が多いクシクラゲ類ですが、クラゲムシは例外的に扁平な体の付着生活者です。

一番の特徴は、体にある1対の穴から出るネバネバの細い触手。
夜になると、この触手を海中に静かに漂わせて餌を捕まえます。漂う触手はまるで絹糸のよう(矢印のあたりから出します)

触手には何本もの短い糸が垂れ下がり、緩やかに漂う様子はそれだけで幻想的。昼間はお見せできないのが残念です。

暗闇の中で水流に漂う触手は、餌が絡まると音もなく体の中にしまい込まれていきます。そして、また伸びて水流に漂わせる。そのくり返しは投網のよう。

同じ水槽のいくつかのヒユサンゴに付着していたので、ヒユサンゴは水槽の前面へ移動させておきました。ガラス越しにベニクラゲムシの姿が観察できます。展示生物にリストアップします(笑)

次の宿直の夜が楽しみです。

【飼育研究部 森滝丈也】