ヨロイウミグモが5年経過

2021年9月 4日(土曜日) 筆者 もりたき

へんな生きもの研究所で飼育中のヨロイウミグモ(熊野灘の水深200~300mに生息)、つぶらな瞳(眼点)がキュートです(笑)

本種はイソギンチャクの体壁に吻を挿し、その体液を餌にしています。それで、へんな生きもの研究所ではイソギンチャクと一緒に飼育しているのですが、この飼育方法を採用してから長期飼育が可能になりました。

現在、飼育している2匹は2016年4月に入館したものなので、現時点で既に5年が経過しています。ウミグモ類の寿命や飼育日数についての情報はほとんどないので、この飼育データは貴重だと思います。

↑ 5年も経つとさすがに老成感がでますね ↑

さて、イソギンチャクと一緒に飼育することでヨロイウミグモの長期飼育が可能になり、結果、水槽内で時々産卵が観察できるようになりました。

現在、飼育中の個体ではありませんが、2017年には繁殖行動が撮影できたので紹介します。ヨロイウミグモのオスがメスの背後につかまり、メスから卵塊を受け取る瞬間の様子です。

ウミグモ類はオスが卵を保護する「イクメン生物」で、オスはこのようにメスから卵塊を受け取ると孵化まで卵を守るのです。

【飼育研究部 森滝丈也】