テンプライソギンチャク近況

2021年8月 25日(水曜日) 筆者 もりたき

テンプライソギンチャク はノリカイメンの一種と共生する珍しい生態を持つイソギンチャクです。

鳥羽を含めた3地点からしか報告されていないこともあり、へんな生きもの研究所では水族館向かいの菅島の磯で採集したテンプライソギンチャクを常設展示しています。

飼育開始後、本種は無性生殖(分裂)で増えることが明らかになりました。

有性生殖(産卵)でも繁殖するのではないかと、今、イソギンチャク研究者と一緒に観察を続けていますが、先日、それっぽい雰囲気の個体を見かけました。

これは、もしかすると…。期待は高まります!

さて。

話はちょっと変わりますが、お盆あたりから鳥羽はずっと長雨が続いていました…。ようやく雨は止みましたが、長雨の影響で海水の塩分濃度がかなり低下してしまいました。低塩分に対する耐性は生物種によって様々ですが、どうもテンプライソギンチャク(特にノリカイメン)は塩分低下に弱いようです。

特に予備水槽は外海水かけ流しなので、万全を期して、 へんな生きもの研究所のスベスベマンジュウガニ水槽へ引っ越しさせました。

へんな生きもの研究所で、また大きな群体に成長してくればと願っています。

【飼育研究部 森滝丈也】