鳥羽の名が付く深海生物

2021年8月 11日(水曜日) 筆者 もりたき

先日、夏休みの宿題ということで、新種生物の名前の由来(なぜそんな名前がついたのか?)について質問を受けました。

質問者が小学1年生だったので(お母さんと一緒でしたが)説明するのがなかなか難しかったのですが、何とか伝えられたんじゃないでしょうか。

少しでも興味を持ってもらうために、鳥羽にちなんだ名前の新種生物を紹介してみました。

まずは、こちらのユミヘリゴカクノシダムシDendrogaster tobasuii

シダムシはヒトデの体腔内に寄生する甲殻類です。鳥羽水族館のへんな生きもの研究所の水槽で死んだユミヘリゴカクヒトデ の中から見つかったことから、学名はDendrogaster tobasuii(鳥羽水)になりました。

もう一つはこちらのトバニハイチュウDicyemennea tobaense

ニハイチュウはタコやコウイカ類の腎臓(腎嚢)中から見つかる小さな生物で、腎嚢中で栄養豊富な尿を餌にして暮らしています。

このトバニハイチュウは深海に住むツノモチダコから見つかりましたが、鳥羽水族館で初めて確認されたことからこの名前が付きました。

ちなみに同じツノモチダコからは他に3種のニハイチュウが見つかっていますが、その中のツノモチダコニハイチュウは、発見者である私にちなんで学名がDicyemennea moritakii になりました。

【飼育研究部 森滝丈也】