熊野灘で採集したトゲヨコエビ属の一種

2021年1月 10日(日曜日) 筆者 もりたき

去年の11月に予備水槽で見つけた種類不明のヨコエビの近況です。
このヨコエビは熊野灘の沖合底曳き網で採集したクマサカガイの貝殻の中に隠れていました。

発見した当初は種類不明でしたが、研究者の方からトゲヨコエビ属Liljeborgiaの一種であろうと回答をいただきました。どうやら未記載種(新種候補)の可能性もあるようです。

※ちなみにヨコエビ(端脚目)はいわゆるエビ(十脚目)の仲間ではありません。

現在、へんな生きもの研究所のアパート水槽5号室(上段左から5番目)にいます。
飼育しているのは1匹だけで、サイズもそれなりに小さい(1㎝ほど)ので見つけるのは難しいかも知れません。ご了承ください。

発見当初、貝殻の奥に隠れる習性があるように思えたので、貝殻で住処を作ってみましたが、しばらくはこの貝殻の中にいました。

ところが、最近はこの貝殻ハウスを離れてイソギンチャクの体壁にくっついている姿をよく見かけます。

貝殻に対する依存強度は思ったほど強くないかも知れません。

トゲヨコエビは体の片側だけで器用にイソギンチャクの体壁にくっついています。このまま横向きのままスルスルと移動することも可能です。
まさにヨコエビというこの動き、私の最近のお気に入りの1つです。

【飼育研究部 森滝丈也】