未知のシダムシか!?

2020年12月 19日(土曜日) 筆者 もりたき

シダムシ好きの皆さん、こんにちは!(シダムシとはヒトデに寄生する甲殻類の一員です)

今年は、熊野灘と九州で採集されたシダムシ3種の新種記載(2月)や、長い間分類学的な整理がなされていなかったアカヒトデシダムシの新種記載(7月)、これまで報告がなかったカンムリヒトデからシダムシ発見(9月)など、シダムシ関連のHotな話題が続いた1年でした。

そして先日もまた胸アツな連絡がありました!

それは、兵庫県に住む12歳の男子からで、自宅で飼育しているヒトデの体壁が崩れて中からシダムシが出てきた!との内容でした。飼育日記を読んでシダムシだと気付いたそうです。

そのヒトデからはこれまでにシダムシの寄生報告はなく、未記載種である可能性が高そうです。凄い!

そして、なんと翌日、彼はそのシダムシを水族館まで持ってきてくれたのです!

見ると、かなり大きな個体。うひょー!興奮します。

シダムシは成熟個体で、体内(外套内)にたくさんの幼生がいました。

今後、館外の研究者(チームシダムシ)と一緒に、このシダムシについて調べていく予定です。現在、シダムシは世界で35種が報告されていますが、まだまだ見つかりそうです。

飼育日記に端を発して一般の方からシダムシ情報がもたらされたことが個人的に嬉しい出来事でした。

やはり情報発信は大事ですね。

【飼育研究部 森滝丈也】