もぞもぞ動くよ、テンプライソギンチャク

2020年8月 10日(月曜日) 筆者 もりたき

テンプライソギンチャク はカイメンと共生する珍しい生態を持つイソギンチャクです。2006年に神奈川県三浦市の磯で初めて見つかり、2018年に新種記載されています。

このテンプライソギンチャクは普段はノリカイメンの一種と共生していますが、時々、イモムシのような姿の個体(匍匐個体・ほふくこたい)が出現してカイメンから抜け出すことが明らかになっています。

昨日、久しぶりにこの匍匐個体を見かけました(矢印)

匍匐個体はどうやら2タイプあって、1つはイソギンチャクがちぎれて生まれる場合(矢印)で、もう一つはイソギンチャク1匹が丸々が変形するパターン。

昨日、見たのがどちらかなのか、はっきりしないのですが、イモムシのようにゆっくりとカイメンから離れていきました。

おそらく別のすみかとなるノリカイメンを探しに出かけたものと思われます。こんな姿のイソギンチャクは水温の高い夏によく見かけるので、出現には水温が関係しているのかもしれません。

今、へんな生きもの研究所で飼育しているテンプラカイメンは去年採集したものですが、群体がかなり縮小してきたので、また採集にでかけて補充しなければいけません。

今後、研究者と一緒にテンプライソギンチャクの生態をさらに追及していく予定です。

【飼育研究部 森滝丈也】