ただ、寄り添うだけ

2020年8月 7日(金曜日) 筆者 かさまつ

今年も初夏を迎える頃から、鰭脚類の出産シーズンが始まりました。

うまく妊娠や出産が進むように色々な取り組みをしなくてはいけない季節です。

獣医の私は初夏までは産婦人科、その後は必要ないと嬉しいですが小児科です。

この話はさておき、

先日誕生したセイウチくんは、お母さんのクウちゃんの母乳がうまく出なかったこともあり、代わりに私たちが育てることになりました。

こんなかんじ。。え!?2頭??

これは15年前のポウとクウの写真です(かわいいですね)。

あの頃、幼いポウとクウにしばらくの間寄り添ったほうがいいだろう、その思いで寒空の下みんなで交替してセイウチと寝た記憶が蘇りました。

セイウチの赤ちゃんは、不思議なほど人にも擦り寄ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も宿直の当番が回ってきた深夜、私は赤ちゃんセイウチに寄り添いながら寝ることにしました。

赤ちゃんだけど、胸の鼓動や寝息がはっきりと伝わります。とりあえず、大丈夫そうだ。

そうこうしているうちに、なんか冷たいなぁ、私の腕やズボンがびみょーにぬれてる感じもするけど、まぁいいや、これもセイウチスタイル。

 

『ぼくちん、がんばって大きくなって、お父さんとお母さんに絶対に会いにいこうな』

 

こんな感じで二人ですごして、二日目の夜が更けていきました。

セイウチはセイウチのルールを学んで、セイウチのファミリーですごすのが絶対幸せです。

そこに繋ぐのが私たちの仕事です。

 

【飼育研究部 かさまっちょ】