和名の修飾語のはなし

2020年4月 29日(水曜日) 筆者 もりたき

先日、カガミモチウニを紹介したところ、語呂が少し悪い?長い?と感じた意見がいくつかあって興味深かったです。重なりたい…単独オス(中央)

生物の和名は基礎的な動物名の頭に修飾語を付けて成り立っていますが、その修飾語の中で多いのは2~4文字で、実は、カガミモチのように5文字以上の修飾語を持つ生物はあまり多くありません。

実際に、昨年当館で飼育した生物1459種で確かめてみたのですが、和名の頭にある修飾語が5文字以上の生物はわずか30種。そのほとんどが人名由来(フンボルト、ゲンゴロウ、ジーベンロック等)か地名由来(ニューギニア、タイへイヨウ、ミナミアフリカ等)。

ちなみにどの動物の和名かわかりますか?ちなみにゲンゴロウはゲンゴロウブナ、タイヘイヨウはタイヘイヨウセイウチですね。

それ以外の由来となると5文字の修飾語は(アラウロコ)クモヒトデ、(イシダタミ)ヤドカリ、(イチモンジ)タナゴ、(コシマガリ)モエビ、(ハナヤサイ)サンゴ、(パンケーキ)リクガメ、カガミモチウニを含めても7種類だけ。このあたりが耳慣れない理由かも知れません(私自身は気に入っていますが)。

ちなみに、これ以上の文字数になると「イイジマフクロウニ・ヤドリニナ」の9文字が最長。これは寄生生物で、宿主の和名自体が修飾語になっているタイプなので、例外かもしれませんが。イイジマフクロウニヤドリニナ

【飼育研究部 森滝丈也】