テンプライソギンチャク

2020年4月 17日(金曜日) 筆者 もりたき

鳥羽水族館ではテンプライソギンチャクを通年飼育しています。

このイソギンチャクは2年前に東京大学の研究チームが新種記載したもので、カイメンと共生するという特殊な生態を持ちます。

カイメンに包まれた姿がエビの天ぷらに似ていることから「テンプライソギンチャク」と命名されました。

先ほど予備水槽で撮影したこの個体なんて、まさに揚げる前の天ぷら風(笑)。

そんな生態だけではなく、生息場所も限定的で珍しい。現時点では神奈川(三崎)と新潟(佐渡島)と三重(鳥羽)の3地点でしか見つかっていません。とは言え、生息地点では簡単に見つかります。

鳥羽水族館では夏にすぐ近くの菅島の磯で採集してきます。

このテンプライソギンチャクは、採集直後(水温が高い時期)はどんどん分裂(無性生殖)して増えていきますが

水温が下がってくるとさっぱり分裂しなくなり、カイメンもどんどん小さくなってきます…

自然下の生態はよく調べられていないので、これが水温による影響なのか(もしかしたら私の飼育技術のせいかも)不明ですが、最近、予備水槽の群体が少しづつ成長してきました(水温が15℃ぐらいになってきたから?)

成長(繁殖)が水温変化に影響しているのか観察を続けていきます。

【飼育研究部 森滝丈也】