飼育員 一人前への道

2020年3月 18日(水曜日) 筆者 いま

飼育員という仕事は、とても魅力のあるお仕事です。

魅力を言葉で伝えるのは難しいけれど、

動物たちと一緒に日々成長したり、

時には一緒に遊び、喜び。

時には思いが通じ合わなかったり、落ち込んだり。

別れがあったり、そしてまた出会いがあったり。

呼吸をするように、喜怒哀楽を動物たちと共にする瞬間。

そんな日々に、ぼくは、この仕事の”本当の価値”をみいだしている途中の半人前です。

 

 

ある日のこと、セイウチのツララが、

急にエサを食べなくなりました。

1日だけではなく、、、

1日、また1日とご飯を食べない日が続いていきました。

 

見た感じは元気そう、排便もしているし、おもちゃで遊ぶこともあるし、眠ることもある。

疲れてはいなさそう。だが、大好きなエサは食べない。

 

原因は、いくつか心当たりはある。

が、言葉で会話をする事はもちろん出来ず、選択肢を絞ることだけ。

 

ここから始まるのは、試行錯誤、飼育員と動物の見えない綱引き。

ツララはいま、どんな気持ち、どんな体の状態、何がしたいのか?

こちらにはなにを求めているのか?

あの手この手を使って、対応していく。

だがエサは食べない。

動きは元気だが、痩せていく体を見て、このままではまずい。

セイウチ担当者はこぞって、ツララの思考を探る。

 

ある日のこと、ベテラン飼育員があるモノを持ってきた。

 

つづく、、、

 

【いま】