アオリイカが絶好調です
2020年1月 12日(日曜日) 筆者 つじアオリイカに限らずイカの仲間は魚のように鱗がないのでスレや水温変化にに非常に弱い動物です。
当館はアオリイカをずいぶん前から展示してはいるのですが、実はコンディションの良い個体の搬入がなかなか出来ずにいました。
1年前の話なのですが、某飼育員が(まぁ僕なんですけど・・・)釣りで捕獲したアオリイカを搬入したところ、
傷がなくて綺麗だし、とても長生きしてくれるので今後は釣獲で集めてみようということになりました。
そして今シーズンの話です。
アオリイカは秋頃からシーズンが始まるので10月頃からせっせとアオリイカを搬入していました。
方法としては遊漁船にご協力いただいて私が乗船して搬入したり、
当館が所有する船を自身で操船して採集活動を行ってきました。
プライベートを含めると僕は今までに数えられないほどのアオリを釣ってきましたが、
釣った直後のアオリイカは何度見ても艶やかでキレイです。
このイカを絶対に傷つけないように水槽まで搬入します。
その結果、僕が飼育担当を初めて以来、最高のコンディションでアオリイカを展示できています。
冒頭にも書きましたが、イカはスレに弱いので丁寧に扱うことが必須です。
水族館の生物は猟師さんや業者さんからいただくことがほとんどですが、やはり飼育担当者本人が一番丁寧に扱うと自負していますし、
飼育員がフィールドに出向いて水槽まで運ぶことは環境変化に弱い生物の搬入方法の最善策だと考えています。
アオリイカを見に来て下さいとはおこがましくて言えませんが、ご来館の際は是非見てやって下さい。
飼育員が自らイカ釣って展示してる水族館ってなかなか無いと思いますよ!笑
P.S
僕の次の目標は、後輩にイカ釣りの技術を伝授することです。
飼育研究部 つじ