熊野灘で2例目のウシロバエビノエボシ

2019年12月 5日(木曜日) 筆者 もりたき

2013年から沖合底引き網漁船に乗せていただき、熊野灘にどのような生物が生息しているか調査しています(主に無脊椎動物が対象)

底引き網で獲れた漁獲物の中から目当てのものを探していきますが、どんどん仕分けしていく漁師さんの隙間を縫っての採集なので、時間との勝負。同時に珍しそうな生物や目当ての生物を瞬時に見つける眼力が必要です。できるだけ見落とさないように目を光らせます(笑)

そんな沖合底引き網採集で、熊野灘で自身2例目となるウシロバエビノエボシを採集しました。

ウシロバエビノエボシは寄生性甲殻類(オオグソクムシと同じ等脚類)アミヤドリムシ科の一種です。全長10㎜。ジンケンエビに寄生します。

これは今年の2月、最初に見つけた個体です↓↓

本種はハワイ沖で採集された標本に基づいて記載され(宿主不明)、その後2009年に日本で初めて九州西方水深496-499mで確認されました。

熊野灘からは採集報告はなかったようです。

小さな脚に萌えますね。

熊野灘、調査すればするほどどんどん新発見につながりますね。

【飼育研究部】