久しぶりにウニ相撲を見かけました

2019年4月 6日(土曜日) 筆者 もりたき

これまでに何度も紹介していますが、熊野灘の水深300mで採集される「カガミモチウニ(通称)」2匹が鏡餅のように重なることがあります。これまでにこんな行動の報告は無く、鳥羽水族館で初めて確認されたものです。

どうやら性別によって上下の位置が決まっているらしく必ずメスの上にオスが乗ります。繁殖行動だろうと予想していますが、産卵自体はこれまでに確認できていません。ちなみに、一旦重なると長い場合は1ヶ月以上も重なったまま…。

全個体が重なるわけではなく、単独のままの個体もいます(オスもメスもいます)。重なった個体も単独個体も普段はほとんど動き回ることはありませんが、たまに活発に動く姿を見かけます。

それは単独オスが重なった個体に近づいた時(突然スイッチが入った?)。メスの上に乗ったオスと、そのメスを乗っ取ろうとする単独オスの間で激しい押し合いが引き起こされるのです。

私はこの行動をひそかに「ウニ相撲」と呼んでいます。

このウニ相撲を目にする機会はそれほど多くはありませんが、かなり激しい押し合いなので見かけるたびについつい見入ってしまいます(笑)。激しい攻防ですが、元から上にいる個体が優位なようで、ほとんどの場合はそのまま単独オスを押し出して勝負がついてしまいますね(単独オスがメスを奪える確率は低いようです)

【飼育研究部 森滝丈也】