プロジェクトW(walrus)

2019年2月 11日(月曜日) 筆者 まえだ

暦の上では春でも寒い日がまだまだ続き、毎日凍えています。まえだです。

 

2月8日に大分県の「うみたまご」から雌のセイウチ「泉」がやって来ました。

小顔で立派なキバの美人さんです。

今回はブリーディングローン(BL)という繁殖目的の貸与という形での来館です。

セイウチはカナダの個体群はワシントン条約付属書Ⅲに記載されていますが、ロシア等からの輸入は可能です。

ただし取引価格はチャイナマネーの影響などで上昇傾向にあり、野生からの導入は現実的に難しくなっています。

 

しかし、今回繁殖を目指すのはそれだけが理由ではありません。

水族館の大切な役割の1つに種の保存があります。生物を繁殖し、野生以外の「生息地」として保全していくことは我々の至上命題です。

 

現在国内のセイウチは26頭。繁殖で個体を増やすことは国内の「個体群」を保存していくには急務であり、その為には水族館同士の協力が必要不可欠です。

泉は3ヶ月程滞在の後、大分に帰ります。この短期BLが成功すれば新たな手法となるかもしれません。

 

クウ、ツララ、泉の3頭が妊娠、ベビーラッシュとなるよう

我々の闘いは始まったばかりです。

とりあえず主題歌は地上の星でw

 

【飼育研究部 まえだ】