テンプライソギンチャク展示中

2019年1月 12日(土曜日) 筆者 もりたき

群体は小さくなってしまいましたが、へんな生きもの研究所で現在もテンプライソギンチャクを展示中です。

本種は去年4月に新種記載されたばかりのイソギンチャクで、ノリカイメンの一種と共生する珍しい生態を持ちます。2006年に神奈川県三浦市の磯で発見され、2013年には鳥羽市安楽島町の磯でも初確認されました(その後の調査で新潟県の佐渡島でも見つかり、現在もこの3地域でしか確認されていないようです)

展示水槽と並行してシャーレの中でも飼育しています。生態観察の為、シャーレの個体はカイメンに1個体だけ共生させ、顕微鏡で観察しながら餌を与えています。数日毎にアルテミア孵化幼生を与えるのですが、腹を空かせていると反応良く触手を開いてくる動きがかわいいですね。アルテミア幼生3匹ほどを一気に丸飲みです。

中央のオレンジ色がアルテミア幼生

すぐに丸飲み

イソギンチャクが摂餌すると「衣」のカイメンも成長するので、どうやらカイメンはイソギンチャクの排泄物も餌にしているようです。カイメンを針で触れると少し粘りがあって質感は和菓子の求肥(あるいは大福もち)のよう。イソギンチャクと共に少しづつ成長する姿がかわいくてかわいくて…

こんな風にイソギンチャクとカイメンに萌える自分に驚いたりしています(笑)

サイズが小さすぎて展示水槽でこの魅力が伝わりにくいことがもどかしいぐらいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】