ツノモチダコのニハイチュウ4種

2018年12月 1日(土曜日) 筆者 もりたき

ニハイチュウは体長数百μm〜数mmほどの小さな生物で、タコやコウイカ類の腎臓(腎嚢)中で栄養豊富な尿を餌に生活しています。

2013年から大阪大学の古屋先生と熊野灘のニハイチュウ類を調査していますが、イカ・タコごとに異なる種類のニハイチュウが寄生するので、これまでほとんど調査されていなかった熊野灘の漸深海帯(水深200-300m)からは未知の種類がどんどん見つかっています。

今回、ツノモチダコの腎嚢から見つかった4種のニハイチュウが新種記載されました(古屋先生の研究成果です)

5年前に私が発見した2種はDicyemennea moritakii (“森滝の”の意)

D. tobaense (“鳥羽の”)と命名されました。

これらは、今回の論文では和名は付けられていませんが、以前、HPで新種「ツノモチダコニハイチュウ」と「トバニハイチュウ」として紹介した種類になります。

また、成長すると互いに癒着して全体がシート状になる3種目はD. desmocephalum(“接着する頭”)

4種目は別属のDicyemodeca kukii (戦国時代、鳥羽を拠点に活躍した九鬼水軍から命名)の学名がつきました。

超マイナー生物ですが、自分の名前をつけていただけたことは非常に光栄です。

ちなみに九鬼水軍の鳥羽城(城跡)は水族館の目の前にあります。

【飼育研究部 森滝丈也】