エビヤドリムシとフクロムシに寄生されたピンノが見つかりました

2018年11月 17日(土曜日) 筆者 もりたき

朝の餌の準備中、オオアサリ(ウチムラサキ)の中からオオシロピンノが見つかりました。

ピンノは二枚貝に共生するカニで時々目にしますが、今回の個体には驚きました!右の鰓室と腹部が膨らんでいるじゃないですか。

鰓室の膨らみはエビヤドリムシの一種です!

エビヤドリムシはオオグソクムシやダイオウグソクムシと同じ等脚類ですが寄生性のため姿はかなり変形しています。エビやカニはエビヤドリムシに寄生されると胸甲が大きく膨らみます。この丸く膨らんだ部分はメスで、小さなオスが一緒にいます。先ほど見ると小さなオスがメスから離れて歩き回っていました。カワイイ~!

 

こういうの見つけるとテンション上がるなぁ(笑)

さらに腹部の膨らみは、フクロムシの一種じゃないですか!

フクロムシは体節構造を全く持ちませんがこれもまた甲殻類の一員で、カニの体内に寄生します。外から見える袋状の部分(エキステルナ)はメスの体の一部で、そのほとんどは生殖巣(卵)です。フクロムシは根のようなものをカニの体の中に張り巡らして栄養を吸収し、繁殖のタイミングになるとカニの外側に袋をつくるのです。

寄生生物に寄生する例は「超寄生」と呼ばれますが、こんな超寄生は初めて見ました。驚きました。貴重な記録です。

【飼育研究部 森滝丈也】