おばちゃん

2012年5月 12日(土曜日) 筆者 R中村

先日の午後、改札から電話…
『中村さんに面会の人がいらしてます』と。
『知り合いが訪ねてくる予定はないけどなぁ…』と改札へ行くと
懐かしいおばちゃんの姿が。
  
もう約20年も前でしょうか…
世の中の流行に乗って、雪が降ると毎週のように
スキーに出掛けてた時期がありました。
その頃何度もお世話になった岐阜県の民宿のおばちゃんでした。
  
『とても素敵な民宿があるから』と、他の水族館スタッフを次々誘っては
何度も泊めていただきました。
退職した人も含めると20人くらいの水族館スタッフがおじゃましてるかな…。
  
そのたび『鳥羽水族館の人たちが来てくれるとね、
ジュゴンやラッコやいろんな海のお話が聞けて、楽しみで楽しみで』と
喜んでくれてたおばちゃん。
  
でも時の流れと共にスキーに行く回数も減っていき、
いつしか何年もお会いしてませんでした。
  
数年前、おばちゃんが民宿も辞め、入院しているとの報せを聞き、
やはり何度も泊ったことのある、けがに氏とお見舞いに。
  
ベッドで寝たきりのおばちゃんは、ちょっと痛々しかったけど、
とても喜んでくれました。
  
『鳥羽水族館、いっぺん行きたかったんだけどさ、
足も悪くて、これじゃね…』というおばちゃん。
 
『足悪くても、車椅子でお出かけできるようになったらさ、
鳥羽水族館は楽に見て回れるから、
俺らが押して回ってあげるから、絶対元気になって、水族館来てよ。』
と別れたのでした。

 

そして先日の午後…。
車椅子どころか、『ほら、こんなに元気になった!』
と飛び跳ねてみせるおばちゃん。
 
『やっと病気が治りかけた頃、次は骨折しちゃってね、
さすがに、もう~だめかと思ったんだけど、
元気になって鳥羽水族館行くって約束したからさ、
鳥羽水族館の生き物たちに会いたかったからさ、がんばったんだよ~。
ジュゴンも魚もかわいいねぇ。素敵なとこだね~。また来るよ!』
と笑顔で帰って行きました。
 
何年も何年も、鳥羽水族館への想いを忘れずにいてくれたおばちゃん。
病気回復の一助に、鳥羽水族館がなったとしたなら、とても嬉しく思うのです。