フィッシィング・ドリー

2016年7月 24日(日曜日) 筆者 つじ

ファインディン・グドリーではなく、

フィッシィング・ドリー。。

水槽内のドリーことナンヨウハギを釣り上げること。

えー、全国のディズニーファンの皆様、どうか誤解しないでください。。

時には釣らなければいけないときがあるのです。

釣りバカ飼育員つじです。

今年もコブシメ展示に向け、各スタッフが用意をしてまして、先日展示開始をしようとなりました。

しかし、いつも展示する水槽にはドリーことナンヨウハギがいるのですが、成長して大きくなったため、

コブシメの給餌の際、横取りなどの支障が出るという問題が出ておりました。

そこで、ナンヨウハギを他の水槽に移動させてくれないか?と私に依頼が来たのです。

以前にも書いた覚えがありますが、特定の魚をピックアップするには釣りがベストです。

理由は、魚にもサンゴにも水槽にも傷を付けずに済むからです。

というわけで、フィッシィング・ドリー開始。

いかんせんこの小さな口。容易に釣れるわけがありません。。

そこで少し水槽を観察してみました。

どうやらこの水槽には4つのテリトリーが存在していました。

(ふってある番号は後に出てくるので覚えておいてくださいね!)

よって、各テリトリーに糸を垂らして1匹ずつ釣っていけばよいと作戦を立てました。

しかしこんなシーンが起こったのです。以下紙芝居風

 

二匹のドリーさんがいます。それぞれ①と②に住んでいます。

そこへ、三重県住みの釣りバカ飼育員(29)がやってきて、住所②のドリーさんを釣ろうとしました。

②住みのドリーさんはお腹が減っていたので食べようとしました。

すると①住みのはずのドリーさんが②まですごい勢いでやってきて叫びました。

「ゴルァ!偉そうに食うな!」

びっくりした②住みのドリーさんは岩穴へ戻っていってしまいました。

しかし忘れん坊の①住みドリーさん。

誰もいなくなると、何をしにきたのか忘れてしまってそのまま帰っていきました。

釣りバカ飼育員はなにも釣れませんでした。 end

 

さてこれは何かというと、おそらくこの水槽内のナンヨウハギには序列があるということ。

普段餌を与えるときは、みんなが食べられるように複数の餌をまきますが、

釣りという、単体の餌が入ることではじめてそれに気が付くことができました。

よく見ると数匹いるナンヨウハギはそれぞれ若干体の大きさに違いがあって、

それは序列に比例していることが分かりました。

なので、

序列の上位にいるナンヨウハギから順番に、①→②→③→④と釣ることが今回のミッションのキーポイントでした。

さて、この夏休み、ファインディング・ドリーを見られた方はぜひ本物のナンヨウハギを見に来てくださいね!

あ、釣ったナンヨウハギは優しく隣の水槽に移動させておきましたのでご心配なく。

飼育研究部 辻 晴仁