ヒラアシクモガニを展示しました

2016年2月 5日(金曜日) 筆者 もりたき

水深200m以深に生息するヒラアシクモガニ。

本日よりへんな生きもの研究所でオス(左)とメス(右)の2匹を展示開始しました。

長い脚が特徴の甲幅3㎝ほどのカニで、日中は砂の上に這いつくばりほとんど動き回りませんが、夜になると立ち上がることがあります。

ヒラアシクモガニのハサミは比較的小型ですが、ご覧のように第1歩脚にはのこぎりのような鋸歯があり、夜間は威嚇するかのようにこの第1歩脚を持ち上げるのです。

なかなか格好良い!

 

今回のメス個体は左の歩行肢が2本欠損していますが、ちょっと珍しい個体なので展示することにしました。

それは…左の甲が膨らんでいるのが分かるでしょうか?

こ、これは…!?気付いたときは興奮しましたよ(笑)

実はこの膨らみはエビヤドリムシの寄生によるものです。

エビヤドリムシはダイオウグソクムシなどと同じ等脚類です。

 

沖合底引き網で採集されるエビ類(ヒゲナガエビ等)ではよく見かけますが、ヒラアシクモガニが寄生されているのは初めて見ました。

そんなレアな「エビヤドリムシに寄生されたヒラアシクモガニ」ということで展示しました。

 

ヒラアシクモガニが死亡したら(もちろん、死なない方が良いのですが…)エビヤドリムシを取り出してみたいと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】