ヤドリニナに寄生されたウニを展示しました

2015年12月 18日(金曜日) 筆者 もりたき

昨日もお伝えしたように、沖合底引き網漁船に乗船して生物採集に行ってきました。

色々と興味深い生物が採集できましたが、これもその一つ。

ヤドリニナの仲間に寄生されたウニ(Prionechinus forbesianus 和名無し)です。

ヤドリニナはウニ等に寄生する巻き貝ですが、均等に並んだ姿に萌えますね(白いものは卵嚢)

採集地点は尾鷲市三木岬沖の熊野灘 水深270-341m

今回は寄生されたウニを2個体ゲット!ウニの殻径は2cmほどでしょうか。

過去にも2回、このようなウニを採集したことがありますが、今回のウニは寄生貝をコンプリート(?)しているところがレア(笑)

と言うのも、実は、過去の個体を観察するとどうやらこのウニに寄生できる貝の定員は「5」のようなのです。

 

下画像は以前採集した個体。

見つけた時は貝は1匹だけでしたが、寄生痕は4(5?)残っていました(貝は移動能力に乏しく寄生した場所に寄生痕が残ります)

このことから定員は5じゃないかと…

ヤドリニナの寄生を受けたウニは殻の変形が誘発されます。

逆に5匹以上の貝が寄生するとウニは弱って死んでしまうのではないでしょうか…

 

中央と右が寄生されたウニ(どちらも以前に採集したもの)

今回採集した2匹のウニはへんな生きもの研究所で展示しています。

色々と面白そうなので、できるだけ長く生態観察を続けていきたいと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】