呼ばれています(笑)

2015年12月 14日(月曜日) 筆者 もりたき

夕方の見回り中。

コーラルリーフダイビングゾーンの育成水槽に目がとまりました。

水槽のガラスに何かがいる…

たぶん写っているはずですが、この画像じゃわかりませんね。

拡大してみます。

目にとまったのはこんな姿をした生物。

ゆっくりとガラスを這う体長2mmほどのウミウシらしき生物。

…が、どうもこれまでに見たことがない生物のようです。

軟体動物なのは確かですが。

 

目を凝らして観察しても何の仲間か思い当たらないので、ひとまず確保。

部屋に持ち帰って顕微鏡で観察してみることに。

キセワタガイの仲間かなぁ?と思いつつ、顕微鏡をのぞいて見てすぐにキセワタガイじゃないことに気が付きました。

キセワタガイの仲間だと背面が前後二つに分かれますが(頭楯と外套楯)、これはひと続きになっています。

 

あ~確か、これと似た生物を図鑑で見たことがあったよな…と思いつつ図鑑を開いて すぐに正体判明!

どうやらウズムシウミウシの仲間ですね(種名まではわかりませんが)

この個体は背面の後端にベル状の突起?(矢印)が出ているのが特徴のようです。

手元の図鑑によると、ウズムシウミウシの仲間はちょうどこの部分に小さな貝殻を持ち、それが露出する種類もあるそうです。これがその貝殻なのでしょうか?

 

さらに調べてみると、意外なことにウズムシウミウシの仲間は結構、野外での観察例があるようです(ダイバーさんの被写体になるようですね)

でも、この水槽にはどこからやってきたのでしょうか?

私はこの仲間を水槽内で見るのは初めてです。

 

こんな風に、特に探そうとしなくても小さな生物にすっと目が向く瞬間があります。

そういう時は「(小さな生物に)呼ばれた」と感じてしまいます。

 

私に声をかけると即行で飼育日記にアップするので、出たがりのコが声をかけるのでしょう(笑)

 

このウズムシウミウシの仲間は、明日にでも元の水槽に戻しておきます。

また、皆さんにも声をかけてくれるかもしれません(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】