オオベソオウムガイの胚

2015年9月 4日(金曜日) 筆者 もりたき

オオベソオウムガイの胚が逆子だったと8月29日にブログで紹介しましたが、知り合いの研究者曰く、タコやイカの胚は酸欠状態になると水腫らしきものができて頭部が膨れてしまうそうです。

あのオオベソオウムガイの胚も似た状態に見えたそうです。

水腫らしきものができる理由はよく分からないようですが、血流が滞ることが原因ではないかと。

こうなると胚は正常に発生が進まなくなるそうです。

ただ、成長の過程で改善することもあるらしく、あの胚も淡く期待しつつ、しばらく様子見だったのですが…

 

9月1日に確認すると、頭部の水腫はさらに進行しているように見えました。

うわ、このままだと殻が脱落するんじゃ…

イヤな予感は的中…

今朝確認すると、胚殻は脱落していました…

胚も死んでいました。

かなり異常な形態だったので、よもや無事に育つとは思っていませんでしたが、卵から取り出した時に反応して(動いて)いたので少しは期待していたんですけどね。

やはり残念です。

まぁ仕方ありませんね。

 

一方、同じ時期に生まれた、もう一つの卵の方は順調に胚発生が進んでいます。

孵化まであと2ヶ月ほどでしょうか。

発生の終盤にもなると、ぐんぐん成長するのが目に見えてわかるようになります。

わくわくしますね。

このあたりは自分の子どもが生まれた頃の感覚とオーバーラップして、毎日楽しみです。

【飼育研究部 森滝丈也】