またまたニハイチュウ

2015年2月 28日(土曜日) 筆者 もりたき

ダイオウグソクムシの食べっぷりに興奮し、ロクソソマに魅惑され、コケムシの美しさにため息をつき、オウムガイの繁殖に勤しむ…

そんな飼育係になりたかった。
そして今、私はなっている。

すみません。パクリです。

 

さて。

三重県の熊野灘で深海底引き網で採れたタコを予備水槽で飼育しています。

去年の2月からなので、タコとしてはなかなか状態良く飼育できているのですが…(アサリが好物)

種類が特定できていない、謎タコです。

ほとんど入館しない種類で、生きた状態で種同定はなかなか困難なのです(死後に細かな部分の計測・観察が必要)

 

先日、珍しくこのタコと同じ種類が入館しました!ですが…本日、残念ながら死亡(別の意味ではラッキーですが)

これで種類を調べることができます。

腕の間の膜(傘膜)が目立ちます。生時はなかなかの美タコです。

アルコール標本にする前に、まずは恒例のニハイチュウ観察。

ニハイチュウ(二胚動物)は、タコやコウイカ類の腎嚢に寄生する体長数百μm〜数mmの小さな生物です。

宿主特異性を持つので、宿主(タコ・コウイカ類)ごとに異なる種類が見つかります。

 

タコごとに異なるニハイチュウの顔ぶれを見比べるのが楽しみ。

この謎の深海タコは姿が美しく、私は好きなのですが…どんなニハイチュウが潜んでいるのでしょうか。

薄いベールを剥ぐように外套膜を切開。黄褐色に見える部分が腎嚢。

ここに寄生しています。

すぐにニハイチュウは見つかります。

…んが、あまりカワイイ顔してないわ、コイツ。

50目盛が0.4㎜

見つかったのは一種類だけだし。

初めて見るニハイチュウですが、あまりインパクトがなくてちょっと残念。

それでは、ボチボチと宿主のタコさんの種名も調べていきます。

【飼育研究部 森滝丈也】