ニチリンヒトデ体表に群生するミズムシ類

2015年1月 19日(月曜日) 筆者 もりたき

予備水槽に去年の春に採集したニチリンヒトデを飼育しています。

そのヒトデの体表に複数のミズムシ(等脚類)がいることに、ある時気が付きました。

果たして、このミズムシは元々ヒトデに付着していたものなのか?それとも予備水槽内にいたものがたまたま取りついただけなのでしょうか?

 

水深100mに生息するヒメヒトデの仲間の体表に端脚類(ドロノミ類)が付着するという報告論文を目にしたことがあります。

そのこともあって、ミズムシはもともとヒトデの体表にいたものだろうと予想していましたが、決め手に欠け、はっきりしないまま数ヶ月…

 

先日の深海底引き網でその謎が少し解明できました。

これが水深300mで採集したニチリンヒトデ。

裏を見ると…予備水槽と同じミズムシ類が複数取りついていました。

この個体だけではなく、他のニチリンヒトデにもミズムシが見つかりました。

ところが不思議なことに、他の種類のヒトデでは今のところ見つかっていません。

このミズムシはニチリンヒトデに選択的に取りついているのでしょうか。

限定的に見つかるのであれば、ニチリンヒトデを何かに利用しているはず。

隠れ家でしょうか?でも、ニチリンヒトデじゃなくてはいけない理由は?

ともかく、深海の暗い海底でひっそりと暮らすニチリンヒトデとミズムシ。

その生態が解明できれば、面白いと思いませんか?