ダイオウグソクムシのロクソソマ(ロクソソメラ属)

2014年10月 24日(金曜日) 筆者 もりたき

以前、飼育日記で紹介した、ダイオウグソクムシ№5の左第5歩脚に付着した内肛動物ロクソソマ科。

おそらくロクソソメラ属の一種(矢印)。

なぜここだけ?

とにかくそこはロクソソマの秘密の花園。

萌えます。

 

前から気になっていたので、本日、時間を見つけてサンプリング!

 

水中で5号たんをつかまえて、歩脚のあたりを塩ビチューブでそっと吸引。

5号たんが元気にジタバタ動いて写真も撮れないほど。

なんだかそれに一安心したり。

 

そして採集したロクソソマを顕微鏡で観察。

横から出ているのは芽体(無性生殖で増える次世代)

サイズは50目盛で0.4mm

 

がっしりと太い8本の触手にモジャモジャと毛が生えて、かなり粗野な印象。

触手冠の中に肛門と口があって、観察していると排便したり…あぁカワイイ。

内腔動物の研究者は世界を見渡してもかなり少ないようで、まだまだ知られていないことが多いようです。

だいたい、この魅力的な生きものを指し示す日本語(和名)も無いぐらいですし。

 

ロクソソマの仲間は付着する相手(生物)が決まっている場合も多いそうですが、ダイオウグソクムシに付着するという報告は…おそらく無いのでは。

きちんと調べなければいけませんね。そのためのサンプリングでもあります。

ひとり立ち直前の芽体。

つま先立ちのように見える柄部の、ヒトで言えば「足の裏」にあたる箇所に足腺を確認。

芽体が足腺を持ち、足の先端で母体に付着するのがロクソソメラ属の特徴だそうです。

動きがツボにはまる。

肉眼での観察はほとんど不可能な生きものですが、その姿を生で見ればきっと皆さんも虜になってしまうはずです。