タコブネの交接腕

2018年10月 15日(月曜日) 筆者 もりたき

皆さんにもタコブネの姿を見てもらいたかったので残念です…。

さて、最近ではよく知られた話かもしれませんが、実はタコブネの殻を持つのはメスだけで(殻は卵を保護するためのもの)オスは殻を持ちません。オスはメスよりも小型だと考えられていますが、ほとんど姿が確認されたことがないようですね。画像を探してみても見つかりません。

そんなタコブネのオスですが、交接の際、ユニークな行動をとることが知られています。挿入した交接腕(精子を持っている)を切断してメスの体内に残すことで、体内授精を行うのです。

今回の個体も確認してみると、外套膜の中から(タコの胴体の部分)オスの交接腕が見つかりました(矢印)。発見場所不明の1本(解剖途中にいつの間にか出現していた…?)を含めると、今回2本の交接腕を確認しました。

タコブネは10月に採集されることが多いですが、この時期に沖合で交接するのかもしれません。ちなみに今回の個体はまだ未熟で卵は持っていませんでしたが、2年前の12月に入館した個体は殻の中にたくさん卵を産み付けていました。

【飼育研究部 森滝丈也】

タコブネ入館しました

2018年10月 15日(月曜日) 筆者 もりたき

2年ぶりに生きた「タコブネ」が入館したので、今日からへんな生きもの研究所で展示を始めました。

今回展示したのは、殻の長径4cmほどの個体。
成長すると殻径は9cmほどになるそうですから、これはまだ若い個体でしょうか。

タコブネはタコの仲間ですが殻を持っています(メスだけ)。それもオウムガイのようにしっかりとしたものではなく、薄い殻。殻の内部はオウムガイの殻のような仕切りはありません。

暖海の表層付近を漂って生活する、と言われますが、詳しい習性については、まだよくわかっていないようです。三重県沿岸では10月頃に採集されることが多いので、季節的な回遊(あるいは死滅回遊)をするかもしれません。

タコブネの第一腕はダンボの耳のような膜状になっていて、ここから分泌するカルシウム成分で殻を形成します。
状態が良いと、この第一腕で殻全体を覆っているので、パッと見ただけでは、殻を背負っているようには見えないかも知れません。

なかなか興味深いタコですが、飼育はかなり難しい…

これまでに水槽展示は5回ほどおこなっていますが、いずれも短期間(1週間ほど)で死亡しているので、興味のある方はお急ぎ下さい!

【飼育研究部 森滝丈也】

残念ながら先程(10月15日午前)に斃死しました。

個性豊か

2018年10月 14日(日曜日) 筆者 たっけー

お久しぶりです!たっけーです!最近だんだん寒くなって秋になってきていますね。

今日は私が、最近お気に入りの生きものについて紹介したいと思います!その子達がいるのはFコーナー!カピバラの横の水槽で優雅に泳いでいます~

こちらはエンゼル・フィッシュというアマゾン河などに生息する魚で実はシクリッドの仲間なんです。

大体この水槽には約50匹のエンゼルフィッシュが泳いでいます!ガラスの近くでよーく見てみると、身体の模様がそれぞれ違う!

実は、この模様のおかげで誰が餌を食べたかを見分けることができるので担当者としては助かっています。

ちなみに私のお気に入りはパンダとゴマ!勝手にあだ名をつけています。笑

↑ 鰓の近くに水玉模様があるので「ゴマ」

↑ 目の周りが黒いので「パンダ」

水槽の前に来た際は是非ともこの2匹を探してみてくださいね!ではでは~!

【飼育研究部 たっけー】

ビーバーを眠らせる方法(100%ではない)

2018年10月 13日(土曜日) 筆者 つじ

ビーバーは、

ここをカリカリすると寝ていきます。

カリカリしていると、のどを鳴らすような音というか振動のようなモノが伝わってきます。

ビーバーはリラックスすると臼歯(奥歯)を前後に動かすような動作をします。

その後でまぶたが段々重くなってきて寝ていきます。

ちなみにお腹が空いて完全にイモおくれモードの時は無理です。

飼育研究部 つじ

いつもと同じ

2018年10月 13日(土曜日) 筆者 オカピ

みなさん、先月の9月15日は何があった日か覚えていますか?

テレビや新聞などでご覧になった方もみえると思います。

 

それは!!ジュゴンの「セレナ」が長期飼育世界記録を達成した日です。

なんと、飼育日数11,476日(31年5ヵ月)。

当日は水槽の前でセレモニーを行い、たくさんの方に祝福していただきました。お集まりいただいたみなさん、ありがとうございました。

 

こちらは、前日の閉館後に行った準備の様子です。

担当者の私にとっては、くす玉がきれいに開くかなぁ~、セレモニーが無事に終われるかな~、なんて前日は心配ばかりでしたが、セレナは大きな記録を更新するのにいつもと変わらず普通に過ごしていました。

 

でも、そんな「いつもと同じ」が大切なことなのかなと思います。

何事にも動じず、マイペース。これが健康の秘訣かなと。

これからもずっと、好奇心旺盛で可愛らしいセレナと「いつもと同じように」元気に過ごして行きたいと思います。

 

【飼育研究部 オカピ】

海獣類の飼育係

2018年10月 7日(日曜日) 筆者 かわぐち

私は長い間、アシカやセイウチなど海獣類の飼育担当をしていますが、今まで飼育係をやっていて一番嬉しかった瞬間は、新しい生命の誕生を目の当たりにした時です。私たち飼育係は「水族館の動物の命」を預かっていることを忘れてはいけません。また、動物の飼育環境や健康状態、飼育水の温度調整、餌の鮮度などをしっかりと管理しなければ動物を長期飼育することなどできません。

ミナミアフリカオットセイの赤ちゃん

 

先月の9月15日にはジュゴンの「セレナ」が長期飼育世界記録を更新しました。また、バイカルアザラシの「ナターシャ」も長期飼育日本記録を更新中で37年以上もの期間、鳥羽水で飼育を続けているのです。私は、どちらも過去に飼育したことのある個体なので、どこまで記録を伸ばすことができるのかとても楽しみです。

哺乳動物の飼育で大切な事は、動物の体調変化をいち早く察知して、獣医と連携して対応することです。そこは飼育係の観察力がとても重要となります。また、治療時などは「人事を尽くして天命を待つ」ことも少なくはないのです。場合によっては、24時間対応する事もあります。

私たち飼育係は動物が産まれた時の産声を、決して忘れてはならないと思います。これからも、皆さんに良い報告ができるよう頑張ります。

 

飼育研究部 かわぐち

ハイギョの復活

2018年10月 4日(木曜日) 筆者 ニッシー

皆さんは夏に行っていた「これウソ・ホント!? もっとへんな生きもの夏スペシャル」を覚えていますでしょうか?

へんな生きもの研究所内の一画に夏休み限定で さらにへんな生きものを数種類展示していました。

その中の一つに、こんな生きものがいました。

前にも紹介しました。ハイギョの繭(マユ)です。

こんな風に見えて実はちゃんと生きていて、呼吸もしています。

イベントが終わり、やっと繭から戻してあげられる日がやってきました!

繭からの復活を今か今かと待ち続けていました。

…しかし。

ま、まったく復活せえへん…

水に浸けて数時間で繭を破って動き出すハズなのに。

心配になり水を少しかけると「グエッ!」と鳴き声をあげました。どうやら生きてはいるようです。

魚なのに鳴き声を出すなんて、本当にへんな生きものだなと思いましたね。

4日間この状態が続き、不安がピークに達した頃に「手で繭を剥がしてみては?」という意見が挙がりました。

恐る恐る繭を掴むと・・・

ベロンッ!と勢いよく繭がはがれました。

すると中から綺麗な状態のハイギョの姿が!

どうやら、繭が乾燥し過ぎて自力では破れなかったみたいです。

ヒヤヒヤしましたが、一安心です。

ちなみにこれが剥がれた繭です。

以外と硬く、無臭でした。

【飼育研究部 ニッシー】

どんな伝え方がお好みですか?

2018年10月 3日(水曜日) 筆者 ともちゃん

こんにちは、ともちゃんです。

皆さんいかがお過ごしですか?台風が過ぎ去ったと思ったら、また台風が(^_^;)

くれぐれもお気を付け下さいね(^^)!!

 

最近は涼しくなって(昨日は暑かったですが。笑)暑さの苦手なセイウチ達は、だいぶ心にも体にも余裕が出てきました。

寒い時期のセイウチはどんな感じか簡単に説明すると、ガツガツして少しムラムラしてオラオラしてます。笑

 

最近はふれ合いタイムの時もま~ったりなポウちゃんで、いけそうなときはアドリブで久しぶりにやる種目もやったり、自由度が高いです!

昨日は「歯磨き」という種目をやったんですが、ふれ合いタイムが終わって帰る時、お客様に「本当に磨いてるんですか!?」って言われました(^_^;)

いえ、磨いてません。笑

でっかい洗車用のブラシを持って、オホホと笑てるだけでありますm(_ _)m

皆さんに伝えやすいように、「歯磨き」という名前でやってるだけです。まさか、本当に聞かれるとは思ってませんでした。

ヒト同士でも難しいときがあるのに、セイウチに伝えるのはもっと難しいです。

 

こんな時「セイウチ語が話せたらな」って思ってしまいます(^_^;)

どんな方法が1番伝わるのかな?喋り?動き?

色んな伝わり方があるんだなぁと勉強になった1日でした!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

チャーミーくん襲来。夏と共に去って行く食虫植物たち

2018年9月 29日(土曜日) 筆者 ゆぅ

ただいま台風24号がぐんぐんと接近しておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?台風対策はバッチリですか?この台風、名前を「チャーミー」と言うそうですね…どこらへんがチャーミー?威力は全くチャーミングではありませんけど?

台風のお話しはさておき、近頃ぐんと冷え込んできましたね。もういよいよ夏も終わりです。夏と言えば…そう、食虫植物!あんなに店頭に並んでいたのに、今やその陰も形もありません。寒くなると一度枯れて「休眠」をとる種類の食虫植物も多いからでしょう。一般的に彼らのシーズンは「夏」だと認識されても仕方ありませんね。

食虫植物が枯れはじめると、夏の終わりをひしひしと感じます。前にも言ったかもしれませんが、鳥羽水族館の食虫植物水槽にいる子たちは皆寒くなると一度枯れます。何故に枯れない種類も入れておかないかと言いますと、どちらかの環境に合わせるとどちらかが枯れてしまうからです。そのため、「枯れるなら皆一緒に枯れよう!」という心意気。冬場ゆっくりと休んで、春にはた元気な新芽を咲かせ下さいね。

 

飼育研究部 ゆぅ

今年30歳。

2018年9月 28日(金曜日) 筆者 まみかん

こんにちは。まみかんです。

今回は今年30歳のアシカとペンギンを紹介したいと思います。

まずは「オタリアのトット」7/14日に30歳になりました。おばあちゃんアシカで目も見えていないのですが、チビッコアシカ3頭と仲良く暮らしています。

皆さまの前に出ることはないのですが、毎日ワチャワチャ動き回るチビッコ達をボーッと見守っている…幼稚園の園長先生みたいです。

次は10/13日に30歳になる「ペンギンの小夏」です。今年生まれのペンギンの「あんこ」と2羽で仲良く暮らしています。

ペンギンとカワウソ水槽の間にある水槽で、日向ぼっこをしながらポカポカ過ごしています。

ぜひ、日向ぼっこしている「小夏」を探してみてください。

【まみかん】