テンちゃん、7ヶ月。

2021年1月 21日(木曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

昨日、1月20日でテンちゃんが生後7か月を越えました!

ここ最近は、グッと寒くなったり暖かい日があったりの影響か、少し体調がすぐれない日もありましたが、現在は体調も戻りつつあります。

体重は120kgを越えて、見た目も大きくなりました。

テンちゃんにとっては寒いことを含め、何もかもが初体験です。

もちろん自分の体が大きくなってることや、重くなってることも感じてると思います。

セイウチなのでもちろん言葉を発することは出来ません。

何か異変が起こっても、言葉で教えてはくれません。

泳ぎが元気そうでもエサを食べなかったり、エサをたくさん食べても体重が増えなかったり、見た目と実際ではかなり違います。

ほんの少しの見た目や情報から、テンちゃんの体調の変化を読み取っています。

ですが、セイウチの人工哺育は初めてのこと。

7ヶ月のセイウチの幼獣がどのくらいミルクを飲んで、体重が何キロくらいあるのか…。分からないことの方が多い中で、色々と情報収集をしてやってきました。

まずは7ヶ月。大きくなってくれてありがとう。

成長がとても早く、産まれた時は50kgくらいだったのに…

あっという間に1年経って、気がついたら体重が300kgくらいになってるんだろうなぁ。笑

寒い冬が早く終わって、大きいプールに移動したら、もっとたくさん遊ぼうね!

【飼育研究部 ともちゃん】

サメハダヤドカリとソメンヤドカリ

2021年1月 20日(水曜日) 筆者 もりたき

先日、漁師さんから見慣れない「サメハダヤドカリ」をいただきました。

少し気になったので、水族館の10周年記念誌から60周年記念誌まで引っ張りだして、これまでの飼育動物をざっと調べてみましたが、当館のサメハダヤドカリの搬入記録は見当たりませんでした。

もしかしたらサメハダヤドカリの入館は今回が初めてかも知れません(珍しい種類ではないはずですが)。

ちなみに、ヤドカリの仲間は貝殻に隠れてしまっているので、まず左のハサミを見て種類を見分けます。

こちらがよく見かけるソメンヤドカリ。

スモーキーピンクの色合いは個人的に好みです。

そしてこちらがサメハダヤドカリ。

こうやって見比べると、一目瞭然、簡単に見分けがつきますよね。

ところが、殻から出てきた姿を見てビックリ!顔つきは互いにそっくりです。

ハサミや歩脚の色などは少し違いますが、ここまで似ているとは…驚きました。

ちなみに両種は生態も似ていて、ベニヒモイソギンチャクやモンバンイソギンチャクと共生する習性が共通します。

ただ性格は少し違うようで、サメハダの方がアクティブですね。ソメンは恥ずかしがり屋です。

ソメンはなかなか殻から出てこないですし、驚くとすぐに隠れてしまいます。

【飼育研究部 森滝丈也】

オオベソオウムガイの触手

2021年1月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

よくクイズの問題にするのですが 『タコは8本、イカは10本。それではオウムガイの腕は何本?』

この答、皆さんご存知でしょうか?

答えは「オスが66本、メスが90本(個体差あり)」です。

普段よく目にするウネウネと動く細い腕(触手)が左右19本ずつの38本。加えてその内側、口の周囲に24本。眼の前後にもセンサーの役割を持つ触手が1本ずつ合計4本あるので、これで合計66本。オスはこれで全て。メスは口の下側に産卵のための器官(腕)があるのでさらに24本程度多くなります。

今朝、水族館生まれのオオベソオウムガイ№63が触手を伸ばして泳いでいました。

餌を探しているのでしょうか?

先日は触手をガラスにくっつけて休憩していました。

オウムガイの触手はイカやタコと違って吸盤はありません。代わりに細かな溝(スリット)が並んでいて、この溝の作用で触手はかなりペタつきます。

触手は餌を捕まえたり、休憩する時、交接の際にメスを抱える時などに使います。

この日は、隣の展示水槽でも成体のオオベソオウムガイ№100が同じ格好で休憩していました。

【飼育研究部 森滝丈也】

セイウチについての疑問、ありませんか?

2021年1月 19日(火曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先日、飼育日記で「セイウチ検定」の話題を出したのですが、その日記に「セイウチの耳は開いたり閉じたりするんですか?」というお問い合わせをいただきました。

セイウチの耳は、アシカの様に耳介(じかい:耳たぶのようなもの)は無く、小さな穴が開いているだけです。↓

写真の様に、目の少し後ろのところにあいている小さな穴、これがセイウチたちの耳。

 

この耳は穴が開いているように見えますが、中には水が入って来ない仕組みになっているそうで、水中の音やトレーナーの声はよく聞いている印象です。

お問い合わせの「耳が開いたり閉じたりするんですか?」に関しては、この状態からさらに穴が開くところは見た事がありません。

逆にこれ以上閉じているところも見たことがないので、セイウチの耳は「開いたり閉じたりするものではない」ように感じます。

 

手持ちの図鑑や論文でも「開いたり閉じたりする」という記述はありませんでした。

もし、どこかの水族館でセイウチの耳が開いた瞬間を見た事がある方は、教えてくださいm(__)m

 

こうやって皆さんの疑問を聞いて、当たり前のことでも考え直すことは大事だなと感じますので、セイウチについて疑問があればドンドン教えて下さいね!

【飼育研究部 ともちゃん】

休み方いろいろ

2021年1月 18日(月曜日) 筆者 あおくら

みなさんこんにちは!

私はこの飼育日記に、奇跡の森の生きものについて紹介することが多いのですが、今回はCコーナー古代の海にいるこちらの淡水魚に注目してみました!

奥にいる茶色と黒の模様が特徴的な方がポリプテルス・エンドリケリー、手前の薄緑色の方がポリプテルス・ビキール・ビキールです。この子たちの仲間の化石が、なんと1億4千万年前の地層から発見されていて、生きた化石と呼ばれる生きもののひとつです!

ポリプテルスという名前は、ポリ(たくさんの)プテルス(ヒレ)を意味しています。泳いでいる子を見るとお分かりいただけるでしょうか?

上の写真の様に泳いでいる時もありますが、底でじっと休んでいることが多いです。

こんな風に重なって休んでみたり。下の子はなんとも思っていないのでしょうか…

流木の一部になってみたり。すっぽりとはまって落ち着きそうです。

これは…安定しているのでしょうか…水草の中に上手に挟まっています(笑) シャッターチャンスと急いで撮りましたが、この子はしばらくこのままじっと休んでいました。

それぞれ、落ち着く場所があるんですね(^^) 最近は毎日の見回りのたびに気になってしまいます…ちなみに、後半2枚はビキールちゃんです。特にこの子には期待です!

【飼育研究部 あおくら】

ゴナ

2021年1月 18日(月曜日) 筆者 もりたき

昨日は水族館から1時間ほど南下した漁師町に生物収集に出かけました。

定期的におこなっている生物収集ですが、ここではイセエビの刺網やタコ漁のカゴなどで採れた魚やカニやウニやらを漁師さんからいただきます。

今はイセエビ漁のシーズンですが、1月に入ってから風の強い日が続いているらしく、あいにくこの日はイセエビ漁はお休みでした。

漁師さんが取り置いてくれていた魚などをいただきました。

今回はラッパウニがたくさん。

以前はこんなに採れることはあまりなかったような気がしますが、最近はよく見かけます。

そしてこんな見慣れないヤドカリも。

よく見かけるイシダタミヤドカリやソメンヤドカリとは違いますね…

水族館に戻ってから確認すると、サメハダヤドカリでした。

普通種ですが、このヤドカリもこれまではあまり見かけなかったような気がしますね。

※三重県立博物館研究報告第6号で報告されていたこの地点での採集記録は1例だけでした(1979年10月29日)

ちなみにタイトルの「ゴナ」とは、この地方のヤドカリの呼び名です。

どのヤドカリもひっくるめてゴナと呼ぶようです。

このあたりでは大型のヤドカリを焼いて食べる習慣があるので、網の手入れをしながら、おやつにやどかりを焼く漁師さんを見かけることがあります。

【飼育研究部 森滝丈也】

君たちの未来は明るい、保証する。

2021年1月 18日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ホームページでもお知らせしたとおり、1月16日に大分の水族館「うみたまご」から、セイウチの泉ちゃんがブリーディングローンで来館しました。2019年の初来館に続き、今回で2回目の来館となります!

相変わらずの「美キバ」の持ち主です!

 

到着して少し疲れている表情を見せながらも、同居しているツララと物珍しそうに接していました。

エサも食べ、状態も落ち着いていることから、夕方にはポウちゃんも同居しています!

体の大きなポウちゃんにも果敢に迫る泉ちゃん。

両手に華でポウちゃんにもいい刺激です!!

 

鳥羽水族館にはクウちゃん、ツララ、泉ちゃんとメスのセイウチが複数頭います。

これから僕たちは、個体の排卵日推定を慎重に行い、ベストなタイミングで交尾に繋げていけるように、全力を尽くします!

ポウちゃんと泉ちゃんの遺伝子を残すと共に、日本のセイウチ界に明るいニュースを届けることが出来るように、担当者一同精進します!!

 

さて、今年もセイウチの未来のためのプロジェクトが始動しました。

泉ちゃん、遠いところからありがとう!

ポウちゃんは前回より100kgくらい大きいけど、仲良くしてあげてね(^O^)/

 

【飼育研究部 ともちゃん】

ヤマトトックリウミグモの鋏肢と触肢

2021年1月 17日(日曜日) 筆者 もりたき

ウミグモの頭部には4対の付属肢があります。

➀餌などをはさむための鋏脚 ➁触角の役割をする触肢 ➂卵を保護したり体のグルーミングに使う担卵肢 ④歩くための第1脚。…いや、どうして歩脚が頭から生えるのか(笑)

その1番目の付属肢である鋏脚は、ヤマトトックリウミグモの成体では動かすことができず、役には立っていないと考えられています。

幼生(子ども)の頃は動かすことができますが、成長の過程でその役割を失うようです…こういう器官って萌えますね。もしかしたら知られていない役目があるのかもしれませんが。

2番目の付属肢である触肢はヤマトトックリウミグモだと10節あり、6節目で大きく曲がります。ちょうど大きな吻に沿うような形をしています。

触肢は餌を探す時に前方に向き、ちょうど口元から触角が伸びているような格好になります。

そして、餌を食べる時(イソギンチャクに吻を突き刺す直前)横に広げるようです(イソギンチャクに飲み込まれないように?)

こんなウミグモの体のつくりは、他の動物には見られない特徴的なもので私の好奇心をくすぐります。

【飼育研究部 森滝丈也】

苺矢毒蛙。

2021年1月 16日(土曜日) 筆者 いとう

みなさんこんにちは。

まだまだ毎日寒いですが、奇跡の森は気温が27、8度といつもポカポカです。

今日はそんな常夏エリアで暮らす生きものの紹介です。

イチゴヤドクガエルという体長2-3㎝ほどの小さくて可愛らしいカエルなのですが…

「イチゴ・ヤドクガエル」? それとも「イチゴヤ・ドクガエル」??

どちらだと思いますか?

 

館内でお客様の声を聞いていると、「イチゴヤ…ドクガエル…?」と後者の声を聞くことが結構多いのです。

なるほど確かに…馴染みのないカタカナが並んでいると一体どこで区切るのか、分かりにくいですよね、、、。

ちなみに正解は「イチゴ・ヤドクガエル(苺矢毒蛙)」。漢字にすると分かりやすいですね!

ヤドクガエルとは中南米などに生息しているカエルの仲間で、かつて先住民が狩りをする際に、このカエルの皮膚から分泌される毒を吹き矢の先端に塗っていたことから、「矢毒=ヤドク」という名前が付いたそうです。

この毒は、自然界で毒を持つアリやダニを食べることで体内に取り込まれ、皮膚から分泌されるという仕組み。そのため、コオロギを餌として食べている水族館のヤドクガエルたちには毒がありません。

 

ちなみに、鳥羽水族館ではイチゴヤドクガエルの他にキオビヤドクガエル、コバルトヤドクガエルを現在展示中なので、ぜひ奇跡の森にお越しの際はこのカエルたちに会いに来てくださいね。

 

【飼育研究部 いとう】

食べてすぐに横になる

2021年1月 16日(土曜日) 筆者 もりたき

今年は丑年(うし年)

水族館の海牛類・アフリカマナティー「かなた」がアフリカのギニアビサウからやってきたのは1996年。もう25年も前です。

月日が流れるのは本当に早いですね…

そんなかなたは、時々ひっくり返って水槽の底で休んでいることがあるのですが…

昨日は何と餌のロメインレタスをくわえたままひっくり返っていました。

「食べてすぐに横になると牛になる」と言われたものですが…

彼はいったい何がしたいのでしょう(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】