コブシメの体色

2021年10月 20日(水曜日) 筆者 つぼんぬ

今年もコーラルリーフダイビングゾーンにコブシメを展示しています。

卵から孵化したときは全長が1.5cmほどですが、現在は30cmくらいまで大きくなりました。

コウイカの仲間は体の色を瞬時に変えることができますが、コブシメもその時々によって体色が違います。

たとえば、お腹が減っているときは黄色や黄土色っぽく見えます。上の写真だと、右側の個体がお腹が減っている状態です。

こんな感じで全体的に黄色味が強くなります。

餌を食べるときは、このままの色で触腕を伸ばして捕まえたり、体色を変えて腕先の一部も黒色に変えたりもします(触腕は餌をつかまえるための2本の腕で普段は隠れています)。

これは棒の先にエサをつけて給餌しているところで、腕先の一部を黒色に変えるのは、魚に対する疑似餌ではないかと言われています。

そしてこの後、エサをつかむとまた体色を変えます。

自由自在です。

今度、コブシメを見られるときは体色にも注目してみてくださいね。

【飼育研究部 つぼんぬ】

気になるあの子はお姉様

2021年10月 20日(水曜日) 筆者 あまま

暑い暑いと言っていたのに、急に寒くなりましたね!皆さん体調崩されてませんか?久々のあままです。月日が流れるのは早く、あんなに可愛かったニコもすっかり大きくなり現在の体重は26kgあります。でもまだまだ1歳、やることは子供と思っていたのですが・・。

もう、好きな子ができたようです!しかも相手は、ナターシャ、推定年齢40歳です。年の差39歳!喜ぶべきか?ナターシャ、ごめんと言うべきか?

ナターシャはちょっと嫌そうです。遊びの中でこういう行動をしつつ、覚えて成長しています。嬉しいようなもう少し子供でいて欲しいような気持ちです。ですが、バイカルアザラシは、性成熟に時間がかかる生きもので、10歳くらいで大人です。本当の意味で大人になるのはもう少し先です。これからも、元気いっぱいなニコを見守っていきたいと思います。

【飼育研究部 あまま】

かゆい所に手が届く

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

ホンソメワケベラは魚の体表についた寄生虫を食べるクリーナーフィッシュで、時には、魚のエラや口の中にも入りこんで食べかすなども食べます。

クリーニングしてもらうのはよほど気持ちが良いようで、魚はホンソメワケベラを見かけると近寄って体を傾けたりホバリングして静止するなど、掃除を促す「おねだりポーズ」を取ります。

シテンヤッコも…

おねだりポーズ。ホンソメワケベラに身をゆだねていますね。

パウダーブルータンもおねだりポーズ。

そんな中、独自の方法を貫いているのが、こちらのワヌケヤッコ。

岩穴から伸びるゴシキエビの触角の先端を自分でかゆい部分に当ててスリスリ…

「まごの手」がわりです(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

オウムガイの口

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 もりたき

オウムガイはどうやって餌を食べるのですか?意外とたずねられる質問です。

オウムガイの口は触手の中に隠れているので、そのままだと食べる姿を直に見ることができないので疑問に思われるのでしょう。

実は、オウムガイは口にクチバシのような顎板(カラストンビ)を持ち、これで餌をかじります。

パラオオウムガイの口

オオベソオウムガイの顎板(カラストンビ)

さらに口の中には「やすり」のような歯舌があり、これでかじりとった餌を削り取ります。

オオベソオウムガイの歯舌

歯舌はリボン状の膜の上に「歯」が規則正しく並んだ構造をしています。これを前後に動かすことで餌を削り取ります。

歯舌は貝やイカ・タコなど軟体動物に特有な摂餌器官なので、カタツムリやウミウシでも同じ構造の器官が見られますが、顎板は軟体動物の中でもイカやタコ、オウムガイなどの仲間(頭足類)にしかありません。

【飼育研究部 森滝丈也】

ステップアップ!

2021年10月 19日(火曜日) 筆者 ひじー

みなさんこんにちはひじーです!

 

今回は屋上水槽で展示されているミナミアフリカオットセイの「あおば」についてお話しします!

5月17日に生まれて現在は離乳の練習真っ最中です。

 

魚や小さなエビ、イカなど何から食べ始めるかはわかりません。

あげても全く興味を示さないものもあれば、噛んでぐちゃぐちゃにするだけのものなど、いろんな反応が見れて、とても面白いです。笑

 

おすすめは「あおば」vs「細く切ったイカ」です。

どんな反応しているのかというとこんな感じです笑

 

写真はイカの端っこを咥えてブンブンと振り回しているところです。笑

口から離れたイカが、見てるこっちに飛んでくることも…笑

 

食べ物だとわかってなさそうですが、食べ始めるのも後少しかもしれません!

もちろん嬉しいことですが、イカを振り回している可愛い姿が見えなくなるのも少し寂しい気もします笑

どうしたら食べてくれるのか、どんなものが好きなのか、たくさん考えてたくさん悩んで、成長を見届けたいと思います。

皆さん離乳の練習をぜひ見にきてあげてください!

 

離乳まで後少し!イカは美味しいぞ!

頑張れ!あおば!

 

【飼育研究部 ひじー】

よく聞いています。

2021年10月 18日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

いきなり寒くなりました、ここ2.3日の鳥羽です。

季節の流れる速さに驚いているのは人間だけのようで、セイウチたちは通常運転です。

↑セイウチたちはプールに入ると後肢でバランスを取り、顔を出して、まるで「立ってる」かのような体勢でトレーニングをしています。

 

なのでポウちゃんに「浮いてね」と伝えるトレーニングをしていました。↓

イルカのトレーニングではこういう光景をよく見かけます。

最初は伝わりづらかったですが、ターゲットで誘導して、「浮いて~」という言葉のサインを付けていくと、上手く形になったと思います。

ポウちゃんは腰の方をチョンと水面に出して浮いていますね。

 

セイウチたちは言葉の弁別能力(言葉を聞いて区別する能力)が高いと感じます。

ですが何も教えていない状態から「バイバイ~」と言っても、手を振るわけではありません。

最初は前肢を持って振るように誘導していきます。

ハンドサインでうまく伝わる様になったら、ハンドサインと「バイバイ~」という声を同時に提示します。

何度か繰り返して最終的には声の「バイバイ~」だけで反応するようになっていきます。

 

トレーニングする時は、教える側も学ぶことが多いです。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

96本!

2021年10月 17日(日曜日) 筆者 たかむら

鳥羽水族館では、多足ダコの液浸標本をへんな生きもの研究所で見ることができます。

通常のタコの足(腕)は8本ですが、展示している多足ダコの足は、

【56本】と【85本】!

かなり昔から展示をしているので、「子供のころ見たわ~」って方も多いはずです。

その多足ダコ標本に、新たに仲間?が加わりました。

その数【96本】!

じつはこの標本は、今年3月に惜しまれながら休館した【志摩マリンランド】さんで展示されていたものを譲り受けたものなのです。

こうして見比べてみると、迫力がある個体ですね。

鳥羽水族館で見られる多足ダコの標本はこれで3個体となりました。

左から、96本・56本・85本の多足ダコ標本です。

国内でもこれだけ多足ダコを展示している施設はないと思います。ぜひご来館ください。

【飼育研究部 たかむら】

 

恋をしますか?

2021年10月 17日(日曜日) 筆者 もりたき

昨日はオウムガイ好きの女の子(小学2年生)がはるばる神奈川県から来館してくれました。

女の子は手書きの質問をいくつか用意していたので、どんな質問が来るかなと思っていたら、まず最初の質問は、まさかの「深海生物は…恋をしますか?」でした(笑)

え、こ、恋?と思わず聞き返してしまいましたよ(オウムガイの繁殖についてかみ砕いて説明しました)

続く質問も「深海生物も…おしっことウンコをしますか?」や「お風呂に入りますか?」とか面白いものばかりでしたね。

私が答えるたび、女の子は熱心にメモを取っていましたが、専門的な話になると同行のお父さんの方が興味深く聞いていました。

実は、こんなかわいいオウムガイ好きさん以外にも、水族館は大人(リアル研究者)の方とも頻繁にやり取りをしています。女の子が来館したこの日も、ちょうど朝から新たな研究依頼のメールが届いていました。

そんな風に、幅広い範囲からオウムガイの問い合わせのあった日だったこともあり、これからも「オウムガイだったら鳥羽」と言われるような施設であり続けなきゃなと、思いも新たにしましたね。

恋、というか交接中(繁殖行動)

【飼育研究部 森滝丈也】

未来の水族館飼育員。

2021年10月 16日(土曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ずいぶんと秋らしい気候になってきました。

この時期の水族館は修学旅行シーズンで、館内は小学生で賑わっております。

レストランベイサイドの前を通るとみんなが食べているカレーのいい匂いがしてきます。

さてさて、修学旅行シーズンには鳥羽水族館のスタッフの恒例行事である「教養セミナー」があります。

宿泊しているお宿に僕たちがお邪魔して、1時間ほど水族館の話や生きものの話をして、次の日の水族館を人一倍楽しんでもらおうという目的があります。

それぞれ、担当の生きものの話をするスタッフの姿は、目が輝いて熱量があってカッコイイです。

 

僕は当然セイウチの話をします。

最初は少し警戒気味な小学生たちが、最後には色んな質問を投げかけてくれる様子を見ていると「セイウチの魅力が伝わったかなぁ」と、少し胸を撫でおろします。

僕たちの「伝えたい、聞いて欲しい」の一方通行では、なかなか伝わりません。

人も動物も同じで、まずは環境をしっかりと整えることが大切な事かなぁと感じます。

 

僕がお話した子どもたちの中で、将来、水族館で働く人が現れるかも?

いつかそんな嬉しいことがあったらいいですね!

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

熱視線

2021年10月 16日(土曜日) 筆者 まみかん

風が肌寒くなってきた今日この頃。秋ですね!

さあ、今回は「ハリセンボン」です。

伊勢志摩の海ゾーンの2階にいるハリセンボン達なんですが…やたらと目が合うんです!

いや、、、違います!!見られているんです!!!

水槽前に行くと、スゴイ視線を感じるんです!!!

絶対見てる!と思って見返すと…

やっぱり見てた!

そしてこの子達…どの位置から見ても目が合うんです!

こちらが移動しても…見てるんです。

こんな感じに…

何か言いたそうにジィーーーと見ているこの子達に、毎朝挨拶するのが日課になってます。笑

また、お団子状態になっているところもかわいい!!だから、こちらもずっと見てしまいます。

皆さんも、是非あの熱視線を浴びに来て下さいね!

 

【まみかん】