ウルフムーンの前の日に

2022年1月 20日(木曜日) 筆者 もりたき

…糸が切れたマリオネット。

じゃなく、これはアロークラブ(ノコギリイッカクガニ)の脱皮殻ですね。

足が細いからか、脱ぐとバラバラになってしまうようです。

同じ日に、こちらも脱皮していました。

ヤマトトックリウミウミグモです。こちらも周囲に脱皮殻が散乱していて気が付きました。

これは脱皮する瞬間を見たかったな。

以前、1回だけ見かけたことがあるのですが、SF映画のワンシーンのようでした。

ヤマトトックリウミグモは頭部を下にして脱ぐようですね。

そう言えば、アロークラブとウミグモが脱皮した日は満月の前日でした。

脱皮をよく見かける日は満月が近かったりするので、もしかしたら関係があるのかもしれません。

【飼育研究部 森滝丈也】

ヒラアシクモガニのエビヤドリムシ

2022年1月 19日(水曜日) 筆者 もりたき

先日、ヒラアシクモガニから見つかったエビヤドリムシはどうやら若いメスだったようです。

エビヤドリムシの仲間はエビやカニなどの鰓室や腹部に寄生しますが、一般的にエビヤドリムシの幼生が宿主に取りつくタイミングは、宿主も幼体の頃だと言われています。一緒に成長していく感じですね(宿主にとっては迷惑ですが)。

そして、最初に宿主に着底した幼生はメスになり、次にやって来た幼生がオスとなってペアを形成します。

こちらがヒラアシクモガニ寄生エビヤドリムシのメスとオス

今回見つけたコ(左)はオスと少し似ていますが、着底して間もないメスということですね。成長すれば上の画像のような姿になるのでしょう。

実は、アナジャコ(エビ類)のエビヤドリムシの場合、着底したばかりの若い個体はほぼほぼ若い宿主からしか見つからないそうです。

なので、今回のように空き家の中古物件(過去に寄生された成体の宿主)から若いエビヤドリムシが見つかったことは珍しいかもしれません。

ただ、複数回寄生される例もあることはあるようです。

と言うのも、以前見つけた、別のエビヤドリムシ(ツベクラータEremitione tuberclata ?)は、宿主(イバラガニ)に2組が寄生していたからです↓↓

共にオスも一緒だったので、このイバラガニには少なくとも4回はエビヤドリムシの幼生がやって来たことになりますね。

【飼育研究部 森滝丈也】

1200kgなんて「あっ」という間。

2022年1月 18日(火曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ポウちゃんの体重が上がってきております。

↑の写真は114okgの頃。先週の日曜日(1月9日)に体重測定した日です。首の周りがパンパンですね。

 

↑この写真は2021年の5月です。首回りがシュッとしています。

 

ですが、今週(1月16日)測定した体重の数値は、1170kg。笑

1週間で30kg、2週間で体重が60kg増えたことになります。

3年ほど前に1週間で55kg増えたことがあって以来「急な増減はさせたくないなぁ」と、本格的に体重のコントロールを行ってきましたが、改めて体重管理の難しさを感じています。

 

日中の動きはとても早く、意欲的にトレーニングにも参加してくれているポウちゃん。

そもそもセイウチの雄は、この発情時期はこんなに体重が増えるモノなのでしょうか?

エサの量はここ3ヶ月ほど変わっていません。何が増体に繋がるのでしょうか?

来週には今期目標としていた「1200kg」に到達するかもしれません。

 

以前飼育日記でも書いたことがありますが、雄のセイウチは14~16歳までに成長が止まる(骨格などの)と記載がありました。

今年で推定17歳になるポウちゃん。

君は一体、どこまで大きくなるんだい。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

へんな生きものオンラインツアーがありました。

2022年1月 18日(火曜日) 筆者 もりたき

先日の日曜日、私自身初めてのオンラインツアー【珍種ハンターと巡る!トバスイ「へんな生きもの」ツアー】が開催されました。

参加者の多くは小学生…の割にはなかなかマニアックな生きものを紹介。熊野灘で採集、記載された新種の無脊椎動物などクイズを交えながら楽しく紹介しました。

後半は小学生たちにも人気の高いオウムガイを紹介。給餌の様子もライブ中継しましたよ。

オンラインツアーはなかなか好評だったようで、第2弾を希望する声も多数頂きました!

また機会があれば、皆さんも是非ご参加ください。

さて。

そのオンラインツアーでも少し紹介したダイオウグソクムシ。以前の飼育日記でも紹介しましたが、去年3月に入館したダイオウグソクムシ№32が今、順調に餌を食べています。

毎週、月曜日と金曜日は給餌日(様子を見て、与えない時もありますが)。

日曜日あたりからこちらを向いて、餌を欲しがっているような№32(矢印)と№33。

ちなみに、こちらは丸っきり食べる気配のない№28と№34。完全なお休みモードです。

今回は小さめのイカを投入してみました。

№32は落ちてきたイカにちょっと驚いたものの、数分後には食べ始めましたよ。やはり、活発に食べる姿は良いものですね。

前3対の歩脚を使ってイカを抱え込む姿に萌えます。

【飼育研究部 森滝丈也】

怖いサニー、、、

2022年1月 18日(火曜日) 筆者 たっけー

お久しぶりです。たっけーです。2022年初の飼育日記なので、寅年にちなんでスナドリネコについて書きます。

年中ですがサニーくんは日中眠くてたまらないのか、バックヤードで寝ていることが多いです。展示場に姿が見えないと起こしに行き、以前はバックヤードに人が入ってくる音で慌てて出て行っていました。しかし、最近はすぐには出て行ってくれず、起きてもしばらくすると寝ようとしたり抵抗をしてくるようになりました、、、

扉の前まで行き、おーいとのぞき窓を開けるとめちゃくちゃ怒ってきます。笑 

 (見よこの牙!笑)

そんなことを繰り返しているとやっと出て行ってくれるのですが、正直毎回大変です。

昨年末からスナドリネコに新しい担当者が加わりました。しかし、その子がノックをするだけでサニーは出て行ったり、他の熟年の飼育係が入る音で気付き出て行ったりと人を見て態度を変えているんです、、、。今年こそは舐められずに2頭に向き合って行こうと思います。毎年ですが、今年こそスナドリネコの繁殖が上手くいきますように!と願っています! 【飼育研究部 たっけー】

アラレナガニシとスナギンチャク

2022年1月 17日(月曜日) 筆者 もりたき

先日の熊野灘沖合底引き網採集でアラレナガニシの貝殻に付着するヤドリスナギンチャクが1つだけ採集できました。

スナギンチャクの仲間は体を補強するために体壁中に砂粒を埋め込み、群体性の種類が多いのが特徴。そんな特徴でざっくりとイソギンチャク類と区別できます。

そんなスナギンチャク類の中で貝などと共生するグループがヤドリスナギンチャクの仲間。この仲間は、まだまだ分類学的な研究が進んでいないようです。本種も今のところ未記載種(“新種”候補生)です。

今、興味があるのはこのヤドリスナギンチャクの宿主であるアラレナガニシの不思議な行動です。

アラレナガニシの腹足の前端は二股に分かれていますが、以前飼育していた個体は体を大きくねじりつつ、二股になった腹足でスナギンチャクをしごく…ような動きを見せていました。

この行動は、貝が積極的にヤドリスナギンチャクをケアしているようにも見えます(もちろん、その逆の可能性もあります)。

もしかしたら想像以上に両者は密接な関係を築いているかもしれません…。

前回は写真だけだったので、次はこの行動を動画で押さえようと目論んでいます。

【飼育研究部 森滝丈也】

いつもと違う向きで寝ていました。

2022年1月 17日(月曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

ツララが「枕※」を使わずに寝ていました―――!!!!!

(※前回の日記を見てみて下さい→ https://diary.aquarium.co.jp/archives/56167 )

 

 

まさかの向きで寝ていたので、すぐに写真を撮りました。

こちら向きで寝ているツララはすごく久しぶりに見た気がします。

これはこれで、何か理由があるのでしょうか?

ますます謎は深まります。というか、ともちゃんが気にしすぎなのでしょうか???

 

そもそも「睡眠」は動物にとって安全な場所・安心できる環境があって成立し維持されるものだと思います。

野生下のセイウチの行動は「休息(主に睡眠)」と「採餌」に大別されるそうです。

飼育下のセイウチたち、鳥羽水族館のポウちゃん、クウちゃん、ツララもよく寝ている印象です。

寝る時は17時頃から8時過ぎ、15時間ぐらい寝ている時があります。

北極やロシアなどの寒さの厳しい環境下で、できる限りエネルギーを抑えて生きていく知恵なのかなと感じます。

 

p.s今朝のポウちゃんと泉ちゃんの寝姿です↓

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

自分のペースで!

2022年1月 17日(月曜日) 筆者 ひじー

皆さんこんにちはひじーです!

今回もミナミアフリカオットセイの「あおば」についてお話ししようと思います!

前回紹介した離乳の奮闘劇を覚えているでしょうか??

イカをぶんぶんと振り回したり、エビをくちゃくちゃ噛んだり…たくさんありましたね…。

ご飯を食べる練習をし始めて数ヶ月経ちますがまだ成功していません……。

今はイカではなく、サンマがマイブームみたいです。笑

最近は母乳をたくさん飲んでいるのか、体も少しずつ大きくなり、どんどんと体重も増えています。

そしてよく寝ます。飲んで寝て。飲んで寝て。の繰り返しです。笑

これがその写真です。

ふかふかに乾いて幸せそうに寝ている姿がたまりません。笑

動物それぞれ自分のペースで離乳が成功します。

時間はかかっても少しずつ、あおばに合わせて、たくさんの刺激と離乳のチャンスを与えていきます!

そしていつかは立派な男の子に育つことを見守っていきたいと思います!

ということで離乳の奮闘劇はもう少し続きそうなので、皆さんも是非!ミナミアフリカオットセイ親子を見にきてくださいね!

 

 

【飼育研究部 ひじー】

同じ星に棲む生きもの同士。

2022年1月 16日(日曜日) 筆者 ともちゃん

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

セイウチの体重測定は毎週日曜日に行っています。

ポウちゃん 無の境地

 

クウちゃん 後ろが気になるのかな

 

ツララ ウインクしてます

 

1週間に1回の測定ということは、1ヶ月で4回、1年で48回と、年間約50回測定することになります。

測定の順番は決まっていません(決めていません)が、日曜日ということもあってお客様も結構集まって来られます。

夕方のトレーニングの時間に測ることがほとんどで、16時過ぎくらいから始まりますので、タイミングが合えばご覧になってみて下さい。

 

お客さんの反応としては…

 

ツララ測定:トレーナー「650kgでーす。」

お客さん:「おぉー!(大きいねぇ)」

 

クウちゃん測定:トレーナー「700kgでーす。」

お客さん:「おぉー!(同じくらいだねぇ)」

 

ポウちゃん測定:トレーナー「1140kgでーす!デカっ。」

お客さん:「デカっ!!!!!(ちょっと恐怖?)」

 

こんな反応を見ることが出来るので、僕たちも楽しいひと時です。

 

でも、改めて考えたら凄くないですか!?

同じ地球上にこんなに大きな生きものが暮らしてるなんて…

セイウチの大きさを肌で感じて、同じ星に棲む生きもの同士、地球に想いを馳せてみるのはいかがでしょうか(*^^*)?

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

ちょっと変わった寝方

2022年1月 16日(日曜日) 筆者 あおくら

みなさんこんにちは!

奇跡の森のスロープをあがると、まずはこちらの水槽が目に入ると思います。

カメレオンや!とよく言われるのですが、グリーンイグアナの水槽です!
でも今日はこちらのグリーンイグアナではなく…

水中で泳ぐ、オオヨコクビガメをご紹介します!普段は写真のようにゆったりと泳いでいることがほとんどなのですが、ある日の夕方、水槽をチラッと覗いてみると、

この状態でスヤスヤと眠っていました(^^)
右後肢だけ底にちょんとつけて、全く動きません。
手足は全て身体の中にしまいこんでいます!
食欲旺盛でご飯もよく食べてくれるので、身体がムチムチです(笑)
健康的ですね!

この寝方が安心するのでしょうか…?リラックスの仕方はそれぞれでおもしろいですね。
皆さんも奇跡の森に訪れた際には、グリーンイグアナだけでなく、足元にいるオオヨコクビガメにもぜひ注目してみてください。

【飼育研究部 あおくら】