マリオの尾もち

2018年6月 29日(金曜日) 筆者 わかばやし

私が担当するイルカの仲間のスナメリは、非常に神経質で警戒心の強い動物です。水槽の照明を切っただけで体をビクッとさせ驚きますし、隣の水槽にダイバーが潜っているだけでも水槽内を大げさにグルグル泳ぎ回ったりします。イルカというとフレンドリーなイメージですが、スナメリに限ってはこれが当てはまらないようです。以前に当館生まれのマリオという個体に対し、少しトレーニングをしたことがありました。少しずつ体に触れるようにして行き、尾びれを持てるようにして、そして肛門に体温計を差し込んだり、尾びれから採血ができるようにまでこぎつけることができました。しかしだんだんといやがるようになってしまい、体温測定も採血もできなくなりました。今も時々、尾びれをもつ練習だけはしているのですが、マリオはそう簡単には尾びれをもたせてくれません。何回も何回もサインを出し、やっと尾びれを持たせてくれたのがこの写真です(上が背中向け、下が仰向け)。

でもマリオはこわい顔でジロッとこちらをにらみ、10秒もすると尾びれをふっていやがりだします。水族館生まれの水族館育ちでも、神経質と警戒心は変わらないようです。

【 わかばやし 】