サンゴイソギンチャクの幼生のようです

前回お伝えしたイソギンチャクの幼生のその後です。

4月4日の夜、コーラルリーフダイビングゾーンの水槽で大量産卵があったものの、親が特定できないまま1ヶ月が経過…

現在、1匹の幼生が生き残っています。

この水槽で飼育しているのはサンゴイソギンチャクとセンジュイソギンチャクの2種。

サンゴイソギンチャクの繁殖様式は無性生殖(分裂)だし、有性生殖するセンジュイソギンチャクは1個体しかいません。果たしてどちらが…?

 

ところで、サンゴイソギンチャクに近縁なオオサンゴイソギンチャクは有性生殖(産卵)で繁殖する事が知られています(1997年に須磨海浜水族園で産卵事例あり)

あらためて論文を確認すると、幼生の姿がそっくり!

どうやら今回はサンゴイソギンチャクの産卵だと考えるのが妥当ですね。

もしかしたら、サンゴイソギンチャクは環境の変化等(例えば個体密度が高い場合だとか)で有性生殖にシフトチェンジする可能性があるのかも?(妄想)

 

また、オオサンゴイソギンチャクの幼生は遊泳期間が3日以内、着底から5日で触手が形成されるそうですが、今回の幼生は1ヶ月経過してもまだ変態しておらず、触手もできていません。

サンゴイソギンチャクの群落は同じ遺伝子を持つクローンで構成されているはずなので、より遠くへ拡散させるために遊泳期間(幼生期間)が長くなったとか?(これも妄想)

口側から見た姿。

【飼育研究部 森滝丈也】