テンプライソギンチャク

2018年4月 10日(火曜日) 筆者 もりたき

今、巷で話題になっている「テンプライソギンチャク」をご存じでしょうか。東京大学の研究チームが発見した新種のイソギンチャクです。

このイソギンチャクはカイメンと共生するという特殊な生態を持ち、その姿がエビのテンプラに似ていることから命名されました(笑)

実は、5年前に私もこのイソギンチャクを偶然見つけ、この飼育日記で紹介していました。

『…いつも採集に行く馴染みの磯で見慣れない刺胞動物を見つけました。 岩の上に広がったグレーの不定形で柔らかな組織はカイメンのよう。
だけどボコボコとした頂点からはヒドロ虫のポリプのような触手を伸ばしている…(中略)どうやら、カイメンと共生するイソギンチャク?でも、そんなイソギンチャクって知らないなぁ。これはイソギンチャクの専門家の意見を聞いてみなければ… 』

そして、イソギンチャクの研究者に問い合わせました。すると、まさに、ちょうど東大の学生さんが研究中の新属新種のイソギンチャクだ、との返事。

おまけに、これまでに神奈川県(三崎)と新潟県(佐渡島)でしか見つかっておらず、鳥羽が3地点目となるとのことでした。

驚きました。

そのイソギンチャクについに名前がついたとは!

あの時の興奮がよみがえります。

今は飼育していませんが、今年の夏休みあたりに「へんな生きもの研究所」で再び展示できれば、と考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】