ハリツノガニ抱卵中

現在、へんな生きもの研究所でハリツノガニを飼育しています。

熊野灘の深海底引き網で採集される小型のカニですが、それほど頻繁ではないので、水族館で目にする機会はあまり多くないようです。

現在飼育中の個体は2月の搬入当初から卵を抱えていましたが、1ヶ月が経過して確認したところ、順調に発生が進んでいることがはっきりしました。

よく見ると、眼ができているのがわかります。

深海性の小型甲殻類は「大きな卵を少数産む」といった繫殖戦略をとる種類が多いそうです。このハリツノガニも体に対して卵のサイズは大きいですね。

栄養豊富な大きな卵から孵化した幼生はしばらくの間、餌をとらずに成長することができるので、食べ物の少ない深海の適応だと考えられているようです。

【飼育研究部 森滝丈也】