オウムガイの、産卵のための腕

2018年3月 9日(金曜日) 筆者 もりたき

先日の宿直明けの朝、ふと水槽を見るとパラオオウムガイ№87が産卵していました。オウムガイの仲間は口の下にある特殊な腕(infrabuccal organ)を伸ばして卵を産み付けます。こんな産卵中の姿はあまり見かけることがないので、慌てて写真を撮りましたが…

パラオオウムガイのいた位置が悪く、少しわかりにくいですね…

こちらの画像は以前撮影したオウムガイの産卵シーンですが、こんな風に腕を長く伸ばします。

特殊な腕(infrabuccal organ)は、太い1本の腕で先端がヘラ状に広がっています。ヘラ状になった周囲にはブラシのような触手が並んでいます。

普段は隠れて見ることはできませんが、これをぐ~んと伸ばして卵を産み付けます。

かなり特殊な形をしているので、どう進化・獲得したものなのか、以前から気になっています。

狭い場所に産み付けるためにこんな特殊な腕を獲得したのでしょう(たぶん)。

こちらは子どもの頃のinfrabuccal organ(標本を解剖して撮影)です。

まだまだ小さいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】