熊野灘のニチリンヒトデはナマコを食べているようです

2017年11月 27日(月曜日) 筆者 もりたき

北海道などに分布するニチリンヒトデの好物はイトマキヒトデなどのヒトデ類だそうです(餌となるイトマキヒトデはニチリンヒトデが近づくと逃げ出すそうです)

ところが三重県の熊野灘水深300m付近で採集されるニチリンヒトデはイトマキヒトデを与えても、無反応。

食べようとしません。

イトマキヒトデも逃げる気配もありません。

水槽では与えた餌を全く食べる様子がないので、熊野灘のニチリンヒトデは何を餌にしているのか?ずっと気になっていましたが、9月にニチリンヒトデと同じ深度で採集されるナマコ(ヒメカンテンナマコ)を与えたところ、バッチリ丸呑みしました…と、以前の飼育日記で紹介しました。

水槽内で摂餌を確認したのはこれが初めて。

おぉ、どうやら熊野灘のニチリンヒトデはナマコを食べているようです。

さらに検証しようと、先日、前回の沖合底引き網で採集したナマコ(クマサカナマコ)を与えてみました…

やはり丸呑みしました。

どうやら熊野灘に生息するニチリンヒトデはヒトデではなく、深海のナマコを好んで捕食していると考えて間違いないようです。

この次は(もしチャンスがあれば…)ニチリンヒトデを恐れる北海道のイトマキヒトデをこの水槽に入れてみて、熊野灘のニチリンヒトデから逃げ出すのか確認したいと考えています。

【飼育研究部 森滝丈也】