ミズダコとアカトラ(仮)

2017年11月 23日(木曜日) 筆者 もりたき

現在、水族館ではオスのミズダコを1個体展示しています。

岩陰に隠れていることが多いのですが、先日の夕方、前面に出てきているところを見かけました。

最近、成長が著しく、ミズダコ属の特徴がよく出てくるようになってきました。

ちなみに、ミズダコ属は、①体に皺状の突起がある。②オスは成熟すると腕の中程あたりの吸盤が特に大きくなる。③オスの右第3腕(交接腕)の先端にある舌状片(メスに精子を渡すための器官)がかなり大きく、腕の長さの20%ほどに達する、等が外見でわかる大きな特徴です。

特に舌状片はソーセージのように長く、かなり目立ちます。普段は先端を丸めて隠していることが多いようですが。

さて。

現在、このミズダコとは別に、予備水槽で熊野灘水深300mの沖合底引き網で採集されたタコも飼育しています。

体色から私はアカトラ(仮)と呼んでいますが、おそらく少なくとも日本では記録されていない種類のようです。

タコの種類を特定することはかなり難しいのですが、去年飼育していたアカトラ(仮)のオスが性成熟に達してミズダコ属の特徴が現れたので、ミズダコの近縁種ではないかと推測しています。果たして真相は…?

吸盤の大きさ、舌状片の長さに注目です。

アカトラ(仮)の画像

【飼育研究部 森滝丈也】