パラオオウムガイ 繁殖の第一歩

オウムガイ類の繁殖行動は「交接」で、向かい合わせになったオスが交接腕を使ってメスに精包を手渡します。

交接(画像はオオベソオウムガイ)

精包の中には30cm近くある長い精莢(せいきょう)が入っていて、その中に精子がつまっています。

メスの口の下側には精包を受け取るポケット(ヴァランシエンヌ器官)があり、ここを見ればオスから精子を受け取ったかわかる場合があります。

さて。

鳥羽水族館ではこれまでにオウムガイで162匹、オオベソオウムガイで62匹の孵化に成功していますが、パラオオウムガイの繁殖例はないので、次はパラオオウムガイの繁殖を目指しています。

先日、入館したパラオオウムガイ(現在展示はオス2匹とメス4匹)はどれも性成熟に達していましたが、水槽に搬入してから、交接行動はまだ確認していません。

そこで、昨日、メス4匹のヴァランシエンヌ器官を確認してみました。すると…

おぉ!1匹のメス(№86)に精莢が確認できました!(矢印)

知らないうちに、オスと交接していたようです。

他のメスには精莢が見つからなかったので、これからのようです。オスには頑張ってもらわなければいけませんね。

産卵の期待が高まります。

さっそく産卵床を取り付けました。

【飼育研究部 森滝丈也】