鏡餅ウニの行動観察➂

2017年8月 29日(火曜日) 筆者 もりたき

熊野灘の水深300m付近に生息する「鏡餅ウニ(仮称)」Prionechinus forbesianus の行動観察。

上下に重なる奇妙な習性を解明しようと、マーキングしなくても簡単に見分けがつく3組を隔離飼育して8月1日から行動を観察しています。

夏休みの間、同じペアのままでずっと重なり続けること24日間。

ついに変化が!

8月24日に(大赤・小赤)のペアが離れたのです(画像は翌日のものです)(記録しやすいように赤ペアはRr、桃ペアはPp、白ペアはWwと表記変更しました)

その後、Rとrはごく短時間重なることが2回ほどあったものの、昨日までの5日間はずっと離れています。

ちなみにWwとPpは変わらず「鏡餅」を継続中…

 

再び、Rとrは鏡餅になるのか?他のペアはいつまで重なり続けるのか?組み合わせは変わることはあるのか?

もうしばらく観察を続けて行きます。

 

また、観察実験個体ではありませんが、昨日はこんな面白い光景に遭遇しました。

鏡餅になった脇から接近し、略奪しようとしている?ウニです。

対して、鏡餅の上の個体は異様に管足を伸ばしてきています。

普段はこれほど管足を伸ばすことはないので、迫り来るライバルを警戒しているように見えました。

これまでに同様の行動は何度か確認していますが、こちらも実に興味深い。

【飼育研究部 森滝丈也】