クモガタウミウシのフェカンピア

前々回のブログで久しぶりにバナナムシ(仮称)が出現した、とお伝えしました。

バナナムシは、正しくは寄生性の扁形動物フェカンピア(Fecampia sp.)で、 成熟するとウミウシの体内から抜け出してコクーン(繭)をつくりはじめるという興味深い習性があります。

こちらは2年前の画像。こういう風に繭を形成します。

さて。

日曜日の休み明けに出勤するとフェカンピアの繭が2つ増えていました。拾い集めて石の上に並べてみました(1つは観察のため繭から取り出したら、萎縮して死亡してしまいました)

結局、今回は1匹のウミウシから4匹のフェカンピアが出てきたことになります。

意外と多い。

寄生されたウミウシは今朝 死亡を確認したため(死期を察してフェカンピアが出てきたのか、フェカンピアが出てきたから死亡したのかは不明)クモガタウミウシの展示はひとまず終了です。

フェカンピアの繭はひとまずリプケア(固着性クラゲ)の水槽に引っ越しさせて観察を継続する予定です。

繭の形成後にフェカンピアがどう変化するのか、2年前は確認できなかったので、今回こそ何かしらの観察結果が得られれば良いのですが。

【飼育研究部 森滝丈也】