オウムガイ孵化個体の標本

2017年3月 26日(日曜日) 筆者 もりたき

現在、飼育中の水族館で生まれのオウムガイP162
来月で孵化から丸2年になります。順調に成長しています。
そろそろ大人の仲間入りでしょうか。

国内におけるオウムガイ類の孵化例は少なく、鳥羽水族館以外ではこれまでに志摩マリンランドさん、マリンワールド海の中道水族館さんで成功しているだけですが、その中でも継続的に複数の個体の孵化に成功しているのは鳥羽水族館だけ(最近はあまり誕生していませんが)

これまでにオウムガイが162匹、オオベソオウムガイが62匹孵化しています。
でも、長期飼育は難しく、多くは孵化後100日未満で死亡しています。

孵化個体は死亡しても貴重な標本として保管しています。
昨日は時間ができたので、久しぶりに標本の保存液(70%エタノール)の交換をしました。

時間とともにアルコールは減っていきますからね。
ビールサーバーみたいです(笑)

数が多くて全部は交換できず…
また近いうちに。

こういったオウムガイの孵化個体の標本は、オウムガイが孵化後どのように成長していくかなど、色々な研究に使われます。現在もいくつかの研究が進行中。
年齢や体サイズなどが明らかになっているので、個体の比較ができるわけです。

こちらのグラフもそのひとつ。
幼体の飼育日数と殻経をプロットした成長曲線です。
水槽で孵化したオウムガイがどのように成長していくか、明らかになりました。

【飼育研究部 森滝丈也】