アラウロコクモヒトデに寄生するコペポーダ

2017年3月 3日(金曜日) 筆者 もりたき

去年見つけた熊野灘水深300mのアラウロコクモヒトデに内部寄生するコペポーダ(甲殻類)

腹側から見るとこういう姿。

飼育日記で紹介したところ、著名な研究者から「写真を見る限りコペポーダの仲間のようです。まだ知られていない種類であるのは間違いでしょう」といった返事を頂いたのでテンション上昇!(笑)

今シーズンも沖合底引き網の標的の一つに掲げています。

去年採集した個体はアルコールで固定したクモヒトデから取り出したものだったので、生時の体色などが不明。今年は生きた状態を観察してみたい…

などと願っていたら…先日、久しぶりに10個体ほどのアラウロコクモヒトデが採集できました。

そして、今朝、死んだクモヒトデを見つけたのですが、どうもコペポーダが寄生しているような…(矢印のあたりに寄生しているように見えますね)

さっそく解剖してみると…(盤径5mmなので顕微鏡を見ながら解剖します)

ビンゴ!コペポーダの卵塊が目に入りました(矢印)

なんとかクモヒトデからコペポーダを取り外そうと、慎重に…

んが、少し傷付けてしまってコペポーダの組織が漏れ出してしまいました(矢印)

腹側から撮影

でも、生きた姿(体色)を初めて確認出来たのは大きな成果。

ひとまず卵嚢を取り外します。

去年の個体ではあまり判別できなかった脚も、生きている状態だとこんなにも伸びているのですね(腹側から撮影)

アルコールで固定したあと、あらためて撮影。

なかなか魅力的な姿をしています。

近い将来、このコペポーダの正体を明らかにしたいです。

【飼育研究部 森滝丈也】