フグノエの未成熟個体

2017年1月 19日(木曜日) 筆者 もりたき

先日の火曜日、静岡のラジオ番組に電話で生出演しました。新種のウオノエ・トリカジカエラモグリの話を20分ほど。
ウオノエの生態などについて静岡県民さんにしっかり宣伝しました(笑)

その日の夕方、予備水槽で死亡したモヨウフグ(2016.12.25 三重県 古和浦で採集)を解剖後に確認したところ、1個体だけですがフグの左鰓にウオノエの仲間を見つけました。

全長12mm フグ類に寄生する「フグノエ」の未成熟個体のようです(残念ながらこちらも既に死亡していました)

後ろ半分が大きいのは脱皮直後だからのようですね(等脚類は後ろ半分を先に脱皮します)

これはウオノエの成長過程がわかる貴重な標本になりそう。

第5-7胸脚の付け根にフグノエの特徴(板状に広がっている)が確認できます。成体だと第4胸脚も第5-7胸脚と同じように付け根が広がりますが、この個体は前半分がまだ脱皮前なので、 その特徴ははっきりしていないようです。

また、成長したフグノエは目が退化していますが、この未成熟個体はまだはっきりしています。

こちらが以前、別の個体(イシガキフグ)で見つけたフグノエ(成熟個体♀)です。目が消失しています。また、未成熟個体は体に色素胞がありますが、成体では真っ白になってます。

ウオノエの仲間は成長の過程や雌雄でで大きく姿が変化するので、いくつもの標本を見比べることが重要になるようです。

【飼育研究部 森滝丈也】