スイクチムシ

2017年1月 16日(月曜日) 筆者 もりたき

もう、毎日のように死んだヒトデを解剖しています。

ヒトデが死ぬと中身をチェックするのがルーティン(笑)

 

昨日も熊野灘水深300mで採集したウデナガゴカクヒトデを解剖~

消化器官である幽門盲嚢の中に大きなスイクチムシを見つけたので、いつものように採集しました。

ヒトデに寄生するスイクチムシAsteriomyzostomum属は地中海とアメリカ西海岸からの2種が記載されているだけなので、これはまだ名前が付いていない種類です。

スイクチムシはゴカイと同じ環形動物(多毛類)だと考えられていますが、その体のつくりは、かなりユニーク。

全くゴカイには見えません。

最近は幽門盲嚢から大きな個体が見つかることが多いのですが、肛門近くにある直腸嚢の中からは少し小さな個体が見つかります。寄生場所でサイズが異なるのか?はたまた違う種類なのか?興味深いですね。

この画像の矢印で示した直腸嚢の中にも隠れています。慣れればすぐに気が付きますよ。

昨日の幽門盲嚢から採集した大きなスイクチムシはこんな姿していました(腹側から撮影)

これだと、インド料理で出る「ナン」に見えるかもしれませんが…(笑)

いぼ足や側器官(吸盤)が体の周囲にぐるりと並んでいます。

このいぼ足をモゾモゾと動かす姿を見ると、萌えます(笑)

【飼育研究部 森滝丈也】